第14話

 御粕會みはくえまで二本のバスを乗り継ぎ、二時間弱で到着した。便の少なさは相変わらず田舎町ならではだった。金持ちロードもあるのだからもう少し増やせばいいのにと愚痴をこぼすと、真帆は説明を求めた。金持ちロードと住宅街の景観、それと比べて貧相な街並みを説明している内に秘密基地が見えて来た。

「あれが秘密基地……子供らしい所を選ぶね。雨も防げるし大人は来ないし。基地としては完璧って感じ」

「俺が作った秘密基地は半日と経たずに大人に壊されたからね。切なかったなあ」

「あるあるだね。で、あれが甲斐君?」

 と、顎で促された先にキャラもののシャツを着た甲斐君ともう一人、可愛らしいフリルの付いた服の女の子がちょこんと座っていた。

「待たせたね。それで、この子が会わせたいって言ってた子?」

 その子は小さく頷いた。この子は長住陽菜ながずみひなと仮称する。

「長住です。よろしくお願いします」

「よろしくね長住ちゃん。桑名です、こっちは水城さん。それでどうして会って欲しいって電話してきたの?」

 長住さんは私の問いに答えず俯き、ちらちらと甲斐君の方を見ている。脇を小突くが「でも」といった様子でもじもじと喋らない。見かねた真帆が長住さんの傍に座った。

「大丈夫、私達は味方だから。馬鹿にする人は今ここに誰もいないから安心して」

 彼女の柔和な声掛けの効果は昨日私が経験したばかりだが、やはり子供にはより効果的な様だ。髭面の男が不用意に隣に来るのも威圧的だし、その他の面でもよろしくないから大変助かる。

 以下、彼女の話を細部を整えながらまとめたものだ。


 久保康平と甲斐航の間の席が長住陽菜の席である。久保君がいなくなる一週間以上前から、彼から薄っすらとある臭いを感じていたと言う。洗濯物の生乾きとか数日たったお弁当とかそういうのに似た匂いだったそうだ。初めは夏だしなと思っていたが、彼の身体そのものから匂うんじゃないかと思う様になった。

 久保君とはその週給食当番が一緒だったのだが、皆が使った食器を一緒に持って給食室に向かっていた時突然

「幽霊って信じる?」

 と尋ねて来た。普段そういう事は言わず、夏の心霊番組も嘘だと笑っていた彼の真面目な表情と震える手を見て、長住さんは頷いた。

 はっきりとは聞こえなかったそうだ。放課後、友達が先に教室を出るのを見送って、ふと今夕方の教室に一人になった事に気が付いた。学年を越えて噂される怪談。夕方に一人……信じてはいなかったが、何となく急いで教室を出て友達を追った。

「……は……が…………い………こ……か……」

 思わず足を止めて振り返ったが、廊下にも教室にも誰もいない。

気のせい。これまで一度もそういう類の物を見聞きした事が無いし、空耳か、隣の教室にまだ誰かいるかもしれない。そう思う事にして長住さんは急いで友達に追いつき帰宅した。眠る頃には聞いた声のことも忘れ、次の日も普通に登校した。

 昼休みになって図書室に向かおうと廊下に出た時だ。

「こは……が……い……ど……が……がい」

 昨日よりも大きくはっきりと、それもまだクラスメイトが隣にいるのに声がした。

 その次の日に、久保君から幽霊の話をされたのだ。だから彼を信じた。しかし、信じたからと言って親にそんな話が出来る訳がなく、家に帰っても普通に過ごすしかなかった。いくら声が聞こえるとしても、本当に連れていかれる訳が無い。そんなのは映画の中の話で、話しても笑われるだけだと思っていた。

 夜になって家族が寝静まり、三時を過ぎた頃。急に目が覚め寝ようにも寝付けず、仕方なく水を飲みに台所に行った。

その時、どこからか水の滴る音が不気味に響いていたという。

 コップを食器棚から取り出して蛇口を捻ると、真っ黒な水が勢いよくコップの底を叩きつけた。

「きゃあっ!」

 思わず叫び声をあげた。その拍子にコップは落ちて割れ、闇より暗い水が床に広がった。程なくして両親と祖父が台所へと駆け付け、長住さんの身に起きた何かを見、

「急いでこっちさん連れて来い。やり方は分かっとうとだろな」

「当たん前た、ここ片付けちから来るけん、陽菜ば」

「でもお義父さん、どうにかならないんですか。他の子が」

「何ばいいよっとか。そん話は後た。今は陽菜んことばどぎゃんかせないかんどが。おっどんは早う来なんぞ、陽菜、爺ちゃんに着いて来なっせ」

 訳も分からず着いていく長住さん。祖父の部屋を通り過ぎ仏間へと向かう。そして中心に座るよう言われ従うと、仏壇の右手にある収納から大幣おおぬさを取り出した。大幣とは神主が儀式の際に使用するあれだが、それを持ちバサバサと背中に打ち付け始めた。同時にお経の様なものを唱え始め、何をしているのか聞こうとしても一切答えない。そうこうしている内に両親もやってきて、輪に加わった。母の呟くお経らしき言葉の中に「もれでる」「くず」「ぬくるべ」などの単語が聞き取れた。

