もう、一話読んだ時点で三ツ星を迷いなくつけちゃったくらい面白いです。
でも読み終わったらもっと面白かったんで、「なんでこれ以上☆つけられねぇんだよ」と思いつつレビュー書きます。
まず、地力が凄い。
小気味良い文章に完成された無駄のない構成、そして期待を裏切らず、予想のみを裏切る作話の妙。
個性的なキャラクター達が織りなすスラップスティック・コメディは「もうこれ、このまま映画にしても良いだろ」と思える程に完成しています。
いやぁ、もう、ほんと、これ、なんというか……言葉を選ばずに言えば、パクりたい。
お話の長さもさっと読むのに丁度良く、それでいて感情移入できるだけのボリュームは兼ね備えている見事なサイズで、最後まで駆け抜けるように読む事が出来ました。
学園モノが好きな人なら確実に楽しめる内容だと保証します。
まだ読んでないアナタは、是非とも手に取って読んでみてください。
誓って、後悔はさせません。
序盤から、とても笑わせてもらいました。
主人公である蝉丸くんと、爆弾魔の二人の視点から物語は進んでいくのですが……。
まずこの爆弾魔、どうしようもないほど愚かで、どんどん自分で自分を苦しめていきます 笑
蝉丸くんも彼に巻き込まれ、それだけでも話は面白いのですが、事件は簡単には終わりません。
蝉丸くんの周囲のキャラクターたちによって、物語がさらにややこしく、面白おかしくなっていくのです。
登場する人物一人一人が、好き勝手に暴れまわり、それに振り回されながらも、事件を解決しようとする蝉丸くんには拍手を送りたいです。
読みやすくて、ホントに笑えます。
ぜひ一読!