第15話 エルフは学校に転校、、!?
「じゃあ、自己紹介を。」
先生はそう言って教室に転校してくる生徒を呼んだ。
呼ばれた生徒はドアを開けてゆっくりと歩いてきた。
歩いている姿をクラスの人はずっと眺めてしまっていた。
その姿はとても美しく、つい、見惚れてしまうほどであった。
「こんにちわ。私の名前はミカエル・ミカトです。これからよろしくお願いします。」
寿はびっくりした。なぜミカトはこんなにも早く学校に入れるのか、寿には何が起きたのか全然理解できなかった。
それを理解するには少し過去に戻る。
「ことぶき〜私の制服姿可愛い、、?」
ミカトは、そう言って、寿に感想を貰おうとした。
「まぁ、似合ってるんじゃないか、、、?」
寿は少し照れくさそうにして答えた。
「寿おもしろーい。そんなに照れくさそうにして」
ミカトは寿が照れくさそうにしているのを分かり、面白そうにして寿をニヤニヤして見つめた。
「本当に僕をからかいすぎだって、、、」
「それで私の書類を書くんでしょ、、、?」
ミカトは切り替えて、学校に行くための準備を早くやりたいため寿に聞いてきた。
「まぁ、今僕の、持っている書類を全部書き終えれば問題ないはず、、、」
寿はすこし不安なりながらも言った。
「分かったーー!でもこれを提出したら私もすぐに学校に行けるの、、?」
「そうだな」
寿はミカトに返事をして、書類を書いていた。
そして、寿は書類を書き終えたが、その書類をすぐに学校には提出していなかった。
それは、寿の判断ではミカトはまだ学校に行くのはこの世界の知識が少ないと判断したからだ。
ミカはここに来てからまだ二ヶ月しか経っていない。学習能力が高くて、すぐに勉強をマスターしたのはすごいと思うが、流石にもう学校に行くのは僕としては心配である。
寿はそう思っていたから書類を出すのはまだ早いと決断し、隠していた。
しかし、その書類はミカトに見つかってしまい、ミカトはそれをこっそり、寿に内緒で学校に提出をしていた。
そして今に至ると言うことであった。
「私はまだよくわからないことがいっぱいなので教えてくれると嬉しいです、、!!」
ミカトはそう言ってお辞儀をした。
クラスの人たちは拍手をして、ミカトを歓迎した。
「ミカトの席は寿の隣だ。寿はこれからミカトにこの学校のことを教えるようにしとけよ。」
「はい、分かりました。」
寿は先生に対して返事をした。
寿の内心では、、、、
ミカのやつ、書類を見つけて学校に出したな、、、、。はぁ、これから学校生活は大変になりそうだ、、、、、。
寿は心の中でつぶやいた。
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