魔女の声

WsdHarumaki

第1話 魔女の声

「魔女に鉄槌を」

魔女裁判で私は殺される。私は薬草を作り村人に喜ばれていた。魔法と判断される。誰かが告げ口をした。人が恨まれる理由はなんでもいい。嫉妬や羨望、金を持っている。そんな事で選ばれた。


木の杭が立てられると私は縛り付けられる。焼くために薪が置かれた。


「悔恨しなさい」

修道女が私に近づく。手には鋭利なナイフがある。魔女と認めれば私は楽に殺してもらえる。私は拒絶をした。魔女と白状しない私は苦しむ。


「魔女め、絶滅させてやる」

役人が嬉しそうに笑う。焼き尽くした私は灰になると空中を漂う。奇怪な声が広がる。生まれた時からの魔女なんて居ない、でも魔女は作れる。怨嗟と呪いで灰の私は叫び続ける。村人が狂うまで。

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