第8話 僕の学校生活とエルフと好きな人
「ことぶき!気をつけてね、行ってらっしゃい!」
ミカトは笑顔で寿を家の玄関から送り出した。
「ありがと、行ってきます!」
寿は手を振ってドアを開けて学校に行った。
今週も学校か、、、まぁ、学校は僕にとってそれほど苦痛ではないから問題ないな。
好きな人もいるしな。
寿はまた始まる一週間に対して時にあまり興奮する感情もなかったはずなのだが、
家にはミカがいるから学校終わりにケーキでも買うかな、、、
少しミカトに対して、どんなものを食べたら喜ぶのかについて考えて少しそわそわしていた。
「おはよ!寿」
「おはよ、きらり」
寿の幼馴染の三島きらりだった。朝の日差しが優しく彼女の茶髪と茶色い瞳を照らしキラキラと輝いていた。スタイルもいい、ミカトに比べれば少し劣るもののその美貌はミカトには負けない。そして
彼女こそが、寿が好きな人だった。
「寿ーー、今週の週課題やってきたー?」
「もちろんだろ僕がやってないとでも思ってたのか?」
「もしかしたと思って聞いてみただけーー」
「なんだよそれ」
寿が笑った。今までミカトの前では見せたことのなくらいすごい笑顔だった。
ミカトとの過ごしている時を知っている人なら、これが好きな人の前だということが誰でもわかるぐらいであった。
「もう!笑わないでよーー!」
きらりも笑いながら言った。
笑顔で二人で登校する二人はまさに付き合っているかのようだった。
二人は同じクラスであり、隣の席であった。二人は席についても一緒に話していた。
やっぱり僕はきらりが好きだ。
きらりといるとすぐに幸せになる。心が満たされていく。嫌なことがあってもきらりといれば忘れてしまう。
楽しい学校もあっという間に一日が終わり、寿はきらりと一緒に買い物をしていた。
「寿、このケーキ美味しそう!買ってー?」
きらりが手を合わせてお願いしてきた。
く、、、かわいい。
心の中できらりの可愛らしい姿に血反吐を吐いた。
「いいけど、どこで食べるんだよ。」
「もちろん寿の家!!」
「全く、、、いいよ。」
寿が少し呆れていたが、きらりの可愛さにミカトが家にいることも忘れてしまい許可してしまった。
まさに恋は盲目だった。
「寿、さっさと買って寿の家にいこ!久しぶりの寿の家なんだから!」
きらりは嬉しそうな顔で寿の裾をひっぱた。
本当にきらりはかわいい、好きだ。
心の中できらりに対する思いが溢れていた。
そして寿ときらりが家に着くと
「ことぶき!おかえり!」
と裸エプロンをしていたミカトが出迎えてくれた。
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