第17話 エルフは嫉妬をするとキスをすることがあるらしい。

「寿くんとの放課後デートを忘れてないか確認してきたんだよ」




それを聞いたミカトの顔は一変した。





「ことぶき、、、、話がある、、、、」





「ミ、ミカ、、、、、、」




ミカトは怒った様子で寿に近づいた。




「ミカ、、これには事情があって、、、、」




「ことぶき言い訳は後で聞くから」




ミカトはそのまま寿の目の前まで来て、そのまま寿にキスをした。





「ん!?」





寿はびっくりして、ミカトから離れようとしていたが、思ったよりもミカトの力強くそのまま数十秒ミカトキスをしていた。





幸い、見ていた人は、きらりとすみれだけだったが、寿は自分の好きな人に他の人とキスをしている場面を見られて、強烈に恥ずかしかった。









「いい?ことぶきは私のもなんだから勝手に取らないで!」






ミカトはそう言って寿を自分の方に引き寄せた。





「ミカトちゃんもなかなかに大胆ですなぁ〜」




「なるほど、すみれたちが入る隙はないと言いたいのか、、、」





きらりとすみれはミカトの忠告を聞いて理解したが、それまで二人にショックを与えることではなかったのか反応が意外と薄かった。





僕、ミカにキスされたのに二人とも(特にきらり)があんまりショックを受けていなの僕からしたら相当心傷つくんだけど、、、。




寿が自分のファーストキスをミカトに取られ、おまけにきらりにそれを見られ、あんまりきらりはそれに対してショックを受けてないことを知って、




自分はきらりにとってあまり大切ではないと思って大きなショックを受けていたクルブであった。





「でもミカトちゃんがそう示してもすみれは今日の放課後に寿くんとデートはするからな。」





「私はことぶきが自分のものだって示したからもういいもん!」





「二人ともばちばちだね〜」




すみれとミカトが言葉と視線で寿を取り合っているのを眺めているきらり、それを見て、きらりは自分に好意を持っていないと確信して落ち込んでいる寿。





きらりは僕を好きではないのか、、、、。






「ではそろそろ昼休みも終わるし、すみれはお暇するよ。」




すみれはそう言って寿たちにお別れを言って去った。





「ことぶき、私たちもそろそろいこ!」




ミカトはすみれと寿が離れたことで少しホッとした。




「そうだな。きらりも行くぞ。」




「はいはいー!」



三人はそのまま教室に帰った。





午後の授業も無事に終わって放課後になった。




放課後になってもミカトはずっと「あの女とのデートは嫌!!」と言って寿に行っていたが、寿は「約束だから今回だけ」と言ってミカトを説得していた。





そして、ミカトからなんとか許可をもらいすみれとのデートをすることになった。




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