第7話 領主逮捕

 獲得!

 PV72と☆0個!

 PVが少し上向いた。

 いつになったら腹いっぱい日本の食品が食えるのか。

 残り、83リワードと☆37個。


 また、癒しの時間はミニ羊かんか。

 貯めておくという手はあるが、江戸っ子は宵越しの金は持たないんだよ。


 まあ、今回はちょっと様子を見てみよう。


 コメント7個もらった。

 領主の所に乗り込むのに、商業ギルドに協力を仰げとある。


「ギルドマスターに会いたい」


 商業ギルドで少し強気に出た。


「アポはあるでしょうか?」

「緊急事態なんだ」

「かしこまりました。聞いて参ります」


 しばらくして。


「お会いになるそうです」

「やった!」

「良かったね。いよいよ、にっくき黒幕が退治されるのね」


 俺とジャスは応接室に通された。


「緊急事態とは穏やかではありませんな」

「領主の不正の証拠を見つけた。違法奴隷関係だ」

「それで?」

「それでとは?」


「良いですかな。商業ギルドが動くのは商売に関することです。たしかに違法奴隷の売買は商売でしょう。しかしですな。商売が上手くいくのはどんな時だと思いますか?」

「戦争でも儲かるけど、平和な時かな」

「ええ、戦争で儲けるのは邪道です。平和に安定して儲けるのが正道というものです。領主の首をすげ替えたりすると、混乱が起きます。なので好ましくないのですよ」

「じゃあ見て見ぬふりをすると」

「そうは言ってません。利益が釣り合えば良いのです。儲かりさえすれば」


 商業ギルドにとっての利益か。

 ええと、今は100均の商品は買えないけど、次なら買える。

 ピーラーなんかどうだ。

 アイデア的に良いんじゃないか。


「画期的な皮むき器のアイデアがある」

「駄目ですね。そんなちっぽけな利益では」


 やれやれと首を振られた。

 じゃあ宝石は?

 ジルコニアなら買える。


「宝石はどうですか?」

「その量は鉱山ひとつに匹敵するのですか?」


 うーん、毎回100円じゃ。

 3粒ぐらいだな。


「毎日小さいのが3粒」

「では無理ですな」


 チタンやアルミってのも考えたが、鉱山の規模になると無理だ。

 そう言えば蜘蛛の内臓ってチョコレートの味って聞いたことがある。


「俺がオークションに掛けたチョコレート。あれはある虫の内臓でも代用できるかも知れない」

「ふむ、あのチョコレートは素晴らしかったですな。ただ虫の内臓はよろしくない」

「本物はある豆から作る。ただその豆はここでは手に入らないだろうな」

「ではだめですな。残念ですが」


 おっ、ちょっと脈あり。

 反応は悪くない。

 そうだ、情報を売ろう。

 ロード達は俺に領主の情報をもたらしてくれた。

 通信機代わりにもなる。

 情報網が築けるはずだ。


「通信網を提供できる。各商業ギルドとやりとりできれば便利なはずだ」

「通信網、良い言葉ですな。通信の網ですか。ふむ意味は分かります。素晴らしい発想です。巨万の富と言っても良いでしょう」

「サンプルをお見せします」


 ロードをふたつ差し出した。


「これでやり取りができるのですか? おい」


 職員が現れてロードの1匹を持って行った。


「聞こえますか」

「聞こえます」


 ロードから声が聞こえた。

 さっきのギルド職員だろう。


「ふむ、確かにやり取りできますね。変わったスキルですな。この虫の寿命は?」

「俺が死なない限りは大丈夫だと思う」

「なるほど。よろしいでしょう。領主を告発致しましょう」


 ギルドマスターと私兵で領主の城に入った。


「これは商業ギルドのマスター。何事ですか」

「付いてきてくれ」


 俺は隠し部屋の入口に案内した。

 ロードが器用に鍵を開ける。


「なぜ分かった?!」


 驚きを隠せないディケイ男爵。


「そしてこれが、違法奴隷の取引契約書」


 俺は契約書をギルドマスターに見せた。

 おっと、カレントとの密約の証もあるじゃないか。

 これは俺が貰っておこう。


「ディケイ男爵、残念ですな。これを見た以上は逮捕しなくてはならない」

「くっ、お前は、義憤男だな。思い出したぞ」

「大人しく逮捕されるんだな」


 暴れるかと思ったが領主のディケイ男爵は大人しく逮捕された。


「ケン・ゴールドの暗殺にも関わっているから、そこの所も頼む」

「ええ、余罪は全部、調べますよ」


 そうだ。

 俺はミニ羊かんを買った。

 そして斬撃スキルで3等分。


 ギルドマスター、俺、ジャスで食べた。

 うん、一口だけだが美味い。

 ジャスの顔もギルドマスターの顔もとろけている。


「これこれ、このねっとり感」

「チョコレートより落ちますが、銀貨1枚は取れるお菓子ですね」


 次こそはきっと、焼きそばを食うぞ。

 ロードは今ある魔力の限界である240匹を作った。

 要請があれば、魔力さえあれば、すぐに量産できる。


 さあ、この街でやることは終わったな。

 騎士学園のある王都まではまだ遠い。


 そして、二人しか知らない簡単な暗号で、シーラに手紙を書いた。

 とりあえず生存を報せておけばいいだろう。


――――――――――――――――――――――――

今回のスキルと☆:

 獲得スキル、なし

 ☆残り37個


今回の収支:

 収入

 72リワード


 支出

 ミニ羊かん、59リワード

 食費、大銅貨4枚、40イール

 宿代、銀貨3枚、300イール


 残金

 24リワード

 53255イール


 銀のたわし

 0個


次の分岐:


 途中でモンスター退治。

 どれ?


 ①ゴブリン・スタンピード

 ②オークの集落

 ③オーガ


 コメントでどれが良いか書いて下さい。

 10/29日の午後2時締切です。

 同数は作者の都合で決めます。


 次のガチャまで、525PV必要です


1K毎ガチャ


 異世界ファンタジーの週間ランキングの下一桁でガチャを回します。

 一日の獲得が2000を超えたら、二桁目で。

 3000を超えたら、月間ランキングで。

 1週間☆がなくてランク外の時はハズレとします。


 ⓪ 銀のたわし

 ① 1リワード

 ② 100リワード

 ③ 10000リワード

 ④ 掻痒感スキル

 ⑤ 転倒スキル

 ⑥ 鑑定スキル

 ⑦ 石化魔法スキル

 ⑧ トイレットペーパー

 ⑨ 銀のたわし


 PVのスクショ撮って、近況ノートにあげます。


名前:ケン・ゴールド(健司・金子)

レベル:4

魔力:0/80

スキル:

 [ ]カクカクⓘ

 ざまぁホイホイⓘ

 水生成ⓘ

 点火ⓘ

 乾燥ⓘ

 送風ⓘ

 点灯ⓘ

 殺菌ⓘ

 擬死ⓘ

 方位ⓘ

 加熱ⓘ

 弱回復ⓘ

 機械兵生成ⓘ

 斬撃ⓘ

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