そして僕たちの夏は終わった(3)

そして僕はマウンドに上がった。

5番バッターをツーシームを打たせピッチャーゴロに抑えると、6番バッターをインハイに決まるストレート、アウトローに決まるサークルチェンジで追い込むと外角高めのホップするストレートの釣り球で三振を奪う。


後ワンナウト。

たった一つのアウトを取るのができないなんて思わなかった。


7番バッターに出された代打をインローに決まるナックルカーブを投じた後アウトローに決まるストレート投げた。

討ち取った筈の高々と舞った打球は普段の乃間先輩なら取れる場所に落ちた。

そして乃万先輩が打球に追いつくより速く梁川先輩が早く追いつき送球するが2塁まで陥れられていた。


8番打者に対する代打として出てセーフとなった打者派後にこう語った。

「ただただ運が良かった、それだけだ。」と。


インハイに全力ストレートを投じ空振りを奪う。

これでカウントは0ー1。

2球目にインハイに全力のツーシーム。

バッターは見逃したが判定はストライク。

これでカウントは0ー2。

そしてトドメに全力でダウンカーブを投じた。

空振りを奪った。


だがワンバウンドしたその球を板倉先輩は後逸した。

つまり振り逃げが成立する。

慌てて板倉先輩は球を追いかけるが取った時にはもう2塁走者はホームベースを踏んでいた。

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