至高の投手戦(3)
前置き50話まで後4話。
中3の夏で完結させる予定だから逆算すると…このままだと後100話は少なくともかかりそうです。
そして僕に巨野君がファボールを与えた後あっさりと大阪通庵の監督はライトの選手を引っ込めて巨野君をライトにし、僕と同じ2年生(選抜表記)の卸蓮太君にマウンドを託した。
彼の投球練習を見る限り2段モーションの腕だけサイドスローというかなり打ちずらそうなピッチャーだ。
球速は分からないが2段モーションのピッチャー相手だとバッターはタイミングを掴みづらい。
だから彼から点を取るのもまた難しい。
まぁ巨野君から点を取るよりは簡単だろうが。
ワンナウト一塁で投手は二段モーション。
僕が盗塁しないと思うかな。
ましてやクラッチヒッターの小盛先輩なのだから。
小盛先輩に投じられた初球のイーファスらしきライジングしていきホームベース手前でど真ん中に決まった。
小盛先輩は僕が盗塁するのを察していたのか空振りしてアシストしてくれた。
僕はそのおかげで三塁まで到達できた。
これで内野ゴロで一点入る。
そう思っていたら小盛先輩はアウトローに決まるスイーパーを見事に長打コースに打ち返した。
僕はホームに帰り先制したが巨野君は強肩なので念のため小盛先輩は一塁ストップした。
そして直球破壊王子こと板倉先輩は珍しくストレートを打ち損ないセカンドへの併殺打に倒れた。
板倉先輩と小盛先輩に卸君の球について聞くとペットボトル野球の球みたいな変化して打ちずらいとのことだった。
まぁ僕が抑え続けたらいいだけだ。
そうこの時は思っていた。
8回表に巨野君の放ったライナーを僕が捕球したのはいいが手の感覚がおかしくなるまでは。
幸いにもセンターフライで済んだが5番打者に対して投げた初球のツーシームがすっぽ抜けてど真ん中に入った時点でマウンドを降りようと思っていたが監督も同じ考えだったらしい。
僕を引っ込め西尾先輩に託した。
そして僕を病院に行かせた。
よく見ると手から血が大量に出ていた。
そりゃすっぽ抜けるわけだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます