第31話 ハニートラップ

 獲得!

 PV40と☆0個!


 PVが少ない。

 この作品、最初大当たりが出なきゃダメダメだった。

 ガチャが少ないのも敗因だ。


「ええい、自棄じゃ」

「神様、何が自棄なんだ?」

「36話で終りだが、続きをしてやろう」

「あんま、嬉しくないな。寄生小説でいいじゃん」


「それもやる。だが、こっちもやる」

「大変じゃないの」

「大変だがやる」


 読者参加作品を同時に2つやるらしい。

 今度はもっと短命で終わるかも。


 だが、転生するというなら仕方ない。

 受け入れよう。


「ちなみに寄生小説でない俺の転生先はどんな感じ?」

「次の転生先は落ちこぼれ大学生じゃ」

「ええと、異世界の大学?」

「いいや日本じゃ」


「日本に転生するの?」

「そうじゃ。でもってリワードで異世界の物を買って、日本で売りさばく。それにモンスターの代わりに怨霊を退治してレベルを上げる」

「怨霊退治ね。微妙だな。ジャンル的にはありだけど、主流じゃない。現ファンならダンジョンだ。配信とかあるとなお良い」

「ダンジョン物には飽き飽きじゃ。だから逆張りを行く。最初から流行ろうとは思っとらん」

「まあ良いけど。読者参加型ってだけで敬遠されるからな。主流行っても、高が知れているかも」


 次回も大爆死しそうだな。

 どうでも良いことだ。

 もう2回も転生しているとそう思わないとやってられない。


 残り184リワードと☆24個。


 癒しの時間はなし。

 次回こそ200リワード。


 では、コメントを行きましょか。

 コメントは4つ。


 ハニートラップ注意か。

 警戒しておこう。


 村での宿泊。

 夜中、ロードによる警報が鳴り渡った。


「坊ちゃま、見ちゃ駄目です。ジャスさん目を塞いで下さい」

「ええ、任せて」


 ジャスに目を塞がれた。

 だが、フェイスを被っているから、ロードの映像は見えている。

 そこには裸の女の子が映っていた。

 それよりも俺は背中が気になる。

 ジャスの柔らかい物が背中に当たって、耳に吐息が掛っている。


 わざとやっているんじゃないだろうな。

 シーラが服を女の子に着せる。


 まあ、シーラとジャスを同じ部屋で寝せておいて良かった。

 もちろん俺は床に寝て、シーラとジャスがベッドで寝てた。


「坊ちゃま良いですよ」

「ああ」


「坊ちゃま顔が赤いですね。もしかして見てました?」

「いいや、目をつぶっていたさ」


 そういうことにしておこう。

 ジャスの当ててんのよも言わないでおこう。


「怪しい」


 シーラが疑っている。


「神様に誓うよ」

「こらっ、嘘をつくでない。天罰を下すぞ」

「こちとら、PVが少なくてひーこら言っているんだ。怖い物などない」


「ケン、あんた誰と喋っているの」


 ジャスの俺を見る目が可哀想な人を見る目だ。


「神様と話したのですね。天罰を下されないから信じてあげましょう」


 セーフ。

 今回は参ったよ。

 ジャスの当ててんのよ攻撃はちょっとな。

 それと良い匂いがするからな。

 前に大金貨50枚支給したから、化粧品も良いのを使っているのだろう。


「それより、君、誰に言われた」

「お願いです。殺さないで下さい。村長に言われたんです」

「あの野郎」


 俺は村長宅の扉をガンガン叩いた。

 応答はない。


「ロード、やれ」


 ロードが、鍵を開ける。


「村長、出て来い」


 だがどの部屋にもいない。

 村長の家族もいない。

 くそっ、逃げやがったな。


 まあ、こういう時のためにロードを何匹か付けてあるんだけどな。


「ロードやれ」


 ロードが村長の耳に入る。


「お許しを」


 ロードが村長の声を伝えた。


「ロード、戻って来いと伝えろ」


 村長の家族は息を切らして戻ってきた。

 重要性を認識しているようだな。

 馬鹿だったら、頭にきて殺していたかも知れない。


「何であんなことをした?」

「お気に召しませんでしたか。ですが、命令されたんです」

「誰に?」

「ダース国の軍の偉い人からです」

「手紙を見せてみろ」


 手紙にはハニートラップを仕掛けろと書いてあった。

 ただ誰からの指示かは書いてない。

 ダース国軍としか。

 きっとロナー殿下の差し金だな。

 なかなか手が長くて耳が早い。

 まあ、俺がここに派遣されるのは分かっているから、あらかじめ諜報員を配置しておいたのだろう。

 ロナーの策というより、諜報員の策かもな。


 きっと、朝になると憲兵が来るに違いない。

 村娘をレイプしたとか言ってな。


 朝になり、推測通りに憲兵がきた。

 だが、村長は耳にロードを入れられているので、陰謀ですと言って全ての責任を取ると言った。

 まあ、レイプの事実はないし、この件の村長の罪は軽い。

 敵国の手先になっていた件は重いだろうが、国境近くでは良くあることだ。

 俺は、ロード数万を散布して村の防衛任務を終えた。


 次の任務は偵察らしい。

 人使いが荒いな。

 だが、将軍ともなると、勝つために使えれば子供でも使うのだろう。

 好きにはなれないが、仕事に忠実なのは評価できる。


――――――――――――――――――――――――

今回のスキルと☆:

 獲得スキル、転生

 ☆残り24個


今回の収支:

 収入

 40リワード


 支出

 なし


 残金

 184リワード

 135,268,683イール


 銀のたわし

 1個


次の分岐:


 偵察で発見した物は?


 ①敵兵士の集団。全員捕虜に。

 ②敵の砦発見。砦の破壊。

 ③トラップゾーン発見。機械兵による漢解除。


 コメントでどれが良いか書いて下さい。

 11/23日の午後2時締切です。

 同数は作者の都合で決めます。


1K毎ガチャ

 次のガチャまで、319PV必要です


 異世界ファンタジーの週間ランキングの下一桁でガチャを回します。

 一日の獲得が2000を超えたら、二桁目で。

 3000を超えたら、月間ランキングで。

 1週間☆がなくてランク外の時はハズレとします。


 ⓪ 銀のたわし

 ① 1リワード

 ② 100リワード

 ③ 10000リワード

 ④ 水鉄砲スキル

 ⑤ 転倒スキル

 ⑥ 鑑定スキル

 ⑦ 石化魔法スキル

 ⑧ トイレットペーパー

 ⑨ 銀のたわし


 PVのスクショ撮って、近況ノートにあげます。


名前:ケン・ゴールド(健司・金子)

レベル:22

魔力:10/2420

スキル:

 [ ]カクカクⓘ

 ざまぁホイホイⓘ

 水生成ⓘ

 点火ⓘ

 乾燥ⓘ

 送風ⓘ

 点灯ⓘ

 殺菌ⓘ

 擬死ⓘ

 方位ⓘ

 加熱ⓘ

 弱回復ⓘ

 機械兵生成ⓘ

 斬撃ⓘ

 俊足ⓘ

 残像ⓘ

 鉄皮ⓘ

 痛痒感ⓘ

 転生ⓘ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る