第二話
何と言えば良いのだろう。私の目の前に広がる光景に言葉も出ない。
村の人達の話を聞く限りそれなりの建物を想像していたのだが、そんな私の予想を数段階超えた建物が目の前に広がっていた。
一言でいうなら、まるで新築なのだ。牛の鳴き声が風に乗って聞こえてくる畑の中にある私の予想していたアトリエよりも遙かに綺麗な建物。
その上、私の職業を知ってか知らずなのか。畑があるだけで周りには日を遮るようなものはない。その為、風通しに関しても良い。香料の保存には非常に最適な環境だ。
それだけではなく、玄関右手の庭には井戸が見受けられる。
まだ、水があるか。それが使えるレベルなのかは確かめていないが、もしも使えるものならばこれ以上に助かるモノはない。
何せ、香料の抽出には多くの水を必要としている。その為、もしも井戸がなければ中央広場の辺りまで日に何度も往復しなければならなくなるのだ。
それがアトリエの庭先にある。これ程、完璧な立地条件はこの村には無いだろう。
香料士の仕事場として、私の見込み以上だ。
だが、ここまでいい物件だとやはりお金の方が気になってしまう。
確かに村はずれで中央広場までは遠い。お世辞にも便が良いとは言い難い。
村外れに広がるのは畑、畑、そのまた畑。見渡す限り、一面畑。畑ばかりだ。
生活雑貨を買うにしても、村の中央広場を出て反対側にあるマリンさんの営む雑貨屋まで買い出しに出向かなければならない。あぁ、もしかしてだから空き家だったのだろうか。
私は貰っていた鍵を使って中に入ると、思わず驚きの声を上げてしまう。
「えっ? なんでもう機材が揃ってるの? 私が練習で使っていたのよりも大規模……。でも、この村に香料士がいたなんて聞いた事がないし……。えっ?」
中にあったのは一通りの作業が行える香料抽出設備だ。しかも、錆も埃一つもなく、清潔感が漂いすぐにでも使えるレベルのモノだ。
一体、誰がこんなものを用意してくれていたのだろうか?
ただ、ここにこうしておかれているという事は……使っても問題ないのだろう。
昨日の内に材料は選別を終えていて、たった今持っていている。
となると後はここにある機材、空調、水、無水エタノール、薪の確保が終われば初日にして香料士としての初仕事に取り掛かれるかもしれない。
そんな事を考えながら、まずは最も重要と言っても過言ではない水をチェックする。
もしも、水の品質が悪ければその改善から始めなければならないからだ。
何故なら、出来た製品の中に少しでも不純物が混合されていれば、それだけで効能が極端に落ちてしまったり、別の効能を持ってしまう事すらある。
今回の仕事はコロンだが、アロマのような劇物になればその些細なミスが大きな問題を引き起こす事になってしまう。それは絶対に許されない。
それだけに細心の注意を払い水の品質を確かめるのだが、どうやら問題なさそうだ。
視覚と嗅覚で感じた限り、濁りも臭みもない。一度、抽出用の簡易チェッカーにかけたが、比較的に安定した数値を出している。
これが私の抽出方法とあっているかは分からないが、一応は問題なさそうだ。
材料はいつも使っているリーン草と呼ばれるこの地方一帯で広くみられる薬草だ。
春と秋の二回。白い小さな鈴状の花を付ける事から、リーン草と名付けられ植え付けと収穫を告げる草としてこの地方では広く親しまれている。
因みに香料として利用するのは葉っぱであり根っこと花の部分は使えないのだが、この草の全体には鎮痛作用など様々な効能があるらしく常備薬として使う事も出来る。
かく言う私も、まだ香料製作になれていなかった頃は軽い火傷でこの材料のあまりで作った塗り薬には頻繁にお世話になったものである。
あぁ、そう言えば簡易チェッカーの数値は村中央の井戸と同じレベル。練習で使っていた水の水質ということになるなら、なんら問題ないか。
そして、室内の戸棚を確かめると冷暗室にはいくつもの無水エタノールの瓶が並べられていた。栓も封じられている事から見るに新品。ちゃんとした製品だ。
これだけの本数を用意しようものなら、私の一カ月分の食費が飛んでしまう。これ、本当に使ってしまっていいのだろうか?
劣化しないように魔法の瓶に封じられているようだし……。だが、これを使わなければ作業を始める事は出来ない。後でお礼を言っておかなければ……。
最後は薪の用意という事になる。それがなければ、仕事は何も始まらない。
薪を燃やして、お湯を沸かしてコロンの材料を時間をかけて抽出する。
その一連の動作を思い浮かべながら、アトリエの外を一周するとそこには薪の山があった。だが、火にかけるには流石に太い。――つまり、割らなければならないという事か。
このアトリエでの最初の作業。まさか、薪割りとは……。なんというか、どう考えても辛い。むしろ、夢であって欲しいと現実逃避をしてみるが、やはり始めるしかない訳で。
「まぁ、そうよね。こういう時こそ、気楽に考えないと! たとえば、痩せそう。とか」
私はそう思い込み、よし。と意気込むと、斧を振り上げ、薪を割り始めて――、
五分もしない内に息が上がって、斧が全く上がらなくなってしまった。
「……誰よ。痩せそうとか、気楽な事を言い始めたのは……」
無論、私である。私以外にいない。いたら、怖い。
……というか、実際に痩せそうなのは確かに間違いない。だが、問題はどこからかだ。
そんな風に考え、私は無意識に自分の身体を爪先まで真っ直ぐに見下ろすと、殆んど何の抵抗もなく見下ろせる。視界に何の邪魔もない。何一つ、山がない。まさに絶壁。
そんな事実に私は軽く絶望した。絶望するしかなかった。
「あぁ、これ以上痩せたらというより、痩せる場所なんてないわね。ただでさえ、殆んどないんだからこれじゃ、何も残らない。まさに、骨と皮……って、ふざけんな!」
何が、とは言わせない。そして、全くない。とも、絶対に言わせない。
言ったら、言った瞬間にこの斧を振り下ろし、その発言をした事を後悔させてやる。と、静かに闘志を燃やすのだが、やっぱり思うように斧は振り上がらない。
必要な薪の量を考えると、まだ作業の半分も済んでいない。それなのに、この悲惨すぎる有り様である。本当にどうしたものか。
この調子では薪割りが終わる頃には動けなくなる。明日にはきっと、全身が痛くて起き上がれない。あれ? 私の香料士としての初仕事はいつになったら始まるのだろうか?
私はその場にへたり込むと、大きなため息を吐いた。もう、薪なんて見たくない。
手が痺れて動かない。一体、目標数に達するのはいつなのだろうか。この悪夢はいつ醒めるのか。これではいつまでたってもアトリエ業を開始できないではないか!
そもそも、これって薪を割り終えたらもう動けない。その上、薪が湿気たら使えない。
けれども、割って使わないと燃やしたら、使いにくい上に薪が爆ぜて大惨事。
あれ? これって、最悪の無限ループに突入しているのではないだろうか? これでは、いつまで経っても作業を開始できる気がしない……。あぁ、本当に非力さが悩ましい。
嘆かわしい。もっと、筋肉を付けておくべ――いや、それはないな。
でも、今のままではダメなのも事実。これから身体を慣らすにしても、身体作りからとなればそれなりの期間――二つ季節を跨ぐ程度必要だろうか?
ちょっと待てよ。それって、免許更新……大丈夫かな?
