第12話 聖騎士

 獲得!

 PV59と☆0個!

 PVがまた少なくなってきた。

 残り68リワードと☆11個。


「すまない。リワードが足りなくて今回の癒しの時間はパスだ」

「えー、私との密約は?」

「坊ちゃまにも事情はあります。我慢、我慢、我慢できるかぁ! あんな美味しい物で餌付けしておいて、あんまりです」

「すまぬ。次回はカレーを奢るぞ。美味いぞ。きっと食べたら一回パスのことなんか忘れるさ」

「きっとよ」

「坊ちゃまの美味しいという言葉を信じます」


 腹ペコたちを何とか騙した。

 騎士学園では食費が掛からないのが良い。


 使用人と従者は3人までは許されている。

 まあ、貴族のボンボンに一人で暮らせという訳にはいかないから、そうなっているんだろうけど。


 食堂の食事は決して不味くない。

 エリートが通う学園だからな。


 ここを卒業すると無条件で騎士になれる。

 それだけ卒業するのは大変だ。

 カレントが留年するのも頷ける話だ。


 さて、コメントだ。

 コメントを6つ貰った。

 聖騎士が襲ってくるらしい。

 国が運営している騎士学園の寮にいるのにお構いなしだな。

 まあ、国に対抗できるのは国か宗教ぐらいだからな。


「貴様が、異端者か」


 騎士学園の廊下で白銀の鎧をきた奴から話掛けられた。

 こいつが聖騎士か。


「そんな者になった覚えはない」

「死霊魔法のゾンビみたいに死体を操ると聞いている」


 短い時間で良く調べている。

 ディケイ男爵の所の生き残りがいて、情報を報せたのだろう。

 ディケイ男爵をやった時には仮面を被っていて、別人の顔だったんだがな。

 まあ、敵も間抜けではないってことだな。


「その情報はどこからだ?」


 一応聞いておかないとな。


「ディケイ男爵領から、商業ギルドの虫通信で知ったのだ」


 あっ、俺が作った通信網だ。

 暗殺とかそういうキーワードが含まれなかったから検索に引っ掛からなかったのか。

 検索のキーワードをもう少し工夫しないとな。


「俺は無実だ」

「ならば異端諮問に掛かって貰おう」

「知ってるぞ。それば拷問だってな」


 知らないが、そう言ってみた。


「なぜ教会の秘事を知っている? ますます怪しい奴だ」

「断る。俺は貴族だから、裁判に掛かる権利がある。連れて行きたいのなら訴えることだ」

「教会に裁判などという物は不要。どうしても来ないのなら力づくだ」


 聖騎士が剣を抜く。

 正体を現したな。


「ロード、やれ」


 30匹ほどのロードが俺の懐から飛び立ち、聖騎士に襲い掛かる。


「こんな虫如き。【百裂斬】」


 ロード達が撃墜された。


「フェイス・フラッシュ」


 被っている仮面から閃光が放たれる。

 仮面は俺の顔になっていて、被っても変装の意味はないけど、これを被っていないとロード達の視覚などがモニターできないからね。


「ぐっ目が目が! おのれ!」


 ロード達が再び襲い掛かる。

 今度は冑の隙間から耳の穴に侵入したようだ。


「耳に何か……、ぐっ。やめろ! ぐわーっ!」


 聖騎士が死んだようだ。


「何事!」


 役人らしき人達の一団が駆けつけてくる。

 味方か敵か。


 文官に見えるから、敵でも味方でもない可能性が高いな。


「ケン・ゴールド殿ですか?」

「ええ、ケン・ゴールドだ」


「この鎧は聖騎士ですね。なに我々に任せて下さい。全ての痕跡を消しましょう」

「あなたたちは」

「我々は密約の魔法契約に立ち会う者達です」


 ああ、そうだった。

 密約の魔法契約するんだった。


 場所を応接室に移した。

 聖騎士の死体は、樽に入れられ秘密裏に運ばれるらしい。

 どこに葬るのか俺は気にしない。


「では魔法契約を始めます。【契約魔法】、ダース国とカレド国は互いに攻め入らないとここに密約を結ぶものとする。紛争の兆しがあればケン・ゴールドがこれに対処することとする。期間はケン・ゴールドが生きている間。ケン・ゴールドに対する攻撃は宣戦布告とみなす。宣戦布告や戦争があればこの魔法契約は無効となる。先に戦争を仕掛けた側の命はないものとする。同意するか?」


 ダース国は俺の母国、カレド国はジャスの国だ。


「同意する」


 俺は同意した。

 この場にいる全員が同意した。


 さてと、始末を考えないとな。

 俺はロード達を王都の教会に放った。


「まだか! まさか聖騎士がやられたのか!」


 一室で偉そうな奴が喚いている。

 こいつが黒幕だな。


「ロードやれ」


「ぐわっ、耳が。痛い。何が……」

「司教様、しっかりして下さい! 大変だ! 司教様が倒れられた! 耳から血を流している!」


 黒幕は司教だったか。

 ついでにカレントを仕留めたいがこの場にはいない。

 きっと司教は金で抱き込んだのだろう。


 教会がこれ以上ちょっかいを掛けてきたら、皆殺しも視野にいれないとな。

 まあそんなことにはならないだろう。

 そう思いたい。


――――――――――――――――――――――――

今回のスキルと☆:

 獲得スキル、俊足、残像、鉄皮

 ☆残り11個


今回の収支:

 収入

 59リワード


 支出

 なし


 残金

 68リワード

 60513イール


 銀のたわし

 0個


次の分岐:


 シーラとデートどれ?


 ①機械兵バイクでツーリング。

 ②機械兵飛行機で空の旅。

 ③機械兵自動車でドライブ。


 コメントでどれが良いか書いて下さい。

 11/3日の午後2時締切です。

 同数は作者の都合で決めます。


 次のガチャまで、154PV必要です


1K毎ガチャ


 異世界ファンタジーの週間ランキングの下一桁でガチャを回します。

 一日の獲得が2000を超えたら、二桁目で。

 3000を超えたら、月間ランキングで。

 1週間☆がなくてランク外の時はハズレとします。


 ⓪ 銀のたわし

 ① 1リワード

 ② 100リワード

 ③ 10000リワード

 ④ 掻痒感スキル

 ⑤ 転倒スキル

 ⑥ 鑑定スキル

 ⑦ 石化魔法スキル

 ⑧ トイレットペーパー

 ⑨ 銀のたわし


 PVのスクショ撮って、近況ノートにあげます。


名前:ケン・ゴールド(健司・金子)

レベル:22

魔力:2289/2420

スキル:

 [ ]カクカクⓘ

 ざまぁホイホイⓘ

 水生成ⓘ

 点火ⓘ

 乾燥ⓘ

 送風ⓘ

 点灯ⓘ

 殺菌ⓘ

 擬死ⓘ

 方位ⓘ

 加熱ⓘ

 弱回復ⓘ

 機械兵生成ⓘ

 斬撃ⓘ

 俊足ⓘ

 残像ⓘ

 鉄皮ⓘ

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