作戦開始

 僕がわずかに鼻血を出しながら倒れた――――というのは幻覚だったようだ。幻覚にしてはよくありそう(あってたまるか)なシーンだが、現実においてはそんな事はない。

 興奮すると高血圧になって鼻血が出るというのは俗説の中では中々に有名な物だと思うが、現実でそうであったなら、ティッシュの需要が供給を遥かに上回るはずだ。


「あのー、魂飛んでそうな顔してますけど大丈夫ですか?」

「全然大丈夫じゃない」

「返事できるぐらいの気力が残ってるんだったら大丈夫ですね」


 確かにそうかもしれないが、僕をこうさせた当人がそれを言うのか。

 僕の幻覚などではない現実世界では、紅里は驚きの声など上げておらず、僕の意識が数舜だけ舞い上がっただけだ。

 魂が飛んでいたという表現はあながち間違っていなかったのかもしれない。

 

「それを言うなら、お前だって顔赤いじゃないか。何か高血圧になる事でもあったのか?」

「顔赤くなるのって交感神経が活性化するからですよ…というか、それを言わせちゃいますか?それなら対価に初めてを二個程頂きますけど。命令権があと二つ残ってる事を忘れないでくださいね」


 一生をこの命令権に縛られそうだなと思った。聞いている限りだと魔術よりも代償が遥かに大きそうだ。得られる対価が少ない割には。


「じゃ、行きますか」

「何処に行くんだよ?」

「…あのですね、何のためにマスター達はここに来たんですか?私を桃太郎の腰巾着たちと同じように甘言で誘惑して、鬼である箱舟の騎士をぶっ殺しにいくんじゃないんですか?」


