第17話 勇者

 獲得!

 PV157と☆0個!

 PV、平常運転。

 まあまあかな。

 残り207リワードと☆17個。


 癒しの時間。

 さて、今日は何にするかな。

 意表を突いて、果物にしてみるか。

 庶民の味方、バナナ。

 3本で99リワード、ぽちっとな。


「見たことない果物」

「匂いは良いですね」

「こうやって食うんだ」


 俺はバナナを剥いて見せた。


「簡単に皮が剥ける」

「ちょっと気持ちいいですね」

「さあ食ってみろ」


「甘い、柔らかい。酸っぱくない」

「美味しいです。後味がしつこくなくて、これ好きです」


 うん、バナナもたまには良いな。

 コメント行くか。

 コメントは6つ。


 勇者が来るらしい。

 醜聞を見せて寝返らせると良いとのアドバイス。


 騎士学園の授業が終わり廊下を歩いていると、金ぴかの鎧を着けた人物がやってくる。

 ペガサスが大活躍のあのアニメの鎧みたいだな。

 たぶんこいつが勇者だろう。


 勇者は俺を見ると、懐から人相書きらしき物を取り出した。

 そして、姿が消えるほど早く動いて、俺の分身を斬りつけた。

 うん、授業に出ていて、廊下を歩いていたのは分身なんだ。


「くっ、硬い。鉄皮系のスキルか。もしかして聖銀皮か」

「いきなり酷いな」


 強敵だと認めたのか勇者は距離を取った。


「悪魔の言うことなど聞く耳持たん」

「ちなみに悪魔かどうかはどう見分けるんだ?」


「えっと、うるさい。教会が悪魔認定したんだから」

「これを見ても言えるかな」


 分身の目から光が発せられ、廊下の壁に教会幹部が映し出された。


「ひひひっ、なに悪いようにはしない。しばらく愛人になるだけだ。孤児院は12歳で出されるのは知っているだろう。就職先だと思ったら良い」

「嫌です。いくら司祭様でも体を差し出したりしません」

「わしの聖剣と聖水で清めてやろうと言うのだ」


 司祭の下半身は裸だ。


「こんなことがいま行われている」

「嘘だ」


「俺は逃げも隠れもしない。確かめて来いよ」

「【神速】」


 場所を教えると、勇者は風のように駆けていった。

 そして30分後。

 剣を血で真っ赤に染めて帰ってきた。


「あいつは悪魔だ。司祭に化けていたのだ」

「じゃあこいつは」


「うわっはっは、信者の金で食べる高級肉と高級ワインは美味い」


 金のアクセサリーを身に着け贅沢三昧の様子が映し出された。


「こいつも悪魔だ。場所を教えろ」


 場所を教えると、やっばり剣を血に染めて帰ってきた。

 次の奴は耳に入ったロードをなんとか取り出そうとしている場面だった。


「一滴の血も流さずに悪魔を取り出すのだ」

「無茶ですよ」

「ええい、わしの命は神の何倍も尊いのだ」


「くそっ、こいつも悪魔だ」

「まあ、待て」


 そう言って分身から映し出される録画した乱行の数々。


「こんなにも悪魔が」

「ほら、教主がいま3人の女とやっているところだ。こいつを殺してお前が教会を率いろ」

「分かったよ。君は悪魔ではなく。神の使徒なんだね。君の意見に従おう」


 信じやすい奴で良かった。

 フェイスのモニターには、勇者が教主を殺害する場面が映っている。


「勇者、狂ったのか」

「昼間から複数の女と姦淫にふける者など教主ではない」

「待て。わしを殺したら地獄に落ちるぞ」

「悪魔を殺しても罪にはならん」


 勇者が教主を斬り捨てた。

 そして、神官と聖騎士を集めた。


「教主には悪魔がとりついていた。よって成敗した。この場にも悪魔にとりつかれたと疑わしき者がいる。尋問して事実をはっきりさせる」

「くっ、この戦闘狂が。おいお前ら、みんなで掛かるぞ」

「悪魔がこんなにいたとはな。王都の教会は悪魔の巣窟らしい」


 勇者による粛清が始まった。

 証拠がボロボロと出て来るので言い逃れはできない。


 教会の膿が出せたかな。

 俺は、商業ギルドに取引停止の解除を指示した。

 だが、勇者はこれを拒否。

 教会の神官は商人ではない。

 金儲けに走るのは神への奉仕とは違うと言って取引停止はそのままになった。


 まあ、もっともな話だ。

 寄付だけでもそうとう儲けている。

 商売する必要はない。


 王国と商業ギルドは喜んだ。

 教会は無税だったからな。


 貴族も教会の商売は腹に据えかねていたらしい。

 各場所から喝采が上がり、勇者教主の名声が上がった。

 ちなみに勇者の名前はない。

 勇者になる時に名前は捨てるのだそうだ。


 教会全てが敵になるようなことにならなくて良かった。

 皆殺しは心が痛む。

 それよりロードの販売が好調だ。

 1匹につき金貨5枚だからな。

 517匹も売れてウハウハだ。

 何か大きなことをしたい。

――――――――――――――――――――――――

今回のスキルと☆:

 獲得スキル、なし

 ☆残り17個


今回の収支:

 収入

 157リワード

 ロード売却益、大金貨258枚と金貨5枚、25850000イール


 支出

 バナナ、99リワード


 残金

 108リワード

 27,172,313イール


 銀のたわし

 1個


次の分岐:


 金貨1000枚ほど散財したい。


 ①炊き出し。

 ②奨学金設立。

 ③医療支援。僻地に治癒師を派遣。


 コメントでどれが良いか書いて下さい。

 11/9日の午後2時締切です。

 同数は作者の都合で決めます。


 次のガチャまで、422PV必要です


1K毎ガチャ


 異世界ファンタジーの週間ランキングの下一桁でガチャを回します。

 一日の獲得が2000を超えたら、二桁目で。

 3000を超えたら、月間ランキングで。

 1週間☆がなくてランク外の時はハズレとします。


 ⓪ 銀のたわし

 ① 1リワード

 ② 100リワード

 ③ 10000リワード

 ④ 掻痒感スキル

 ⑤ 転倒スキル

 ⑥ 鑑定スキル

 ⑦ 石化魔法スキル

 ⑧ トイレットペーパー

 ⑨ 銀のたわし


 PVのスクショ撮って、近況ノートにあげます。


名前:ケン・ゴールド(健司・金子)

レベル:22

魔力:2218/2420

スキル:

 [ ]カクカクⓘ

 ざまぁホイホイⓘ

 水生成ⓘ

 点火ⓘ

 乾燥ⓘ

 送風ⓘ

 点灯ⓘ

 殺菌ⓘ

 擬死ⓘ

 方位ⓘ

 加熱ⓘ

 弱回復ⓘ

 機械兵生成ⓘ

 斬撃ⓘ

 俊足ⓘ

 残像ⓘ

 鉄皮ⓘ

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