概要
◆あらすじ
とある少年の願いはラノベ主人公のようなリア充になることだった。
しかし駄女神が叶えたのはこの小説への異世界転移だった。
奇しくも本物の主人公になった少年は本物の人間……3次元の人間だった。
この不可解な小説の真実、そして真のハッピーエンド。
それらを勝ち取るため、少年は今も異世界と戦い続けている。
◆第1の異世界/学園異能バトル編
少年は学園最強の異能力者と噂されており、その実力は国を滅ぼしかねないほどらしい。
異能警察には危険人物として目を付けられており、いつ捕まるか分からない状況の中、ある女子生徒から学園主催の武闘大会で優勝を強要されてしまい……。
◆第2の異世界/魔王討伐クエスト編
少年は勇者でありながら魔
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!今から貴方は『ライトノベル』の主人公です!
面白いです。
のっけからテンション高めのコメディ一直線ですが、緩急上手く使い分けてシリアス要素が挿入されたりします
舞台設定がとても斬新です。
よくあるゲームの世界とか、本の世界とかではありません。
厳密に言えば表題からも察せられる通り
『本の中』なのかも知れませんが、そこに至った経緯、ラスボス等の
アイデアに作者様のセンスがキラリと光ります。
いもう……いえ、サブキャラのキャラ立ちも見事で、
読み手の想像力を遮らず、かと言って出し惜しみも
せず、という絶妙な塩梅で肉付けされていてとても
感情移入しやすいです。
そしてこれは絶対に書いておかなければと思った事なのですが、
この作者様は物…続きを読む - ★★★ Excellent!!!異次元転生?! メタ実験的ライトノベル!
異世界転生……異次元転生?!
のお話です!!
物語の中に筆者が登場するなど、セオリーやタブーに真っ向から挑戦していて、オリジナリティを感じます。
応援コメントの中で筆者が語ってみえますが、
"メタフィクションとはとらえていない"
(主人公は3次元の人間であり、著者の私が「ここは本の中(=小説元データ)の世界だ」と主人公に認めさせてしまっているから。つまり2.5次元に引き上げることで、フィクションとノンフィクションの中間に立ち、結果、メタフィクションを否定しようとしている)
メタフィクションや、メタフィクションの否定については、芥川賞作家の諏訪哲史『アサッテの人』『りすん』なんかを読むと、…続きを読む - ★★★ Excellent!!!ラノベの極北ここに現る……!
最新66話まで拝読いたしましたが、64話以降は新章開始後まだ間もないため、第一の異世界63話までの感想となります。
未だ連載中ながら、「遂にラノベもここまで来たか!」そう思わずにいられない意欲作の誕生を予感しています。
ラノベの特徴の一つに、己の登場人物たる立場に自覚的なメタ言動の多さがありますが、そんな自己言及性を極限まで突き詰めると一体どうなるのか……その答えが、この作品の主要モチーフとなる【著者と主人公の対立構造】に表れています。唐突にラノベ世界の主人公にさせられた彼の自我は、絶対君主であるはずの著者の思惑を乗り越えようとして、キャラが走るなどというレベル(level)を超越した反逆…続きを読む - ★★ Very Good!!メタフィクションなライトノベル
最新話まで読了。憧れのライトノベル世界に転移した主人公が、創作世界のラスボス的存在である『著者』に苦労させられながら、ライトノベル的ストーリーを歩んでいくライトノベルです。最初はメタすぎて読み慣れるまで時間がかりましたが、中盤・後半以降はよい感じのライトノベル的展開(学園異能バトルの王道)でありつつ、メタがコメディとしても作用していったと思います。キャラクターはテンプレ的でありつつも良い感じにぶっとんでいてメインキャラもサブキャラも魅力的です。会話の応酬や様々なネタも秀逸でセンスがあると思いました。ストーリーはメタであるがゆえに没入しにくい面がありますが(でもここが作品の肝でもありストーリー…続きを読む