 桃太郎の腰巾着と言って自分をどんどん貶めている事に気づかないのだろうか、僕の半身は。それに、甘言で誘惑するとか語弊にも程があるだろう。


「あ、そうか。さ…アイツの事もあるし、早めに動くに越したことはないか」

「いやまだ楽しんどいて良いんだよ?おじさん二人組は遠慮してどっか行ってるから」

「丹沢…ま、まあそうだな。青春は味わっておいた方が良いもんな。お楽しみ下さいよ」


 僕は紅里と顔を合わすまでもなく言った。


「「今日と言う今日は許さねぇぞジジイが!」」


 言葉の切っ先は言うまでもなく所長に向けられている物だから、隊長まで落ち込まなくて良いんですよ?


~~~~


 ガタゴトと揺れる軽トラの荷台で、僕は紅里に作戦を伝えていた。


「まず、僕とお前が敵の本陣、あのガスマスクの所まで突っ込む。そんでもって、足止めをしている内に隊長が学校に忍び込んでアイツを見つけ次第、全員派手に暴れまくる。これだ」

「ふむふむ。私からしてみれば、作戦とも言えないような作戦な気がするんですけど。作戦って何というか、もっとこう、敵の位置とか出現時間とか、丁度いなくなる瞬間を付くとかの細部まで詰められた作戦だと思ってたんですけど」


 全く何を言い出すと思ったら。行き当たりばったりなのがこの大隊の売りじゃないか。


「そりゃ仕方ないだろ。敵の場所も事前調査も、何なら人質がいるかさえ分からないんだから」

「…?じゃあ、隊長送り込む必要は…あるか。仮に隠されてなかった場合でも、いざと言う時の立派な壁にはなってくれそうだし」


 車が大きく揺れた。縦揺れではなく横揺れだったから、地震か何かでも起こったのだろうか?

 怒った可能性なきにしもあらず。


「そう言えばなんですけど、その腰に指してあるナイフっぽいのって何ですか?カッコつける用の玩具なら兎も角、本物だったら銃刀法違反で捕まりますよ?」

「初めて捕まってもいいかもしれないって思ったよ」


 玩具が原因で職務質問とかは死んでも嫌だからな。そう言えば返しにはなるが、僕も『魔術』の事について紅里に話していなかった事に気づいた。

 別に話してやらなくても良いが、こうであっても仲間なのだし、話しておいた方がいいかと思った。


 この判断がどんな結末を持って来たのか、知りもしないくせに。


「ほぉ?要するに、これは代償の代わりに対価を得る、魔法の道具みたいな感じですか…。一つ、良いですか、マスター」

「何だ?そんなに改まって」

「ここって本当に現実世界ですかね?」


 『夢』と夢中症候群が現れたその瞬間から、現実と空想の境界線は無き物になったのだと、僕は思っているのだが。

 紅里の頬をつねり、紅里が痛がって、奴の拳が僕の腹をぶち抜くのではないかという速度で飛んできて僕が痛みを感じている限り、ここはどうしようも無く現実であるのだろう。


「淑女の頬を急につねる馬鹿がいますか!」

「僕は馬でもないし鹿でもないし、てか第一僕を家畜だと思うのなら殴るな。動物愛護法違反だぞ」

「マスターが愛護されるに値する程の高貴な生物には見えませんね」


 愛護とはそれ即ち上位者からする下々の者への情である事から、高貴であるかどうかは別に関係ないのではと思うが。

 それは愛護じゃなくて警護とかだろ。


「茶番は兎も角、さっきの質問の答えを聞きましょうか」

「茶番というかアレが答えのつもりなんだけどなー。要するに、痛みとかの感覚がある限りここは現実であって、そこにいくら追加要素が加えられても、世界そのものの本質が変わるってはないんじゃないかって事」


 こうは言ってみたものの、僕自身良く分かっていないのだから、信憑性は失脚した政治家の言葉よりも薄い。魔術や、それを作り出した夢なんかが追加要素程度に収まっているのか。もしかしたら、本質自体がアップデートを迎えているのではないか。

 真相は誰にも分からないんだろう。


「だから私の頬をつねったわけですか…それこそここはアニメじゃなくて現実なので許しませんけど。はぁ、女性経験どころか人生経験も浅いマスターだからこその行動だと願いたいものですね」

「酷い言い様だな。少なくとも僕はお前よりは長生きしてるぞ」

「あれ?その割には常識を弁えていない、人と関わるのなんて今回が初めて!みたいな行動が多いですけどね」


 何も言い返せないのがつらかった。ゼロ歳児(外見同年代)に言い負かされる中学二年生。だが人間の初対面の印象は少なくとも五割は外見らしい。だから、僕は大丈夫。

 軽トラの荷台のテントに二人きりという時点で、外見的にはほぼアウトだという事に気づいたのは、幸か不幸か紅里がいなくなった後だった。


「何で現実かなんて聞いてきたんだ?『夢』の存在自体がファンタジーだから、別に気にすることは無いと思ったんだが」

「魔術って、『夢』だけが使える特殊能力って訳じゃなくて、人類が代償さえ払えば使えるものなんでしょう?そんなアホみたいに強力で、不思議な力を世界中にばらまいてるんだとしたら、もう元の日常では、現実ではなくなってるんじゃないかって」


 この世界がノンフィクションから離れ、フィクションに寄る。着実にその歩みは進んでいるのかもしれないが、僕が生きて来た中で、魔術なんかのニュースは聞いた事がない。


「そりゃないよ」

「隊長?」


 運転席から響く隊長の声に驚き振り向くが、隊長は憎々し気な表情で道を覗き込むばかりだった。


「『魔術師』だって、無条件に世界中に魔術をばらまけている訳じゃないんだよ。基本的に、第一か第二の隊員が常時監視しているから、魔術の行使も譲渡も中々出来ないはずだ。魔術が渡されるのは夢喰いぐらいだ。本当を言うと絶対に頼りたくはなかったんだけど、そのテントだって癪な事に『魔術師』謹製の物だし」

「ま、まじっすか…」


 思っていたよりも身近にあって驚くが、まあそうだろう。

 これが特別なものじゃなきゃ荷台にテントを設置して、その中に人を入れようなんて考えないだろう。


「例外として、『魔術師』の何処が良いのか知れないが、奴と仲が良い者も魔術を持っている事がある。丹沢が持っている、あの紛らわしいめいをしている小刀のように、な。そんな事よりもう着いたぞ」


 はっとしてフロントガラスの先の光景を見る。その200メートル程先には、どこかで言った気がするが、母校と言える程行ってもいない、あの中学校があった。


「じゃあ、作戦通り僕らは正門から突入します。隊長は暫くここで待機。GPSで僕らが学校に入ったと確認でき次第、学校の内部に潜入して、救出をお願いします」

「分かった。ところで、本当に二人だけで大丈夫か?」

「…あの、隊長。それだったら、何のために私は悲嘆にくれている所をマスターに叩き起こされなければいけなかったんですか?子守ぐらいは出来ますって」


 いくら子供と大人ぐらい明確な力の差があったとしても、同年代の男子を守るのを、子守って表現はいかがなものか…。

 僕にだってプライド(紙切れ)がある事を忘れないで欲しい。


「子守、ねぇ。手紙の内容が正しいのであれば、守る必要でさえないのかもしれないけど。あるに越した事はないか」

「とりあえず僕は、話を出来るだけ長くしておいて、隊長の所に向かわせないようにしておきますよ。ガスマスクとアイツが一緒にいた場合は、僕が隊長に連絡するので、その場合はガスマスクを一瞬だけどかして、紅里でかっさらって逃げるって感じですけど。どうですか?」


 穴ぼこだらけの計画だとは自分でも思うが、計画に時間を使ってアイツの救出が遅れてしまっては元も子もない。


「じゃ、行ってきます」

「話すだけだからと言って、油断はするなよ」

「分かってますよ。だって、この中で一番僕が弱くて、恐怖の味を新鮮に感じられるんですから」


 経験なら負けるが、その経験の鮮度ならば負けていない。隊長は窓ガラスから頭を覗かせると「そうか」と言って僕らを送り出した。


