平凡にして非凡、これは主人公にも作品にも当てはまる。
スケールの大きさと緻密なクオリティ、まさに異世界転生の新たな扉を私は開けたのだ。
・・・・・・いや、くぱぁ、ではなく。
駄・・・・・・もとい、魅力的で、年ま・・・・・・見目麗しい女神が、あの手この手で勧誘するも、平凡を守りたい主人公は、なしのつぶてどころか、ちぎっては投げちぎっては投げ。
・・・・・・いや、ホントに投げてるし(笑)
怒濤のように押し寄せる女神と異世界、メタいネタも恥ずかしながらどストライク!
・・・・・・年齢、バレますが。
家賃折半、平凡なアパートの一室で繰り広げられるドタバタ同居コメディ。使命と自分の気持ちの狭間で揺れるメインヒロイン、ロゼリアの心情の変化に、思わずホロリと涙を誘われる。
・・・・・・まぁ、それ以上に感化された駄女神っぷりを発揮するメイン(?)ヒロイン様の姿には笑いを誘われてしまうのだが(笑)
エピローグこそ、我々読者の願い。
本作『ね? お願いだから異世界転移しよっ?』のラストピースである。
凡介くんを異世界に連れていこうとするロゼリア。
たぶん、メインテーマはそれなのですが…
全編にわたる抱腹絶倒、ギャグ満載な想像を越えるラブストーリーです!
しかも下ネタがすべての文章・ワードに余すとこなく使用され、それらは芸術の域に達しております。
アダルトな笑いのセンスに引き込まれがちですが、それは卓越した文章力に裏打ちされたもの。
豊富な語彙、文章のリズム感が素晴らしく、平凡な日常、死闘を繰り広げる場面、どのシーンものめり込ませてくれます。
もう、言葉たちが楽しそうに光ってる感じがするくらい。
小説って、その世界に入るために読んでるんですよね。。
悲しいときや辛いとき、自然と笑顔にしてくれる魔法の書がここにあります。
作者さんの愛情や包容力やサービス精神が詰め込まれた物語。
ぜひ、アニメかドラマで観てみたい! たぶん深夜枠になりそうですけどね。笑
タイトル通りのとにかく面白い作品です。
平凡を愛する男「凡介」と、そんな彼をなんとか異世界へと連れて行きたい、駄女神だけどとにかく可愛い「ロゼリア」。
この二人が織りなす、コメディ満載で、ドラマチックで、熱いバトルもあり、ほろりとさせるエピソードなんかもあって、とにかく面白いエピソードテンコ盛りで語られる物語です。
見事なまでの笑いのふり幅、コメディのための容赦のない展開、それでも物語としてきちんと流れていく構成力。
笑えるシーンはとにかく面白く、熱いシーンは感情たっぷりに、ドラマシーンでは血がたぎり、とにかく感情を揺さぶってきます。
これはもう作者にしか書けない物語で、作者にしか作れない世界だと思います。
あ……
ちょっと真面目に書きすぎたかもしれません。
特に冒頭を読むとあまりに的外れに見えるかもしれません。
というのも冒頭は特にコメディ、それと上ではない方のネタに振り切ってます。キャラクター達のはじけぶりがものすごく、ストーリーも輪をかけてはじけておりますので……
ということで、まずはそのあたりから楽しんでいただけるといいと思います。気がつけば最後まで読んでいるはずです。
それくらい引力の強い、とにかく面白い物語でした。
ほとんどの話に応援およびコメントをせずに居られない、本当に大好きなラブコメ作品です。
頭の残念な女神様が現代人を勇者として召喚する……もはや手垢の付いた設定に辟易している人も多いのではないでしょうか?
そんなありきたりなテンプレ展開をばっさり一刀両断!
