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概要
どこにでもある学校の怪談。そのはずだった──
桑名光輝《くわなこうき》は自身の地元である御粕會町《みはくえまち》を何するでもなく散策していた。三十を手前に兄弟達からはしっかりしろと喝を入れられ、上司からは企画を作れと圧を掛けられる。
うだつの上がらない日々を体現するように地元を練り歩く途中、ふと通りかかった小学生達に
「学校で流行っている怪談は何かないか」
と尋ねた。
すると御粕會小学校には、生徒達の間で語られる怪談があると言う。
それは、校舎の三階にある開かずの廊下から少女の声がして、何故か赤い上靴が落ちている、というものだった。
その声を聞き少女の姿を見た生徒は、開かずの廊下の先にある教室に連れ込まれて帰って来ないらしいのだが……
note2024年度 創作大賞応募作品
うだつの上がらない日々を体現するように地元を練り歩く途中、ふと通りかかった小学生達に
「学校で流行っている怪談は何かないか」
と尋ねた。
すると御粕會小学校には、生徒達の間で語られる怪談があると言う。
それは、校舎の三階にある開かずの廊下から少女の声がして、何故か赤い上靴が落ちている、というものだった。
その声を聞き少女の姿を見た生徒は、開かずの廊下の先にある教室に連れ込まれて帰って来ないらしいのだが……
note2024年度 創作大賞応募作品
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