~~~~


「剣はもう出してあるな?あと、奴の場所が分かったりするか?」

「当然です…と言いたい所ではありますけど、ゲームのオートマッピングでもあるまいし、私には場所の特定能力なんてものは備わってはいませんよ」


 無理な事を言った自覚はあったが、『夢』がそんな機械染みた事が出来なくて、逆に良かった。


「あと、剣を出すのは止めといた方が良いんじゃないんですか?敵対の意志アリって見られてもしょうがないと思いますけど。私は」

「最初に人質とって「こっち来い」つってるのはあいつらだぞ?敵側もそう思われて仕方が無いとは最初から分かっているはずだぞ」

「そうですか…」


 話も何も、まず最初に人質を解放してくれなければ何も始まらない。そんな僕らが話にわざわざ乗っかってやっている理由は、偏に時間稼ぎのためだ。


「覚悟していくぞ」

「はい、マスター」


 ぎぃいいいと、夕焼けの中閉められていた校門が開く音がする。これだと、僕たちがまるで幽霊屋敷だとか、迷宮にでも挑むような効果音である。

 挑むのは灰色のガスマスクで、入るのは中学校なのだが。


「校庭には誰もいない…か?」

「いや、いる!あそこに!」


 紅里の人を遥かに上回る、それこそ機械染みた視線は、わずかに薄暗い校庭の中にポツンと佇む一つの人影を見つけた。

 僕は言われて数秒後、徐々に大きくなるその人影に気づいた。腕をだらりと下げて、ゆっくりと、一歩ずつ進むその人影に。


「お前が!僕をここに呼んだ!あの襲撃者か!」

「襲撃者?…アァ、確かにそうとも取れるか。実際に襲撃したのは俺ではなく、あの名も知らない部下達なんだがな」

「だが部下なら、お前はそれを止められたはずだった。だがそれをしなかった!その時点で、お前は僕からすれば、唯の襲撃者の一人に過ぎないんだよ!」

「ちょ、マスター!いきなり相手の口車に乗って挑発し返してどうするんですか!」


 小声で耳元で怒鳴ってきた紅里の声を聞いて正気に戻る。あんな安い挑発に乗ってしまう程、僕は平静を失っているのか。

 目の前に大切な物を吊り下げられて我慢する、それが僕には出来ないらしい。


「…そうとも取れるな。まあ取り合えず腹を割って話そうじゃないか、旧友。もっと近くに寄れよ、声が聞こえずらい」

「誰が旧友だ!僕の知り合いには仲間を誘拐するだなんて奇天烈極まりない事をするような変態はいない!」

「そうかな?」


 声のトーンが一段と下がった。

 その程度で怯える僕ではないが、少なくとも驚きはした。こいつが本当に僕の知り合いなのだとしたら誰なのか。僕と同年代程に見えるあの背丈、体格もまだ大人のそれではないという事が分かる。

 親族以外で僕の知り合いなら、引きこもりの僕が出会う人なんて――――


 ――――いない、か?


「紅里、斬撃を飛ばしたりは出来ないか?」

「…あのですね。私を何だと思っているんですか?攻城兵器か何かですか?」


 生物兵器にもどうやら出来ない事があるらしい。だがどうしよう、僕は奴のガスマスクを剝ぎ取って、その面を拝んでやろうと思っていたのだが。


「顔を見れば思い出すと思うんだがな」

「出しゃばるなよ襲撃者。お前なんぞを覚えるためにこの海馬の一片だとしても使わせるものか」


 ドMなのか、僕が暴言を吐き続けても動じず、ガスマスクを自ら取ってくれた。本当に知らない奴だったらこのまま帰ってやろうかと思いながら、僕はガスマスクの下に差し込み始めた月光に照らされる素顔を、見た。


 見てしまった。


 は?


