概要
斎藤道三は「梟雄」ではなかった
敬愛する司馬遼太郎先生の作品では、斎藤道三は北条早雲、松永久秀と並んで「戦国三梟雄」の一人に挙げられている。寺の喝食から還俗して浪人、油商人を経て、ついには戦国大名(国盗り)にまで成り上がった、梟の如く暗闇に目を光らせて獲物を狙う、まさに『下克上』を絵に描いたような武将である。
しかし『国盗り物語』から六十年の時が経ち、その間には新しい資料が数多く発見されている。永禄三年(一五六〇)付けの『六角承禎書写』では、従来、道三一代のものと見られていた美濃の国盗りは、その父・長井新左衛門尉との父子二代に亘るものであることが明らかとなった。
道三の起点は美濃の名門・西村家の嫡子として土岐頼芸に仕えるところから始まる。となれば、梟雄と呼ばれた人物像も見直されて然るべきであろう。
しかし『国盗り物語』から六十年の時が経ち、その間には新しい資料が数多く発見されている。永禄三年(一五六〇)付けの『六角承禎書写』では、従来、道三一代のものと見られていた美濃の国盗りは、その父・長井新左衛門尉との父子二代に亘るものであることが明らかとなった。
道三の起点は美濃の名門・西村家の嫡子として土岐頼芸に仕えるところから始まる。となれば、梟雄と呼ばれた人物像も見直されて然るべきであろう。
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