本作は定番の流れをあえて外すことで、新しいおかしみを表現することに成功しています。
何しろ、そもそも主人公が、異世界召喚を「拒否」するという(笑)。
「転移したくない」と明言する主役は初めて見ました。
そこから変えて来るのかよ!と(笑)。
あの手この手で異世界へ勧誘する女神の苦悩と、それをスルーし続けるクールな主人公とのやりとりがとてつもなく面白いです。
女神と同居するとかはラブコメの定番ですから、その方面でも安心して読めます。
終盤では、敵の方が異世界からやって来るという超展開。
主人公が向こうへ行けませんからね、あっちから仕掛けて来るしかないんでしょうね。
現代に居ながら異世界を救う方法があるなんて、その発想はなかったぜ……。
SF、ホラー、ミステリーとあらゆるジャンルに挑み、そして数々の読者を惹きつけてきた鶯ノエル氏。その彼(多分)が満を持して発表した物語こそ今作であります。最も得意とする異世界ファンタジーに、新風を吹き込む奇想天外な物語。誰も(中二限定)が行きたがる異世界へ、そう簡単にはイカセないのがノエル流なのです。
もちろん主人公の凡介はツエーですし、ロゼリアなるべっぴん女神も登場いたします。ただここまで酷い扱いを受けた女神を、私は知らない。もう、あんなことやこんなこと、つまりここではとても書けないことが、本編では縦横無尽に駆け回っているのです。
主人公もさることながら、脇をかためるサブキャラたちが、これまた尋常ではありません。サブキャラ単独で物語が作れてしまいそうです。
単なるエロティックやギャグ要素だけでは、ここまで物語に入り込むことはできませんでした。つまり根底には「愛」が流れているのです。
凡介とロゼリアしかり。ノエル氏の今作に対してもしかり。そして、なんといっても、読み手に対しての愛を惜しみなく物語を通じて送ってくれているのです、鶯ノエルという男(多分)は。だからこそ面白くない、わけがありません。
多くのかたに、ノエル氏の愛が届くことを願っております。
面白くて一気読みしてしまいました。文字数を感じさせないくらいの面白さです。平凡を愛する「勇者候補」と、迎えに来た女神。普通ならここで異世界へ~と、なるはずが、ならない! 何て新しいのだ! そしてキャラクターたちの生き生きしていて、個性に溢れていることで、ぐいぐい引っ張られていきます。主人公の女神は本当に駄女神で、行動や思考すべてに大笑いしました。そして妹や妹キャラの女神、先輩女神などなど、気付けばハーレム要素もある。そして彼女たちを狙う隣人。キャラクターの引き立て方や作りこみ方が非常に巧かったです。
しかも、「勇者」を転生させなければならないという女神の使命に反して、主人公が徐々に「勇者候補」に惹かれていくところも見どころの一つです。ツンデレと言えば少女の方と、思いきや、この作品では「勇者候補」の方がツンデレのようです。
まさか「異世界に転生させようとする」というシンプルなテーマなのに、10万字以上の作品が書けるとは思いませんでした。素晴らしいです。
まだ読んでいない方は、笑う準備をしてから読んでみて下さい。
異世界の美しい女神が、ある平凡な少年を勇者として異世界へ連れて行く任務を果たすべく悪戦苦闘する——これは、そんな物語です。
ごくシンプルに書けばそうなるのですが…作品の世界に一歩入り込んだ途端、読者はキャラクターたちの溢れる魅力にぐいぐいと引き込まれていきます。
いつも一生懸命で、一途で健気な可愛い女神、ロゼリア。「平凡最高!」と言いながらとんでもなく非凡な少年、凡介。女神が大好物のキモヲタ男、シコ郎。笑いが止まらないコミカルな展開の中に、彼らの持つ個性や魅力が心地よく絡み合い、時に笑わせ、時にじわっとさせ…読者の心をがっつり掴んで決して離しません。
躍動感のあるストーリー展開、キャラクターの魅力、キュンとするような恋心…どれを取っても最高レベルのハイクオリティなコメディ。後を引くこの面白さ、オススメです!!
きっとこういうお話って、勇者に選ばれて異世界転移して、紆余曲折あって悪を倒して!みたいなドキドキワクワクの冒険活劇だと思うんです。
しかしこちらの物語、なんとエピソード24まで行ってもまだ現実世界です(笑)
それもこれも、平凡をこよなく愛する主人公と、そんな主人公をどうにも異世界転移する気にさせられない、ちょっとポンコツな女神様のせい。
しかしこの女神様が、私は可愛くってたまりません!!
ちょっと優しくされただけですぐキュンとなっちゃったり、現れたライバルにすぐにダメージ受けちゃったり。
そしてそんな可愛い要素たっぷりの女神様ロゼリアちゃんと、ちょっとクールでカッコいい主人公凡介くんのやりとりが、毎回楽しくて大爆笑!
これから先、果たして異世界転移は叶うのか?
二人の恋の行方もとっても気になります。
一風変わった異世界転移の物語、読み始めたらはまること間違いなしですよ!