確か、認定の際に免許は更新性だという話だった筈だ。記憶が正しければ、二年毎に更新が必要でその際に腕が落ちていないかの技術証明が必要になる。
その際に行われる査察では販売・調香実績を確認されるのだが、それで突破出来なければ実技試験。もしも、それを落とせば降格。いや、免許剥奪もあり得てしまう。
「あれ、今の私ってまずいって事なのかな? はぁ、こんな所で長々と薪割りしてる暇ないのに……。というより、私の仕事は薪割りではなかった筈なんだけどな」
葉からの抽出にはそれなりの時間を要する。しかも、材料の鮮度や状態によって抽出される香料の鮮度と効能が大きく変わってしまうのだ。
だからこそ、香料抽出中は常にその材料の状態に目を光らせ、慎重かつ的確に作業をする為にある程度の時間を確保してから抽出を始めなければならないのだ。
まぁ、マリンさんは期日指定はしなかったけど、やっぱり依頼への納品の遅れはそれだけ信用を失わせてしまい、今後の取引に大きな影響を与えてしまう。
それにこれは試験。失敗すれば、雑貨屋に置いて貰えなくなるかもしれない。
あれ、実は私の現在ってかなり危なかったりするのかな?
…………って、休憩は終わり。こんな下らない事を考える暇があるなら、もう一頑張り。
そう言い聞かせて自分を奮い立たせると、ぴくぴくと震える両手に力を込めて一気に斧を振り上げる。あっ、ヤバい。
振り上げすぎて背中向きで倒れそうになるのだが、私の背中が地面に着く事はなかった。
「何やってるんだよ。お前……腰が入ってないからそんなに疲れるんだよ」
そう声をかけられると、急に体が軽くなる。手に持っていた斧を掠め取られたのだ。
そして、私の前に立った男の子は私が苦労していた薪割りをいとも簡単にこなしていく。やっぱり、こういう力仕事には男の子が頼りに……って、なんでここに!
いや、そもそも誰だっけ? 喉まで名前が出かかっている気がするのだけれど、そうしてもそこから先に出て来ない。正直、思い出せない。
でも、相手は私の事を知っているようだし、流石に名前を聞くわけにもいかないし……。
どうしよう。どうやってやり過ごそう。
「ったく、フィレナお嬢様から時間頂いたから様子見に来てみれば何やってるんだ? お前は……こんなんで本当にやっていけるのかよ。昔からどん臭い上に運動音痴のお前がさ」
「ちょっと、言い過ぎじゃない? 領主様の娘さんの召使い見習いだか何だか知らないけど、偉そうに! 私だって努力くらいしているのよ。その証拠にジークと違ってちゃんとギルドから職人として認められたんだから! 一緒にされちゃ困るってものよ。って、なんだジークじゃない。無駄に反応して損した。ただでさえ、疲れてるのにさ」
あぁ、思い出した。領主の館に下働きに出ている幼馴染のジークだ。
確かそれなりに裕福な家系で領主と親類だった事もあり、召使い見習いとして住み込みで働くようになったらしい。その時期と私が香料士の勉強を開始した時期が重なり、殆んど顔を合わせていなかったから……二年ぶり? これなら忘れていても仕方ないか。
「おい、酷い言われようだな。それから、最後に会ったのは酒場で数か月前だ」
「そ、そうだったかしら……? お、覚えてたに決まってるじゃない。それくらい」
言われてみれば、そんな気もしなくない。酒場でジュリアおばさんの手伝いをしていた時に注文を聞いた――気がする。特徴がなさ過ぎるだけに人混みの中にいると分からないのだ。まさに、特徴がない事が特徴と言わんばかりの人間。それが、ジークである。
だが、こうしてちゃんと話すのは数年振り――の筈だ。
「それから、お前その様子だとまた俺の名前を忘れてただろ。いい加減、腐れ縁みたいなもんなんだから名前くらい覚えろよな。それで、薪割りはこれでいいのか?」
