第35話 暗殺未遂

 獲得!

 PV64と☆0個!


 PVは普通。

 次でチョコレートが買えて終わりだな。

 現在、残り116リワードと☆24個。


 癒しの時間はなし。

 コメントだ。

 コメントは4つ。

 王女に暗殺の兆しあり。


 もちろんロードが見張っている。

 登録してない人が夜間近づくと警報が俺達に寄せられ、不審人物の耳の穴にロードが入る。

 殺しの命令は俺がすることになっている。

 AIを信用してないわけじゃないけど、子供とかだったら暗殺者でも助けたい。

 来るかなと思っていたら、夜中に警報が。

 王女の天幕に寝ているジャスが飛び起きる。


 俺はまだ寝ぼけていた。


「くそっ、耳の中に入られた!」


 ジャスが短剣の鞘を払ったところで意識がはっきりした。

 シーラと王女はぐっすり寝てる。

 シーラは警報があっても起きないとは図太いな。


 ジャスは不審者とにらみ合っている。

 灯りはないが、ロードは赤外線映像も送れる。


 ジャスが夜目が利くのはさすがだな。

 密偵だから訓練しているのか。

 不審者は刃物を持ってた。

 確定だな。


「ロード、殺せ」


 殺し屋は苦悲をあげると倒れた。

 ジャスが死体を引きずり、天幕の外に出て兵士を呼ぶ。


 朝になり、食事が提供される。


「待って」


 ジャスが毒探知のベルフラワーを料理に差し込む。

 花弁が真っ赤に染まった。

 毒だ。


「これは一体何事ですの?」

「毒よ」

「まあ、恐ろしい。わたくしを怒らせましたね。よりによって食べ物に毒を入れるなんてなんたる冒涜」


 怒るポイントそれかよ。


「犯人なら、ケンがもう突きとめているはず」


 うん、ロードの画像を検索掛けて犯人を突き止めてある。


「要りませんわ。ロナー叔父様に暗殺未遂の責任を取って頂きます。だって責任者ですから」


 それで良いのか。

 ロナーは墓穴を掘ったな。

 まあ、責任者だよな。


 ロナーは何をしているかな。

 朝から軍議か。


「偵察によれば、敵軍の数はこちらの倍。撤退しよう」


 ロナーがそんなことを言った。


「殿下、敵軍の士気は最低です。これは勝ち戦です。我が部下の報告によれば敵軍の数はこちらより少ない」

「うるさい! 黙れ!」

「あらあら、声を張り上げるなどみっともなくってよ」


 王女が会議している天幕に現れた。


「権限のない者は黙っていろ」

「叔父様、父から元帥の肩書を頂いてきました。あなたは、警備も満足にできない無能者。それに総指揮官という肩書はございませんことよ。ねえ、将軍」

「はい、軍には総指揮官などという肩書はございません」


「暗殺事件を起こした責任を取って死んで頂きましょう」

「おのれ、初めからそのつもりだったな。おい、あれを撃て」


 ロナーの側近が信号弾を撃った。


「まあまあ、今でも敵軍が助けにきてくれるなどと甘いことをお考えではないでしょうね。ケン、やってしまいなさい」


「ロード、総攻撃!」


 せっせと作ったロード100万匹あまりが飛び立つ。

 そして、彼方の敵軍を包んだ。

 結果は見なくても分かる。

 半数が降伏した。

 半数は逃げて野盗にでもなるんだろうな。


 当然、ロナーに助けは来ない。


「くっ、なぜだ?!」

「叔父様はケン・ゴールドを侮り過ぎですわ。神様と友達なのですよ。話半分でも人外の存在です」

「あああっ」


 ロナーがうなだれた。

 終わったな。

 王女は自分を囮にすると初めから決めていたらしい。

 ただの食いしん坊じゃなかったな。


「さあ、叔父様を逮捕しなさい」

「「「はい!」」」


 シーラとジャスを従えて、王女が俺の天幕に入ってきた。


「お腹がすきましたわ。わたくしだけに神の食べ物を寄越しなさい」


 仕方ない。

 これでも食ってろ。


 う○い棒、コーンポタージュ、13リワード。

 ぽちっとな。


「匂いは食欲をそそりますわ。はむっ、これは何というか庶民の味ですわね」

「まあな」

「ですが、食べたことがありません。庶民の味でもこれは王様です」

「うんうん」


 前世でもこれがチャンピオンだと言っていた奴はたくさんいる。


「まさに神の食べ物ですわね」


 本当に美味しそうに食う。

 シーラとジャスが食べたいと目で訴えている。

 お前ら、朝食を食えよ。


 毒入りではない王女の朝食が用意された。

 一応毒感知はしたけど。


 シーラとジャスの恨みがこもった目が怖い。

 食べ物の恨みか。

 明日、チョコ買って、リワードが余ったら、う○い棒を買ってやるから。

――――――――――――――――――――――――

今回のスキルと☆:

 獲得スキル、なし

 ☆残り24個


今回の収支:

 収入

 64リワード


 支出

 う○い棒、13リワード


 残金

 103リワード

 135,268,683イール


 銀のたわし

 1個


次の分岐:


 エピローグの締め。どんな?


 ①1億リワードが当たった夢。

 ②全スキルが当たった夢。

 ③白金のたわしが当たった夢。


 コメントでどれが良いか書いて下さい。

 11/27日の午後2時締切です。

 同数は作者の都合で決めます。


1K毎ガチャ

 次のガチャまで、69PV必要です


 異世界ファンタジーの週間ランキングの下一桁でガチャを回します。

 一日の獲得が2000を超えたら、二桁目で。

 3000を超えたら、月間ランキングで。

 1週間☆がなくてランク外の時はハズレとします。


 ⓪ 銀のたわし

 ① 1リワード

 ② 100リワード

 ③ 10000リワード

 ④ 水鉄砲スキル

 ⑤ 転倒スキル

 ⑥ 鑑定スキル

 ⑦ 石化魔法スキル

 ⑧ トイレットペーパー

 ⑨ 銀のたわし


 PVのスクショ撮って、近況ノートにあげます。


名前:ケン・ゴールド(健司・金子)

レベル:30

魔力:61/4500

スキル:

 [ ]カクカクⓘ

 ざまぁホイホイⓘ

 水生成ⓘ

 点火ⓘ

 乾燥ⓘ

 送風ⓘ

 点灯ⓘ

 殺菌ⓘ

 擬死ⓘ

 方位ⓘ

 加熱ⓘ

 弱回復ⓘ

 機械兵生成ⓘ

 斬撃ⓘ

 俊足ⓘ

 残像ⓘ

 鉄皮ⓘ

 痛痒感ⓘ

 転生ⓘ

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