「怪奇ホラー」を含む小説

オカルト研究部のただ一人の部員で校内唯一の二年生部長である俺は夏休みも終わりに近づいたある日、学園祭での研究発表のために一人で「こっくりさん」をすることになった。 オカルトには…

第43回横溝ホラーミステリー大賞一次選考突破作品 朝、足元に気付かずに、蛾を踏み潰してしまった。 白く丸々と肥えた、雌の蛾だった。 それからというもの、女子大生の樹（いつき）…

あれから2年が経ち平凡ながらも幸せな時間を過ごす健太と美優。旧友達が動画配信をしていると聞き、思わず久し振りに連絡を取るが・・・ 以前のTrue Storiesで描けな…

　九州のとある地域にて、浄化作戦が行われた。午前零時過ぎという闇も味方につけたその作戦には、特殊作戦執行部隊の「アルファ」が、参加した。「入間智」「田所海士」「近藤ハヤル」遺体が…

いつしか見るようになった"夢"。 暗く光の閉ざされた世界に立つ「倉持《くらもち》 総司《そうじ》」の前に浮遊するライトアップされた一匹の"獏"。 そいつは目を見開くと「ねぇ、僕に…

「１日に１回換気してくださいね」不動産屋はそう言った。 風呂に入ったあとは換気する、それだけの事を忘れた。ただのアドバイスだと思っていた事が実は大事なことだったとは。うっかり換気…

冷蔵庫の中に、知らない女の首がある————とある街で、そんな通報が何件もあったとか。

死者と会えるホテル、竪琴ホテル。 OL、ヨウ子は、スーパーで泣いているとき、慰めてくれたおばあさんから、その会員制のホテルの紹介カードをもらう。 「もし他に何もないのなら、この…

霊感なんてなかったのに、ある時からおばあちゃんの幽霊を見るようになった紅葉。まるでおばあちゃんが生きていた頃のように、いや生きていた頃よりずっと、おばあちゃんと協力し合って生きて…

その町には眼球を展示している小さな博物館があった。

地味な大学生活を送る私の前に現れたのは、自称死神の青年。彼は私の自宅に侵入した霊を追い掛けて来たと言う。付き纏うようになった彼と段々と仲良くなっていく中で、私は忘れていた記憶を思…

T病院で偶然知り合ったK氏の奇妙な話を聞いた「私」は彼の想念と妄想に絡め捕られてゆく。 若干残酷なシーンを含みます。苦手な方はご注意ください。 pixivで編集部のおすすめページ…

　この世で暗躍する「呪縛解き」。彼らは彷徨う亡者・化物の呪縛を解き、討伐できる唯一の存在だ。彼らの行動はすべて極秘であり、その活躍が公のふれることはない。どれだけ影の存在であろう…

妙な体験をしたことはありませんか？ 周りの様子が変だ、つけられていると感じた、何でも良いです。 それ、怪異が原因かもしれませんよ。 少しでも現実にはありえないと感じたら、どうぞこ…

様々な怪奇現象が引き起こされる理由を探った結果、それは忌まわしき理由が存在していた。様々な人物が、様々な視点で描かれる、史上最恐のホラー小説。＊実体験・実話もあり…

　客の来ない探偵社『バラウル』。 　この探偵社の探偵であるエドワードはかの有名なヴァンパイア狩りの末裔だった。 　先祖代々ヴァンパイア狩りを生業としてきた彼だが、彼は先祖とは異な…

　時々、物凄く短い話になってしまうかもしれません。(まぁ、短編集なので短いのは当たり前なのですが………) 　怪異と戦ったり、時々恋愛、ほっこりまったり、不思議だったり切なかった…

　記憶喪失の主人公は、森の中でとある村に調査へと向かう大学のグループに出会う。彼らの目的は、『生き仏』あるいは『救世阿弥陀』と呼ばれる生きた仏像の調査をすること。主人公もまた、大…

　江戸時代に生まれた一つの伝説、さらに太平洋戦争中のエピソードが加わり、それが１９９０年代にあるテレビ局の怪奇実話特集で紹介された。それは、蛇角山トンネルと雨に関する怪奇譚だった…

3333段の石段を登り切った先に、一つだけ願いを叶えてくれる猫がいるらしい。 私はその石段を登る。どうしても叶えたい願いがあるからだ。 ーーだけど、気をつけなきゃいけないよ…