香料士～幼き職人と深き森の魔女～

　香料士。それは『アロマ』や『コロン』と呼ばれる魔法の香料を用いて人々の心の傷を癒し、新しい道を歩く手助けをする職業。
　十五才の少女、レスティナ・ティンカーベルは半年にも及ぶ職人試験を経て、ずっと憧れだった香料士の資格を得る。故郷に帰ったレスティナは歓迎され、自らのアトリエを貰い受ける。
　レスティナは町の雑貨屋であるマリンに自分の香料を取り扱って貰う為にテストを与えられ、いつも通りに香料を精製するも「技術は高いが商品としては不合格」の烙印を押されてしまうのだった。