 この奇妙な現状に泣きそうになりながらもじっと耐え、一時間経って解放された。終わってから両親に聞けど教えて貰えず、普段通りに学校に行くよう言われたという。

 殆ど寝ていない状態で朝を迎えた長住さんは、トイレに向かう途中、もう起きているであろう両親の部屋に向かった。改めて話をしたいと思ったからだ。部屋の前まで行きドアをノックする寸前、中から祖父と両親が話し合う声が聞こえ耳を澄ませた。よく聞き取れなかったが、

「今年はいつもより暑かけん早かぁ……来年もぎゃんあるとだろか」

「かすがいが増えるのがねえ……お義父さん、今年は大丈夫でしょうか」

「去年とはほんなこつ使えんかったけんな。立場ば分かっとるかビシッと言わないかん」

 という会話だけは聞き取れたそうだ。以降を聞こうとしていたが祖父らしき足音が近づいて来た為、その場から急いで立ち去った。

 妙な儀式以降黒い水も声も聞かなくなったが、久保君が突然いなくなったのを甲斐君に聞き、それならば話がしたい今に至る。


「気になる点はいくつもあるけど、何の儀式だったのかが一番気になるよね」

「そのままの意味で取ればお祓いになるんだろうけど」

「あのかすがいって何ですか?」

 甲斐君が尋ねた。

「ああ、鎹っていうのはカタカナのコの字の形になってて、両端が尖ってる釘の事だよ。家を建てたりする時に木と木を繋ぐ為に使うんだ」

 と手をコの字にして突き刺すジェスチャーをして見せる。

「あっ」

 と真帆が声を上げた。

「それが何か関係あるんですか?」

「あ、いやどうかな……正直会話の内容を全部聞いてないから、関係しているかは分かんない。ただ道具の話をしていた可能性もあるしね。桑名君、ちょっといい?」

 二人から少し離れた所に行くなり、真帆が小声で聞いてきた。

「これさ……結構やばいんじゃない?」

「やばいのは分かってるけど、どうやばいのさ」

「鎹を使ったことわざ、分かる?」

 考えたが浮かばず肩を竦める。

「長住ちゃんに私の考えを話すと責任を感じそうだから離れたんだけど、『子は鎹』ってことわざがあってね、子供が夫婦の間を取り持つ縁の役目を果たすって意味。聞こえたっていう声を思い出して」

 そう言われても断片的にしか聞こえなかったんじゃ、と答えようとしてハッとした。

「聞こえた言葉って確か『こ』『は』『が』『い』……こはかすがい……?」

 真帆は大きく頷き、簡潔に考えを私に教えた。

「あくまで仮説だけど、三階の幽霊は何かの理由があって子供達を連れ去ろうとしている。目を付けられた子は声が聞こえ上靴や姿が見え、その内黒い水が身近に現れる様になり、例の教室であの世だかに連れて行かれる。それで今回、陽菜ちゃんがターゲットになったものの、対処法を知っていたご両親とお爺ちゃんは他の子にターゲットを移し替えさせた。そしてそのターゲットになってしまったのが──」

「久保君だった?」

「そうだとしたら話の辻褄が合う」

「でも藤君はどうなの? 身代わりは久保君で既に連れて行かれてるなら関係ないはずじゃない?」

「そこは分からない。長住ちゃんのお父さんが言った『今年は早い』ってのが関係してるんじゃないかと思うけど。そもそも幽霊に常識なんて通じないんだから」

「常識は通じなくてもある程度のパターンはあるでしょ?」

「まあそれはそうだけど、如何せん情報が無さ過ぎる」

 パターン。幽霊が現れ力を振るう流れがあると私は考えていて、真帆もそれには同意してくれている。

 例えば、ある神社に子供が行くと幽霊が悪さをすると仮定する。この場合、「神社」に「子供」が行くことでその幽霊は力を発揮する。簡単に言えばそもそも神社に行かないか、子供が行かなければ幽霊は力を発揮する事が出来ない。怪談によくある「夜中に」「一人で」「ふざけて」等がそれに当たる。その土地に入りさえしなければ、基本的に被害を被る事は無い。

