「二月」を含む小説

ある地方都市に暮らす女子高生の友膳要（一年生）と三古和乃子（二年生）は、一二月二四日――《クリスマス・イブ》の日に、色めき立つ校内を呪った。 「イチャついている奴ら、皆消えれば…

　駅伝大会五日前に足首を骨折した椿。今日は猫も杓子も浮き足立つ一二月二五日《クリスマス》。病室で一人過ごしていた椿のもとに、幼馴染の菜絆は今日も訪れた──。 「今日はね、椿ちゃ…

感染病により家族を失った兄妹の話。 ＊＊＊ まだコロナ感染、危険性が広まっていなかった、令和二年二月くらいに書いた話です。 不謹慎だと思い公開していなかったのですが、このままお…

哲太のおじいちゃんたちは二月二十九日に結婚した。 四年に一度のこの日、なんでこの日にしたの？ 現代ドラマです。 ※カクヨムコン6短編賞にエントリー 既存の作品を少し改稿しまし…

山の辺暮らしのこと。 そのほか。 不定期更新。 ※二月七日、『山映る窓』より『光源』へ改題。 ※五月二十四日、更新予定期間を一年より無期限へ変更。

美大生のバイト先で出会ったのは、セクシーな声の売れない彫刻家。青い春のささやかな出会いの物語。

　2つ目の話は、市民活動団体「BLUEs」のリーダーである二月満と、中年刑事である男性が、都会のビルの屋上で話す物語。 　1つ目は……皆さんの想像にお任せしますね。答えは決めて…

(「アイカツ!」の星宮りんごさんが好きすぎて書き始めた「オリジナル」小説です) 隣のクラスの同級生の女子，「石塚」の父親が亡くなったと聞いたのは，二月の終わりだった． 知らな…

※第三十回文学フリマ東京参加記念作品 「先輩は近づかないでください」 　高校三年生にとっては受験も佳境の二月になっても、上等高校は暗い雰囲気に包まれていた。文化祭で起きたある事件…

2009年3月に書いた掌編。 この年の春一番は2月13日でした。 少し早い春風に背中を押される、2月14日のある女の子のお話。

二〇二〇年二月末、柴野俊人（しゅんと）の兄、正人は新型コロナウィルスの流行に伴い、父親の歳蔵（としぞう）が危険だと思い、自分がマイホームを建てた×××県×××市に連れていく。しか…

　この街への興味が薄らいでしまったのは、この街を知り尽くしたからなのだろうかー。　 　いつからだっただろうか、その疑問が湧き上がったのは。いや、違う。むしろ、何も知らない。観光地…

　京都を本家に置く姫依家を筆頭に神条家、御子柴家は言霊師という言霊の力を操る一族。 　神条家に力を持たぬ男の子が生まれた。冬野と名付けられたその子は一族の中で劣等扱いされ、その中…

少年兵の武装・動員解除を行う仕事を請け負ったある男の物語。 ＊以前、[小説家になろう]にて公開しておりましたが、Ｋｉｎｏ－Ｋｕｎｉ文學賞へ応募のために投稿を取り下げていた小説の…

※諸事情により二月いっぱいまで不定期更新です。 幼馴染みの同級生二人は、今日も今日とて一緒に過ごします。 これはそんな彼らの一年をえがいた、365日――毎日続く物語。 ―　―…

千の時を生きる吸血鬼アルノルトは、旅先で両親を『吸血鬼狩り』によって喪った幼女リリーナ（７才）を拾う。 　二月かけて幼女を落ち着かせ、穏やかで幸せな日々を願って二人旅をはじめたア…

武器を見せられても、臆するな。 カクヨム四周年記念企画　テーマ【拡散する種】

太平洋戦争末期にソ連軍が北海道と青森に上陸、日本は米ソによる分割占領を受け終戦となった。 そんな時代をまた軍人として生きる事になる三人の男達が居た。 令和二年二月二三日に開催さ…

　昭和一七年の六月のミッドウェー海戦において、日本海軍は正規空母六隻のうちの四隻を失ってしまい、攻勢から守勢へと転じてしまう。 　しかし、日本海軍は空母決戦における「守り」の大切…