ネットの噂②『閉鎖した訪問介護事務所について』

「訪問介護ステーションさざなみ倶疋」に関する噂


噂1

さざなみ倶疋の上の階にある法律事務所で働くAさん。窓の外にぼんやりとした人影が落ちていくのが見えることがある。窓を開けても誰も落ちていないが、時折窓から頭を突き出したい衝動に駆られる。


噂2

さざなみ倶疋を外から見ると、ときどきいくつもの人影が見下ろしている。それと目があった人は、ふっと意識が遠くなって気がつくと転んでいるらしい。


噂3

さざなみ倶疋のあるビルは、夜になるとどこからともなく何か濡れたものを叩きつけるような異音が聞こえる。


噂4

さざなみ倶疋のあるビルの階段で、踊り場に髪の長い男が立っていることがある。なぜか目を話す気にならず、じいっと見つめていると男は窓から飛び降りる。


エレベーターの修繕で仕方なく階段を使ったBさんは、驚いて男が飛び降りた窓を覗き込んだが、外には死体はない。見間違うかと安心していると、頭を強く殴られたような衝撃を感じ、気がつくと落ちていた。


幸い命は助かったが、半身不随になったらしい。


噂5

さざなみ倶疋のあるビルの階段で、時折足を掴まれることがある。落ち着いてしばらく止まっていれば問題はないが、無理に歩き出そうとするとうまく振り解けず大怪我をする。


噂6

さざなみ倶疋から夜毎うめき声や叫び声が聞こえる。また、バタバタと何かが倒れるような音が聞こえることもある。


メモ

あまりミオくんには関係のなさそうなものが多い。もし幽霊が本当にいるなら、これは死んださざなみ倶疋の職員の例かもしれない。


特に噂2では「いくつもの影」とあったけれど、他の幽霊と仲良くできるような協調性がミウくんにあるわけがない。(この文章を書いた後少し体調を崩し、祟りかと思ったが普通に風邪だった)

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