 しかし今回は、毎年生徒が入れ替わるはずの学校の三階で、全員が全員被害にあっていないのであれば何かしらの条件があるのではないか。その条件さえ満たさなければ、彼らは被害に遭わずに済むのかもしれない。

 今回の目標が決まったようだ。

「陽菜ちゃんにさっきの話はしたら駄目だからね」

「分かってるって、代わりに昨日の話をして、今の状況をまとめた方がいいかも」

 二人の待つ基地へ戻る。急にひそひそ話を始めたものだから、不安げな表情をうかべてしまっている。またしても真帆がフォローを入れた。

「ごめんね。ちょっと桑名君に確認したい事があって。実は昨日大変な事があって、その相談をしていたの。二人には凄く怖い話になっちゃうかもしれないけど、大事な事だから聞いてくれる?」

 二人は更に不安の顔に作り今にも泣き出しそうだが、無言で頷き、昨日藤君に起きた事を黙って聞いてくれた。

 私は真帆が話している間、丁度上司からの電話があり席を外した。

「お疲れ様です」

「おうお疲れお疲れ。今地元帰ってんだっけ? どう、復興してんの?」

 聞かれ、辺りを見回してから答える。

「ぼちぼち、ですかね。まだブルーシートが掛かってる家も結構あります」

「ふーん、ああそう。んで企画は? 進んでんの? 全然音沙汰無いけど」

「あ、すいません」

「いやいやすいませんじゃなくて。どうなってんの?」

「それが……まだちょっと」

 大きな溜息が通話口越しに聞こえる。

「あ、いや、でもちょっと色々ネタになりそうなのはあるのでもう少し時間貰えると嬉しいですほんとすいません」

「ふーん、いやまあ別にね、急かしてる訳じゃないから。とにかく面白いもん待ってるからよろしく。じゃあ」

「はい、すいません。失礼します、はい、はい……」

 電話が終わりややあって基地に戻ると、真帆が話を締める所だった。

「今朝お爺ちゃんから電話があったけど、まだ逃げているだけだから助かったとは言えないって言ってたの……それでも逃げる方法がある、というだけでもかなりラッキーだと私は思う。だからもしあなたたちが危険になったらそこに連れってあげられるから、その時は遠慮せずに言ってね」

 不安を煽る真似をして申し訳ないとは思うが、二人にとっても藤君の話は有用だろう。この後は昨日真帆が言っていたマンションに行って例の引っ越した人に会うか、学校の事についてもう少し調べるかだが、効率的に行こうと二手に分散する事にした。万が一誰かが霊を見たとしても、それまで数日は掛かる予想だ。

 男女で分かれ私達は町の図書館へ向かった。毎年の様に消える生徒の事がニュースになっていないのは、ネットカフェで調べて既に分かっている。他の視点から調査を進める必要があるが、まず周辺の地理と学校の歴史をすり合わせようと考えた。

 大きな災害と言えばあの地震くらいだが、十年以上前から封鎖されている三階の廊下。霊が出たのはここ数年の話ではないし、地震が原因で封鎖したのではないのは明らかだ。もっと前から子供達、あるいは大人達の間には学校の怪談が存在していたはず。発見出来ていないだけでもっと重大な事件があったはずだ。

 図書館に着き私は町の歴史なる本を探し始めた。重要な建物の建立と町長や議員の変遷、学校の新築に関わった人物などが載っていると踏んでいた。私が調べている間、甲斐君には町の地図を入手して貰う。現在と十年程前ともっと以前のものがあれば尚良い。

 図書館の奥の方に町関連の資料が陳列していた。案外すんなり見つかるものだなと拍子抜けしたが、重要な手掛かりが無い可能性もある。

 眼鏡橋の愛称で親しまれる石造りの橋の建設、川の整備、花火大会発祥の裏話。

「……これかな」

 御粕會小旧校舎建て替えに参加した町民の写真だ。新校舎をバックに写真が撮ってある。日付は54年前の七月二十五日。奇しくも丁度今日がその二十五日。小学校の創立記念日がその一週間後の八月一日。

 偶然にも新校舎完成と同じ日に発見するとは、どうにも居心地が悪い。

 次のページには施工当時の施工業者、棟梁とうりょう、住民の名前が連ねてある。遠目でぼやけてわかりにいが、旧校舎の写真もある。どうやら町の一大イベントとして有志を募り、校舎の一部を町民に手伝ってもらった様だ。建て替えの理由も老朽化によるとしか書かれていない。外れかもしれないが念の為写真を撮って、水城さんに送信する。何か手がかりが見つかればいいが。

