第13話 ドライブデート

 獲得!

 PV63と☆3個!

 PVはこれが定期というところか。

 残り131リワードと☆14個。


 今日の癒しの時間はカレー。

 いつも行っていたスーパーの安いカレー、99リワードぽちっとな。


「その箱が美味しい物なの」

「くんくん、微かな何というか美味しそうな匂い」


 場所を学園の食堂の厨房に移した。


「食べたことのないカレーという料理を作ってやるから、厨房と食材を使わせろ」

「まあ良いでしょう。たまに夜中なんかに夜食を作ってあげることもありますから」


 話が分かる料理人だ。

 芋はジャガイモではないが、それらしい芋がある。

 里芋でカレーを作ったこともあってまあまあ食えたから、芋なら大丈夫だろう。

 人参と玉ねぎに似た野菜もある。

 後は肉だな。

 肉は鶏肉でも豚肉でも牛肉でもなんでも良いのがカレーだ。

 魚肉なんてのも美味い。


 モンスター肉を選んだ。

 安いからな。


 カレーのルーひと箱で8皿分だ。

 お替わりしても足りるだろう。


 油で肉と野菜を炒めて、水を投入。

 野菜に火が通ったら、ルーを入れる。


「匂いは良いんだけど、美味しそうな色じゃないわね」

「くんくん、これも懐かしい匂い」


 異世界1周目では一日5000円分ぐらい買い物できたから、カレーは良く作ってた。

 シーラが懐かしがるのも無理はない。


「ご飯が欲しいが、今日はパンだ」

「美味しくなかったら酷いんだからね」

「この懐かしさは当たりだと言ってます」


「つべこべ言わずに食え」


「カレー、どうなのかな。はむっ、むっこれは辛いけど美味しい。なんて複雑な味なの」

「そうです。この味です」

「じゃあ俺も」


 うん、カレーはいつ食べても美味しい。


「どこの料理だ。料理人をやっているけど初めて食べた」

「神から賜った物だ」


 読者の血と汗が染み込んでいると言っても過言ではない。

 1PVを得るのがどれだけ大変か。

 ひとり二皿分だったけど、パンに付けて食べたので、4人で満腹になるまで食べることができた。

 鍋についているカレーをパンで拭って綺麗に食べたぐらいだ。


「どうだ。美味いだろ」

「うんうん、また食べたくなる味ね」

「甘いのも良いですが、辛いのも良いですね」


 コメントと行ってみよう。

 コメントは6つ。


 シーラとドライブデートを勧められた。


「というわけで、【機械兵生成】自動車」


 魔力が足りないので、ゴーカートの兄貴みたいなバギーだな。

 ところで、機械兵の燃料って何?

 魔力は作る時に必要だけど、それ以降はエネルギー補給してない。

 謎だ。


「じゃあ行って来る」

「行ってらっしゃい」


「シーラ、シートベルト」

「はい、あれっ」

「そうじゃない」


 俺はシーラのシートベルトをしてやろうと顔を近づけた。

 むにゅんとぽっべに感覚がある。

 おっと失礼。


 隣の席のシートベルトをしようとしただけなんだ。


「はわわっ、坊ちゃん。触りましたね」

「ごめん」

「もうお嫁に行けません。坊ちゃまが貰ってくれますか?」

「俺で良ければ」


 俺は照れ隠しにアクセルを踏み込んだ。

 火照った顔に風が当たって気持ちいい。


 しばらくして、後方から、馬を走らせる音が聞こえた。

 俺は車を脇に寄せて停まった。


 馬の一団は俺の所にくると取り囲んだ。


「鎧からするに聖騎士だな」

「様を付けろ! 聖騎士を愚弄するか!」


 どうせ、ろくでもない用事だろうな。


「何か用か?」

「聖騎士リスティンと司教様、暗殺の容疑で捕える。大人しくしろ。抵抗するなら容赦はいない。安心しろ腕の一本で済ませてやる」


「ロードやれ」


 ロードが聖騎士達にたかる。

 そして、次々に落馬して息絶えた。


「ロード、人のいない所まで死骸を運べ」


 ふん、せっかくのデートが台無しだ。

 甘い雰囲気だったのに。

 それにしも、教会は本格的に俺と事を構えようというつもりらしい。


 こりゃ、教会のお偉いさんで俺を殺そうと思っている奴は皆殺ししないといけないかな。


 ロードの殺しはほとんど血が出ない。

 シーラも何が起こったのか分からない感じだ。

 それで良い。

 シーラにはあまり俺の裏の顔は見せたくない。


 さあ、ドライブの再開だ。

 風を受けて街道を進む。

 目的地はすぐそこだ。


 何にもない所で車は停めた。


「さあ、降りよう」

「はい」


 二人して森に入る。

 しばらく行くと森は開け、お花畑が現れた。


 ロードを使ってこの場所の下見はしてある。


「綺麗」

「リワードがふんだんに使えないのが恨めしい。ピクニックに最適な食べ物とかたくさんあるのにな」

「花だけで充分です。きっと私はこの日を忘れません」


 俺もだよ。

 プロポーズした日だからな。

 そう言えばまだ返事を聞いてない。


「プロポーズの返事は?」

「はい、嬉しいです」


 やった!

 まあ、転生前から夫婦だから、こうなるのは必然だ。


――――――――――――――――――――――――

今回のスキルと☆:

 獲得スキル、なし

 ☆残り14個


今回の収支:

 収入

 63リワード


 支出

 カレールー、99リワード


 残金

 32リワード

 60513イール


 銀のたわし

 0個


次の分岐:


 カレントが異端諮問官になった。

 何と言って俺に難癖を付ける?


 ①煮えたぎった鍋に腕を入れろ。信仰心があれば火傷しない。

 ②聖水を掛けると言って酸を掛けようとする。

 ③大聖堂で神の前で祈って誓えと言う。シャンデリアの吊り天井が仕掛けてある。


 コメントでどれが良いか書いて下さい。

 11/4日の午後2時締切です。

 同数は作者の都合で決めます。


 次のガチャまで、91PV必要です


1K毎ガチャ


 異世界ファンタジーの週間ランキングの下一桁でガチャを回します。

 一日の獲得が2000を超えたら、二桁目で。

 3000を超えたら、月間ランキングで。

 1週間☆がなくてランク外の時はハズレとします。


 ⓪ 銀のたわし

 ① 1リワード

 ② 100リワード

 ③ 10000リワード

 ④ 掻痒感スキル

 ⑤ 転倒スキル

 ⑥ 鑑定スキル

 ⑦ 石化魔法スキル

 ⑧ トイレットペーパー

 ⑨ 銀のたわし


 PVのスクショ撮って、近況ノートにあげます。


名前:ケン・ゴールド(健司・金子)

レベル:22

魔力:120/2420

スキル:

 [ ]カクカクⓘ

 ざまぁホイホイⓘ

 水生成ⓘ

 点火ⓘ

 乾燥ⓘ

 送風ⓘ

 点灯ⓘ

 殺菌ⓘ

 擬死ⓘ

 方位ⓘ

 加熱ⓘ

 弱回復ⓘ

 機械兵生成ⓘ

 斬撃ⓘ

 俊足ⓘ

 残像ⓘ

 鉄皮ⓘ

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