私達は「人形」じゃない。~Genesis of Arcadia Whale~

作者 潮風凛

74

29人が評価しました

★で称える

レビューを書く

★★★ Excellent!!!

最初はちっさい女の子が、森を背負ったクジラと共に故郷を求めて旅をする、ハートフル&ピースフル&ちょっぴりシリアスなお話だと思っていたんですよ……。

ちっさい女の子かわいい、けなげ、ステキ、と思っていて、空飛ぶクジラにも強烈にファンタジー味を感じていたんですね。ビジュアル的にもステキじゃないですか。妖精の魔女の女の子と、合歓の木の生えた空飛ぶクジラなんて。
他の登場人物たちも一癖二癖あるにしても、きっと良いヤツなんだろうなとか思っていたんですが……。

まぁ、実際のところがどんななのかは、読んで頂くとしましょう。

突きつけられる残酷な運命、残忍な魂なき大人たち、その中でも一途に互いを思う小さな魔女と合歓の木のクジラ。その旅はどんな形で終わりを迎えるのか。

文字通りに何度も何度も心を揺さぶられる物語です。

※なお「第一章 Artemisia」完結部分までのレビューです。

★★★ Excellent!!!

綿菓子のようなひとりの少女の生活を描くところから始まる本作。
しかし突然の事件でその暮らしは一変。彼女はわけも分からず未知の世界に放り出されます。

そんな不安から守ってくれるのは一頭のクジラ。以前の暮らしに戻るため、彼との旅が始まります。

主人公たちに起こるさまざまな事件。
それぞれの思惑のなか主人公たちを助け、あるいは陥れる、怪しくも人間味あふれる人物たち。

人のエゴがむき出しの、残酷な世界。
徐々に明らかになる世界の、自らの謎にとまどう主人公たち。

そしてすべてを知ったとき、彼女がとった行動は――。


情緒と多彩な色彩に彩られた豊かな世界観と共におとぎ話のような物語は紡がれていきます。

いろんな感情をひっぱりだしてくれる本作、おすすめです。