「何でお前がここにいるんだよ、友田…!?」

「そりゃあその化け物をぶっ殺すためだ。優斗」


 そこに立つ、今この瞬間僕の敵となり果てた、元、僕の親友を。


「それよりも、だ。まずは世間話と行こうじゃないか。お前は随分知らない事だらけみたいだからな」

「…待て。この状況に理解が追いつかないんだが」

「じゃあ説明してやるよ。まず、俺こと友田祐介。こいつは無事に箱庭の騎士の一員、それも幹部直属の部下となった。そして、俺は上から下された命令をこなした後、自由時間とでも言える空き時間でお前のお仲間さんをかっさらったって所だ」


 自由時間で、遊び感覚で僕の仲間は、紗季は連れ去られたというのか?

 僕の目の前に立つこの男は、何かに取り憑かれていると言われた方が軽々と信じられる程の変貌を遂げている。


「…お前に浴びせたい罵詈雑言は兎も角、何でお前は僕の仲間なんかを攫ったんだ。殺すんだったら暗殺なり正面から決闘なり、色々手段はあったはずだ」

「殺す?ハハハハハッ、おかしな事を言うな、親友。俺はお前たちを殺す気はさらさらない。殺したいのはただ一人、いや、一つか。その『夢』だ」

「え、私?」


 いつの間にか見ず知らずの人の親の仇のような存在になってしまった紅里は、その目をあらんかぎりに見開き、「何か悪い事でもした?」とその目で語っている。


「俺は案外、優斗。お前の事を大切な親友だと思ってるんだぜ?親友とはずっと仲良くしていたいってのは持ち得て普通の感情だろ?なのに、そんな生活に突如として親友の命を脅かす不穏分子が入り込んできた。じゃあ、殺すって考えても不思議じゃないんだろ?」

「…お前、僕の母親か恋人のつもりか?流石にそこまで執着されると気持ち悪いぞ」


 友田はわざとらしく腕を振って言った。


「いやいやぁ、勿論それだけじゃないさ。俺を拾ってくれた幹部がさ、戦いって奴の楽しさを教えてくれてよ。俺の家族がちょっとばかし特殊だったってのもあって、嵌っちまったわけさ。そんで、拾ってくれた幹部のあねさんが、上からの命令だっつって、お前が入ってる第四大隊の崩壊を頼んできたわけよ。断ると思うか?」

「お前はそもそも生まれから拗れてた事は分かった。だけど、上からの命令の方が重要なら、お前の人質はさっさと殺してしまった方が良いんじゃないか?」


 言ってから、はっとした。誰も、生きているとも、この学校にいるとも言ってはいないのだ。想像したくはないが、そんな可能性が無いと断言できない。

 友田の口から約500ヘルツの声が漏れ出るまでの時間が、やけに長く感じた。


「そんな訳ないだろ?せっかく親友の為を思ってやったってのに、当の親友から絶縁されちゃあ元も子もねぇ」

「…ふぅ」


 一安心付くと同時に、現代人の僕は雰囲気と場の流れという便利な物を使って、場所を聞き出せないかと思った。


「じゃあ、その人質は何処にいるんだ?」

「勿論、この学校の中だが?だが注意しろよ?校内には恐ろしいぐらいとまでは言わないが、そこそこの数の貸し与えられた俺の部下達がいる。お前とその忌々しい『夢』と互角とまでは言わずとも、時間稼ぎぐらいは出来るんじゃないか?」


 残念。僕はこの学校の中と言われたその時点で、隊長に既に連絡している。どれだけ数が多くとも部下なのだから、このガスマスクよりは弱く、質は劣る。

 その程度の相手に負ける隊長じゃない。


「話は終わったか?散々喋ってやったんだから、こちらからもいくつか聞きたいことがある…と言いたいところなんだがな。こっちが優秀なのかは知らないが、そっちの事情、大体分かっちゃってるんだわ」

「へぇ、じゃあまだこっちのターンで良いのか?」

「いや?最初で最後の質問を一つだけしたいのさ」


 最初で最後、この言葉に悪寒を覚えなかった日は無い。この質問の答えに間違えば、どうなるかは明白だろう。

 それもそろそろ、月光の下に晒される。


「それも、物凄く単純な質問だ。答えなんぞ俺でも分かる、と言うか猿でも分かる」

「学年中間ぐらいの知能レベルに上位陣の僕の知能レベルが沿うか分からないけど、一応聞くだけ聞いといてやる」

「上から目線だなぁ?」


 まるでこの後、そんなことは絶対に出来なくなるというような嘲りが混じる声で友田は返した。


「俺と、俺の上司サマの目的は第四大隊の崩壊だ。だが、崩壊と言ってもその手段は殺す、だけじゃなく色々ある。中の奴を消すなり、自主的に辞めるように追い込んだりとな。俺は平和主義だから、不毛な争いは避けたいんだ」

「お前、まさか」


 口角が上に上がり、化け物ともそう変わりはないだろう裂けた笑みで奴は言った。


「裏切らないか、第四大隊」

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