「えっ? もしかして、全部やってくれるの? なら、そこにある薪全部割って貰えると助かるんだけど。私って力なくて全然割れそうになくて……先のステップに進めないの」
丁度いい人材だ。適材適所というものだろう。
男手があるというのはこれほど、頼もしいとは知らなかった。わざわざ、ジークに休みを与え、様子見に来る余裕を持たせてくれた領主様さまさまである。
私はさっそく仕事に取り掛かる為、炉に火を入れる分の薪を担いでアトリエの中へと入ろうとするのだが、ジークが私の肩を掴みそれを邪魔して来る。
しかも、呆れたような深い溜息というおまけ付きだ。
「ちょっと待て。お前……そんなんでどうやって仕事続けていくつもりだよ。俺だって領主様の所で仕事があるし、毎日来られる訳じゃないんだぞ。今から薪を割るコツを教えてやるからちょっとこっちに来い」
「でも、マリンさんの所に早くコロンを出荷しないと……って、分かったわよ」
言い出したら聞かないのがジークだ。私が折れなければ、話は平行線を辿るだろう。
ならば、さっさと終わらせてしまった方が時間を有意義に使える。その後、体力の方が持つかどうかは全くの別問題なのだが……。
私はジークの差し出す斧を受け取るとそれを再び、握りしめる。少し休んだからだろうか、手の震えが収まっていた。ただ、何度も持ち上げられる気がしないが。
ジークは私の背後から小さな手に男の子らしい大きな手を添える。
「手だけで振り下ろそうとするから疲れるんだ。力任せに割ろうとしても、手が痺れるだけで数を割る事は出来ないんだよ。だから、こうして脇を閉め、腰に力を入れるんだ」
ジークの言葉通り、身体全体を使って斧を薪へと振り下ろす。
すると、今回は前回とは違う。一度で綺麗に薪が真っ二つになっていた。
その上、斧を一度振り下ろしただけでは手が痺れておらず、これならば何度も薪を割る事が出来そうだ。さっきまでの私とは大違いだ。
「そもそも、お前が割ろうとしていた所は割りにくい箇所なんだよ。こうやって、それを見極めれば簡単に割れるし、力を込めずに済む。これ位、常識だぞ? ったく、無駄に歩くだけの体力はあるんだから、それを上手く活用しろよな」
「ジーク君、そういう先入観で物を言うのはダメだよ。香料士にとって素材調達は足が命。だからこそ、こうして足腰を鍛えてるんだからね。確かに今はマリンさんから仕入れているけど、いつかは師匠みたいに自分の足で調達出来るようになりたいから!」
別に薪を割る為に鍛えている訳ではない。香料士になりたいから鍛えていたのだ。
様々な香料を扱うからこそ、自分の目で確かめてから調達したい。
鮮度、保存方法、収穫方法によって香能は変化してしまう。特に収穫すれば、その後からは鮮度は落ちていくばかりだ。輸送時間を考えれば、それは相当な物になる。
だからこそであり、こうして斧を振るう為では決してない。
胸を張ってそう宣言する私とは裏腹にジークは頭を抱えてしまう。
「お前、昔から思ってたがバカだろう。今、確信した。普通なら栽培しようとか考え付くのに、そこで敢えて自分で調達しようとしてる辺り予想を斜め上行ってるよ」
「酷い言い方ね。自然に生えているのと栽培したのでは違うのよ。ジークには分からないのかもしれないけど、私達の職業柄ね。そういう所には敏感なのよ」
コロンやアロマを作る上で香料に含有される成分はとても重要であり、その一つ一つが保有する些細な成分にまで気を遣わなければならない。
それは、場所だけではなく季節やその場所の環境といった事にまで関わって来る。
だからこそ、やはりいつかは師匠のように世界を旅しながら様々な香料に触れてみたい。
いつかは師匠のような香料士として歩き出せるように。
だが、ジークはそんな私に対してこんな言葉を投げかけて来る。
「お前、それなら工夫して栽培すればいいだろ? 一応、