ごく普通の青年を全く別の世界へと送り届け、そこで無敵の英雄として活躍させる――今やすっかりお馴染みとなった「異世界転移」ものと言えば、大概このような形から始まるのですが、そこから先が一向に進まず、いつまで経っても目的の人物を異世界へ送り届けることが出来ないという事態に見舞われ続ける女神様。
色仕掛けに強硬手段に、様々な手を使って何とか目的を達成しようとしますが、その対象の青年にボコボコにされるわ、近所の一般人に振り回されるわ、日々ドタバタに巻き込まれ一向に異世界転移ものの話を進めることが出来ない女神様。そしてとうとう彼女に業を煮やした使者まで乗り込んできてしまい……!?
そんな女神様を中心に、丁寧かつテンポ良く進む文章が彩る、賑やかな非日常系日常ラブコメ(?)作品。そして、考え方によっては女神様の方が「異世界転移」してしまった物語なのかもしれません。
果たして、物語はこのまま異世界もののプロローグの段階で終わってしまうのか、それとも……?
第一章完結ということで次章への応援も込めてレビューさせていただきます。
「おめでとうございます!あなたが異世界の勇者に選ばれました!」
普通はここから異世界ファンタジーのめくるめく冒険活劇が始まるところだが、舞台はひたすら現実世界のまま。
しかも埼玉の狭いアパートの一室で物語が繰り広げられるのだ。
なぜなら、異世界転移を拒否する男をなんとしても連れて行くため、女神がそこに同居を始めてしまったから(笑)
頑なに異世界行きを拒む凡介は、平凡をこよなく愛する男。
平凡な生活のためならば、女神に数々のプロレス技を容赦なくかける漢気あふれる高校生だ。
対して、なりふり構わず彼を異世界に連れて行こうと企むロゼリアは、言動がゲスい駄女神。
けれども、そんなゲスさがロゼリアの必死さを表しているため、段々と可愛らしく思えてくるからあら不思議。
凡介に毎回手酷く扱われながらもちょっと期待しちゃったり、ときめいちゃったりするロゼリアがめちゃくちゃ可愛らしくて、可哀想に思いつつもずっと技をかけ続けられてほしいと思ってしまいます。
第一章の最終話では、そんなロゼリアちゃんの心境に少しずつ変化が……。
そして、究極のキモオタ隣人であるシコ郎さんの他にも強烈キャラが出現の予感……。
今ですらめちゃくちゃ面白いのに、次章はどうなっちゃうんだろうという期待しかありません!
皆さんもぜひ、このタイミングで新章でのロゼリアの受難を大笑いしながら追いかけていきましょう!
タイトルに「異世界」とついてはいますが、本作は異世界転生/転移ものではありません。
とは言え、カテゴリに指定されています「ラブコメ」とも何か違う気がします。
小生の拙い語彙から強いて最も近い言葉を選ぶならば、「夫婦どつき漫才」でしょうか。
異世界転生/転移ものにおいては定番と化した残念チョロ女神を相方に、
何があろうと動じない鋼メンタルとセメント対応ときどき暴力で返す自称凡人の日常は、
その無慈悲さがボケにもツッコミにもなりうる縦横無尽さでもって、傍から見れば愉快痛快。
いや本人たちは大真面目なんでしょうが。
小気味良い丁々発止のやりとりを是非一度ご覧あれ。
現代日本の高校生・平兵凡介は、女神ロザリアによって勇者として選ばれ、異世界を救うために召喚される……はずだった。
だが、頑なに女神の要請を退け、異世界行きを拒む主人公。
なぜなら、彼は平凡な現代社会での暮らしをこよなく愛していたからである――
という、非常にわかりやすい導入部ではじまるコメディです。
物語はやがて、どうしても異世界召喚に応じない主人公を説得するため、長期戦を覚悟したロザリアが彼の自宅へ居座ることを決意。
行き掛かりから同棲生活に突入してしまいます。
Web媒体が意識された読みやすい文体で、物語はひたすらテンポよく、楽しくギャグ満載で突き進みます。
勇者を異世界送りにするためなら、現代日本でのアルバイトすら辞さない女神のキャラが強烈!
なのですが、とにかく平凡に暮らすこと以外に興味がない主人公も、こちらはこちらで態度がブレなさすぎて濃いキャラでした(笑)。
そんな二人のお笑いコント的なノリが素晴らしい、変則コメディです。
ただし爆笑展開だらけなので、人目がある場所で読む際にはご注意を!