第9話 ジャスの正体

 獲得!

 PV70と☆0個!

 PVがまあまあ。

 残り、76リワードと☆40個。


 今日の癒しの時間は、なし。

 ミニ羊かんは飽きた。

 貯めて次回に使いたい。


 コメントを7つ貰った。

 なになに、ジャスが隣国の密偵だって。

 何でまた違法奴隷組織に捕まっていたんだよ。

 謎だ。


 俺達はまだ乗合馬車で揺られている。

 いい加減、飽きた。

 機械兵でバイクを作りたい。


「えー、今日はミニ羊かんなしなの!」

「あのな。あれは凄く貴重なんだぞ。仕方ないな明日はチョコレートを食わせてやる。オークションで金貨67枚の値がついた菓子だぞ」

「うん、大人しく待ってる」

「それより、お前、隣国の密偵だってな」


「どうしてそれを?!」

「お告げだ」


「まあいいか。密偵って言ってもただ暮らしているだけなのよ。親もこの国で死んだし。任務と言ったら定期報告を送ることと待機」

「草って奴か」

「ええ、今の所、本国とこの国の関係は良くもなく悪くもなしで戦争の気配は微塵もないし」

「何もすることがないのも大変だな」

「でもお金は貰えるし結構気に入っている」


「違法奴隷組織に捕まったのは任務じゃなかったのか」

「ぜんぜん、あのまま捕まってたら定期連絡が途絶えたと調査が入って助け出されたかもね。でも放置された可能性大」

「世知辛いな」

「ええ、無能は切り捨てる世界だから」

「俺のことは報告したか?」

「ええ」


 しちゃったのか。

 これは影で動くのが馬鹿らしくなるな。

 まあ、俺が間抜けだったんだよな。

 ディケイ男爵との、対決の時にジャスは驚いてなかった。

 普通なら、鍵開けとか隠し部屋とかでどうやったのとツッコミが入る。

 それに、俺に付いてきたりしない。


 商業ギルドとのやりとりにも驚いてなかった。

 ヒントは一杯あったな。


 スタンピードの時なんか普通の女性ならガタガタ震えている所だ。

 他の客は不安そうだった。

 あんなに肝が据わった一般人はいない。


「俺の持っているスキルとか聞かないのか?」

「秘密に安易に触れると危険だから。大きくなればなるほどね。長生きしたかったら引き際は大事」


「じゃあ、俺に付いて来るのは危険じゃないか?」

「あんた、良い人だから、貴重なお菓子も奢ってくれたし」


 判断基準それかよ。

 腹ペコな猫を見るような気分だ。


「今後はどうするんだ?」

「ついて行くわよ。金一封出そうだから」

「利用されるのは嫌だから、ジャスも俺のために働け。報酬は貴重な食べ物だ」

「やるやる」


 信用できるのか?

 まあ、機械兵で色々としている所を見られているしな。

 ああ、俺の間抜け。

 ロード達を見た時に普通何それって尋ねてくるよな。

 気づけよ。


 まあいいや手足が増えたと思えば。


「俺には宿敵のカレントという奴がいる。恐らく騎士学園に着いたら殺し合いになるはずだ。向こうは殺し屋なんか雇ってくるかもな」

「私の心配をしてくれるの。やっぱり良い人だね」

「なるべく守るけど、死んでも文句は言うなよ」

「ええ、違法奴隷になったら、たぶん死んでたから。その恩は返す」


「ジャスは何ができるんだ?」

「噂を聞き込むぐらいかな。それが仕事だったから」


 噂を聞くならロード達がいる。

 待てよ。

 俺が被っている仮面の機械兵のフェイスをジャス用に作って情報の整理をさせるか。

 ジャスがどの情報に注目したかは、映像の閲覧履歴で分かる。


 ジャスが注目した映像を後から俺がチェックすれば手間が省ける。

 その前に、今の魔力だと等身大の機械兵が作れるんだよな。

 王都に着いたら、作っちゃうか。

 影武者がいると何かと便利だ。


「【機械兵生成】、ジャスの仮面」

「何それ?」

「バッタがいただろう。あれの映像と音声をこの仮面で見れる」

「バッタは1万匹を超えているのよね。あの映像が見れちゃうの。凄い便利じゃない。密偵要らずね」

「バッタは俺にとっての重要情報が分からない。なのでジャスにそれをチェックしてほしい」

「寝る時間がなさそう」


「音声で映像の検索ができるから、思いついたキーワードを言えば良い」

「便利! これはもう、本国に絶対に侵略するなって報告しないと。あなたを敵に回したら国がなくなるかも」

「状況を把握したようで何より。ちなみにバッタには攻撃能力もある」

「何匹作れるの?」

「一日に7260匹かな」

「えっ、そんなの野菜を食わせたら農地全滅じゃない。絶対に敵対しない。誓うわ」


「上を良く説得しておいてくれ」


 ロード達の映像で、定期的にケン暗殺のキーワードで検索を掛けよう。

 それさえチェックしておけば良いはず。

 王都についたら、影武者を作る予定だしな。


 さあ、次の村でバイクを作るぞ。


――――――――――――――――――――――――

今回のスキルと☆:

 獲得スキル、なし

 ☆残り40個


今回の収支:

 収入

 70リワード


 支出

 乗合馬車、大銀貨1枚と銀貨4枚、1400イール。

 食費、大銅貨6枚、60イール。


 残金

 76リワード

 60567イール


 銀のたわし

 0個


次の分岐:


 ジャスの本国の反応は?


 ①ケンを殺せ。ジャスは本国を裏切る。

 ②色仕掛けで懐柔せよ。

 ③密約を結べ。


 コメントでどれが良いか書いて下さい。

 10/31日の午後2時締切です。

 同数は作者の都合で決めます。


 次のガチャまで、374PV必要です


1K毎ガチャ


 異世界ファンタジーの週間ランキングの下一桁でガチャを回します。

 一日の獲得が2000を超えたら、二桁目で。

 3000を超えたら、月間ランキングで。

 1週間☆がなくてランク外の時はハズレとします。


 ⓪ 銀のたわし

 ① 1リワード

 ② 100リワード

 ③ 10000リワード

 ④ 掻痒感スキル

 ⑤ 転倒スキル

 ⑥ 鑑定スキル

 ⑦ 石化魔法スキル

 ⑧ トイレットペーパー

 ⑨ 銀のたわし


 PVのスクショ撮って、近況ノートにあげます。


名前:ケン・ゴールド(健司・金子)

レベル:22

魔力:0/2420

スキル:

 [ ]カクカクⓘ

 ざまぁホイホイⓘ

 水生成ⓘ

 点火ⓘ

 乾燥ⓘ

 送風ⓘ

 点灯ⓘ

 殺菌ⓘ

 擬死ⓘ

 方位ⓘ

 加熱ⓘ

 弱回復ⓘ

 機械兵生成ⓘ

 斬撃ⓘ

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