「うわぁ……随分と直球で言ってくれるじゃない。でも、大丈夫。こう見えても私、旅の間は王都に着くまではずっと自給自足してたから生きていく上では困らないもん!」
旅の途中、魚を捕ったり食べられる野草を食べた。小動物を捕らえて捌いて、焼いて食べた時もあったっけな。まぁ、どちらにしろ飢える事はない。
「お前の夢は冒険者だったか? 確か、目指してるのは香料士だったよな?」
ジークのそんな言葉に言われてみれば、何かおかしい気がしなくもない。
でも、師匠がこれだけ出来れば生きていくには困らないからと魚の捕り方から、獣の裁き方、毒のある野草と食べられる野草の見分け方まで事細かに……。
あれ? 良く考えてみたら、師匠に教わった事ってもしかしてアロマ作りよりもそういった生きる為の術の方が多くないだろうか? もしかして。
思い返してみれば、確かに師匠の腕は凄かったけど、まともにアロマ作りをしているところなんて見た事があるかと言えば、そうでない気が……いや、きっと気のせいだ。
そんな事がある筈がない。よく記憶を辿って行けばきっと――きっと……。
「そうよ。でも、あれ? 師匠が私の前でアロマ作った事あったっけ? 私の記憶違いかな? なんか、簡単な調合を教わって結局、そこ止まりだった気が……」
「おい、悪かった。悪かったから取り合えず、戻って来い!」
気が付くと、ジークに両肩を掴まれて前後に揺さ振られていた。
「あれ、私……何しようとしてたんだったかしら?」
「香料士としての仕事だろ。それで、他に何か手伝える事はないのか? どうせ、今日は一日中暇だし、力仕事くらいなら引き受けてやるよ」
その申し出はありがたいのだが実の所、頼む仕事はない。
家の中の器材の調整は私が自分の目で見なければどうにもならないし、水をくむのに関しても自分でやる他ない。となれば、これ位か。うん、丁度いいじゃないか。
「なら、ここにある薪を全部割って置いて貰えないかな?」
私は満面の笑みでアトリエの横に積み上げられていた薪の山を指差した。
これだけあれば、三ヶ月は持つ筈だ。仕事にもすぐに取り掛かれる。完璧だ。
だが、そんな私に対し、ジークは頬を引き攣らせていた。
「おい。どう考えても、そんなに薪を割る必要ないだろ。お前の頭の中には必要最低限という言葉はないのかよ。邪魔になるし、湿気るぞ」
「必要最低限じゃない。今後、数ヶ月分を考えるとそれでも足らない位なのよ!」
一日、香料を造り続けるとしてここにある薪で三カ月持てば良いだろう。
確かに作業を一気に行うなど節約すればもう少しは長持ちするだろうが、割らなければならない以上はある程度の時間の余裕が――。
「数ヶ月もあれば割れるようになるだろ。バカみたいに歩く体力だけはあるんだからな。そもそも、この村から王都まで往復一週間なんて無茶な計画を立てる時点で体力に関しては問題ないんだ。後はコツだけだろ。それが嫌なら、割った薪を買えよな」
「数か月もそんな事してたら納品が遅れちゃうじゃない。それに、私は
お金があれば、お金さえあればと思わない日はない。
香料を買う事が出来る。様々な調香に挑戦できる。マリンさんにこうして便宜を図ってもらう必要がない。お母さんのお墓だって……。
まぁ、無い物ねだりしても仕方がないので、それ以上は何も言うつもりはない。生きていてこその物種だ。お金がなくても楽しく生きていく事はきっと出来る筈だと信じている。
お母さんだって貧しくても笑顔だけは絶やさなかったしね。
「って、事で後はよろしく。私は中で色々と作業して来るから」
「おい! まだ話は終わってないぞ! って、聞いてないし……」
何か後ろでジークが騒いでいるが、私はそれを無視していくつかの割った薪を手にアトリエの中へと戻り、扉を閉めた。
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