宮原少年の怪奇譚~消えた村と桜無垢の巫女~
北森青乃
第0話 どこかのだれか
焼けるような熱さ。
手のひらに感じる生温かい感触。
その全てに包まれて。その全てが心地良い。
あなたは会いに来てくれたんでしょ? だからここにいるんでしょう?
でも、違う……あなたじゃない。あなたじゃない。
近くに感じるのに、近くに見えるのに。けど、それはあなたじゃない。
温かい。どんな人でも中身は一緒。そして誰も満たしてはくれない。
満たしてほしい。満たされたい。
見ているよ? わたしはずっと待っている。 あなたがわたしに会いに来るまで。
……あれ? 誰かの声?
なんだ……まだ、たくさんいる……
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます