歴史・時代・伝奇の小説

　其は、神に似て神に非ず、人に似て人に非ず、さりとて佛(ひとでなし)でもない。 　彼等は信仰そのもの。信仰が人の形をとって創られた擬者。 　―――まるで、神が人間を、ご自身に模(…

朝鮮時代の女性詩人蘭雪軒許楚姫の孤独な胸の内を描きました。

ニュルンベルグの街は歴史上一人の魔女も焼いていない。 このお話は、ニュルンベルグの街で魔女を焼かないように努力していた人々の話である。

　質両替屋の日向屋は、古くなった屋敷を立て直すことになった。 　人気のある大工に依頼し、工事が始まったが、顔を出した依頼主の店主半兵衛が、棟梁の政五郎の仕事を見るなり怒り出す。 …

とある主従の有名なエピソードに対する私なりのアンサーを書いてみました。あくまでフィクションですから。

ふとしたきっかけで新選組藤堂平助と知り合った島原の遊女、名都 二人は自然と惹かれ合い恋に落ちる 数々の苦難を乗り越えて恋人同士となるが新選組の過酷な仕事が平助の心に陰を生む 名…

僕は東洋一の町へ、最先端を学びに行くことにした。 この村から鉄道で。

七夕の物語

　ときは平安時代。登場人物は源氏物語のモデルにもなったかの藤原道長、ではなくてその六男坊の権大納言藤原長家と、長家の息子で殿上人になってまだ日が浅い主人公である藤原忠家の親子二人…

御領地と領民を御治めになられていられる貴族諸侯であらせられる皆様方からすれば、些細なささくれ程度に感じる会話内容です。

　この話は、駆け落ちの話になります。主人公である房江は老人ホームに入居していますが、認知症であり、夕刻になると決まって、どこかを探すような言葉を残します。それは、駆け落ちしたとき…

聖武天皇と光明皇后という同い歳幼馴染ロイヤルバカップルの幻覚集です。全部短いのでとっても読みやすいと思います！たまに聖光以外の登場人物も出てきます！

時は明治、所はとある街の大通り。 飴売りの女は、男児に箱を授けた。 「この箱にはね、この世で最も尊いものが入っているんだ。 　持ち帰って、お父さんとお母さんと一緒に開けること。い…

教科書で見たことあるあの作品を読みやすく、勝手な解釈を加えて小説にしてみました。 これを読めばどんな内容かは分かりますが、試験対策として読むには全くの不向きです。 娯楽として古典…

教科書にも載る「舞姫」に続く、森鴎外のドイツ三部作の一編「うたかたの記」を現代語訳しました。 マリイの儚き人生を美術留学生の巨勢の目線からえがきます。 現代にも分かりやすいように…

昭和14年7月、舞鶴海軍工廠で進水した一隻の小型艦。太平洋で数多の米軍機を撃墜し、「合衆国航空隊最大の敵」とまで呼ばれることとなる彼女たちを、帝国海軍は「秋月型駆逐艦」と名付けた…