神童VS神童或いは至高の投手戦(2)

前置き 祝7000PV突破!

皆さんありがとうございます。

 

2回裏4番の岡崎君に対して巨野君は徹底的なストレート攻めで打ち取った。

初球から打ち取る6球目まで全てストレート。

しかも全て微妙に変化と変化量が違った。


1球目のストレートは手元で右斜め上に浮き上がり、審判の手は上がらずワンスボール。

2球目のストレートは手元で右斜め下に落ちるストレートいやツーシームもどきとでもいうべきその球は岡崎君の振ったバットの下を通過した。

3球目のストレートは手元で斜め左上に浮き上がるストレート。

岡崎君が見送り、審判の手が上がらずツーボールワンストライク。

4球目のストレートはムービングしながら落ちていった。

ホームベース手前でワンバウンドした。

スリーボールワンストライク。

5球目のストレートは手元で斜め左下に落ちるストレート。

岡崎君は空振りスリーボールツーストライクつまりフルカウントになった。

あの岡崎君が2球も空振るなんて巨野君やっぱり奪三振マシンだな。

そんな事を考えていると巨野君の投じた6球目のムービングしながら浮き上がるストレートを岡崎君は空振りした。


それを見た僕はこれまで公式戦で空振り三振をしたことがなかった岡崎君でさえ三振に打ち取られるなんてヤバいなと思った。


まあ多少は疲れてそうだ。

それにあの球は多分リスクがあるから多投をできるだけ避けてくる。

なんとなく攻略法が分かった。

岡崎君から三振を奪ったあの球を投げさせまくる。

そう思って打席に臨んだが…外角高めのボールゾーンに外れたストレートにホームベース手前でワンバウンドしたスプリットそしてインハイ高めにすっぽ抜けたストレート、最後の外角高めに外れたストレート全てがボール球とならファーボールで僕は出塁した。


なるほどあの球のリスクは分かった。

ならそれをつくだけだ。

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