概要
「堕天使なら聞いたことがあるけど堕悪魔ってなんだよ」
売れない小説家ラウル・ドルレアクはある日、作品の打ち切りを巡って担当編集者と喧嘩別れしてしまう。途方に暮れてさまよっていたところ、闇市で禁書を売っている魔導士に出会い、魔が差して魔術書を購入する。そこには悪魔召喚術が記されていて、作家として売れたい・返り咲きたいラウルは悪魔を召喚する。だが現れた悪魔は悪魔ではなく『堕ちた悪魔・堕悪魔』のバルタザールだった。呼ぶ悪魔を間違えたと思いながらも願いをかなえながらラウルは葛藤していく。
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- ★★★ Excellent!!!「人生で一番悪いことは、絶対に叶わない夢を叶えることだ」
書きたくもない恋愛小説を書くことでなんとか日々の暮らしをおくる落ちこぼれの冒険小説家・ラウルは、売れっ子作家になりたい願望を捨てきれず、悪魔を召喚してしまう。
だが現れたバルタザールは自身の野望のため悪魔の座から堕とされてしまった堕悪魔だった。自身の這い上がりのためラウルの魂を神と賭けていたのだ。
そんな堕悪魔と手を結び、人気作家への道を突き進むラウルは、かつて自分の最愛の妹に似た境遇の読者・アメリーに出会うのだが――?
売れっ子を夢見た男の栄転と転落、そして再生の物語――というのが、この物語のだいたいのあらすじだ。
まず最初に面白い!と思ったのは登場人物の性格設定である。
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