歴史・時代・伝奇の小説

女官である鈴が周りの尚宮に 支えられながら成長し、王様に 寵愛を受けるお話です。

『枕草子』の「心ときめきするもの」を自分なりに訳したものです。 小説家になろうさん(https://ncode.syosetu.com/n0221gy/)でも掲載しています。

(本作は依頼を受けて執筆した作品なので、原案は別の方となっております) 戦国時代。 近江国に一つの村があった。多くの土地が飢饉に苦しむ中、そこは毎年豊作続きだった。 少女、椿《…

稲荷神社の問題児である狐と、その狐を預かることになった蛇神様のお話。

江湖の武人・陰月芳は、中原を遥か離れた山中で、一門を脱した妹弟子・朱雪雁の足跡を捉えた。追手となった兄弟の悉くを斬り捨てた朱と、陰は暫しの問答を交わす。然し、朱はやはり姉弟子へと…

平城京、治部省に勤める紀広足は書類仕事や文使に追われる日々に意味を見出せずにいた。そんなある春の日、飛鳥へと向かう野の道に、乙女たちの歌声を聞く。

室町時代の終わりから戦国時代へ移り変わる頃、あるところに鬼姫と呼ばれた姫がいた。その姫君が時には引き起こし、時には巻き込まれる波乱の物語。 ※小説家になろうにも掲載予定です。

『序開き（じょびらき）』『二建目（ふたたてめ）』のみ公開中です。 『登場人物』および本編は、改めて公開させていただきます。 ─────────────────── ・構成は「脚本…

広島·長崎の原爆の悲惨さ、戦争の愚かさを、現地を観て周り、インターネットや本等で調べながら、初めて書きました。

　大坂淀屋の４代目岡本重当と盟友で総支配の牧田仁右衛門は、お互いに「日と影」となって、いまや大名貸しなどで巨大化し過ぎた淀屋の取り潰しの機会を窺う幕府と熾烈な長い闘いを繰り広げて…

　福井で大学病院に通う伴は、ある日出張で金沢に向かう、早朝の特急列車「ダイナスター」に揺られながら、仁保の頭にはもう一つ昨夜の妻との会話がどうしても脳裏から離れずにいたのだ。 　…

「動けば雷電の如く、発すれば風雨の如し。衆目駭然として敢えて正視する者なし、これ我が東行高杉君に非ずや」 明治四十二（一九〇九）年、伊藤博文はこの一文で始まる高杉晋作の碑文を…

死罪人の娘が、数奇な運命で将軍世子の生母に。

1話: 【本を読み漁るこの男の目的とは】「本の虫」という言葉を、どこかで耳にしたことがあるでしょう。恥ずかしながら、最初は本についている虫のことかと思いました。調べて意味を知った…

盲目の剣客。それは美学。それは浪漫。でも、ちょっと日頃書く時代小説歴史小説では出せないのよ、設定的にアレすぎて。 不道徳な描写や差別用語を含みますが、筆者自身がそれらを肯定・推…

忠臣蔵――――世に有名な赤穂浪士討ち入り。吉良家の兵として戦い、討ち死にしたとされる剣の達人・清水一学は、名を一生一学と変え密かに生き延びていた。 事件から二十年後、赤穂浪士を義…

伏見の山中に隠れ住む薄幸の母娘。新撰組副長・山南敬助は、呪薬に侵され魔と堕した母娘を救えるのか？