 ページをぺらぺらと捲りそれらしい記述か写真が無いか探すが、役場がここに建っただの町長が隣町で起きた水害へ寄付しただのくらいしか載っていない。そうこうしている内に航が数枚の紙を持ってやってきた。

「あの、町の地図印刷してもらいました」

「ありがとう、じゃあちょっと見てみようか」

 保管されている地図が古く扱いにくい為一度断られたそうだが、夏休みで自由研究だと嘘をつき無理言って印刷を頼んだようだ。

開いている机に移動して数十枚の地図を日付順に並べ、それらを学校を基準に重ね合わせていく。年代毎に細かく見られるよう数枚ずつに分けて印刷してきてくれている。


 一番新しい物が昨年。次に新しいものが3年前の物で、久保君達と出会った公園が広がっているのが分かる。更に古い物が5年前10年前と続く。この時代になるとあの鱗の様に山肌に生える家も少なく見える。更に丁度地震を挟んでいるのもあって、家々の配置が様変わりしているのが見て取れる。震源地が近かった割には、家屋以外に被害が出なかったのは運が良かった。

 一応地理的な関係性を分かり易くする為に、彼らの家を丸で囲む。小学生らの家は変わっていないようだが。

「長住ちゃんの家ってここなんだね」

 御粕會を流れる川の畔にある古い日本家屋、そこに住んでいるらしい。甲斐、久保は何度かお邪魔したことがあるらしく、広い屋敷と造りに驚いたそうだ。震災前の私の家に来られたなら同じく驚いてくれた事だろう。自分の手柄でも無いし、意味の無い自慢でしかないから言わないが。

 続いて少し飛んで30年前。ここまで来ると街並みも寂しく映る。小学校周辺のアパートも買い物するならここしかないスーパーも無ければ、金持ちロードもまだ整備されていない。粕會川から町の隅々まで張り巡らされていた支流の数本は、埋められて個人経営の自転車店やアパートが建つようだ。この年代はもう自分の知っている町ではなく、今は無きサロンやバーに親の世代なら懐かしむ事も出来るだろう。地図上でもしっかりと長住家は存在していて今よりも少し敷地が広い。恐らく川の整備の為に土地を削ったのだと思われる。

 残る2年分は色味からして古い年代だと分かる地図で、小学校が立て替えられる5年前と更に前の110年前の地図。

 59年前の地図を重ね合わせていく。川の支流は更に細分化され、家も今の三分の一も建っていない。しかし……

「時代的にそうか……そうだよな」

「どうかしたんですか?」

「いや……ちょっと」

 空いた幾つかの土地の真ん中に、自分の土地だと誇示せんばかりに「綱藤」「桑名」「島崎」の文字が並んでいた。忌まわしいどころではないが、もうそれも過去の事だ。

 沸き立つもやもやを押し込み、地図に戻る。

 家が無いくらいしか違いが無い。そう思って次の地図を広げようとした時、甲斐君が声を上げた。司書と図書館にいた数人がこちらを訝しげに見たので、私はバツが悪そうに会釈した。

 何か見つけたのかと聞くと静かにある場所を指さした。御粕會小だ。

 私は一瞬何を言っているのか分からなかった。創立百年を超すのだからそこにあるのは当たり前だろうと思っていたからだ。そしてその通りに学校はある。私が間違い探しをする様に地図を見たのを察して、彼が口を開いた。

「学校の形が違う……」

「学校の形?」

 そう言われ再度目を落とし、はっとした。確かに建て直したのだから旧校舎があり形が違うことに問題は無い。だが彼が指摘したその形は、今回の場合は問題でしかなかった。

「コの字……」

 町の歴史の本にあった旧校舎の写真と見比べる。判別しにくいが校舎の両端が直角に折れ曲がっている様に見えなくもない。昔の校舎はコの字に造られているものも少なくはないが、御粕會小に限ってそうであってはならない。

 逸はやる気持ちを抑え、次の地図を重ねていく。最早殆ど民家は無く、御粕會の名に恥じない広さの田畑が並んでいる。更に地図にある粕會川は途中で二又に分かれ、現在は違う名前で揶揄される道路がある位置を通っていた。

 地図通りのサイズであれば、川幅は今ある粕會川と同じかそれ以上と思われた。もしもこのサイズの川を堰き止め埋めるとすれば、どれだけ莫大な費用や時間、人員が掛かるのか想像も付かない。

 川があった場所を思い浮かべる。その名残はどこにも無く、立て看板や石碑などは一切ない。手元の本にあそこに川があったなどと一言も書かれていない。つまりこの川は誰かの手によって意図的に存在していたことすらも消された事になる。一体何故。

 現在と百年前の違いはそれだけではなかった。

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