前のエピソード――復活の兆し（1）

そして裏の攻撃だが先頭打者の梁川先輩が真ん中低めのストレートを綺麗にセンター返しをするとすかさず盗塁を決め､乃間先輩がセフティーバントを仕掛け成功してランナー1塁3塁とし岡崎君が相手の初球のカーブを完璧に捉えスリーランを放ち3点を加えた。

そして3回表僕は粘り打ちをしてくるいやらしい7番に対して甘いツーシームを投げ打ち損なわせショートゴロで打ち取ると、内野安打が多い8番に対しインハイに決まるツーシーム、外角高めのキレ重視のストレートで追い込むとアウトローにナックルカーブで三振を奪い、意外と打力がある9番に決して油断することなく初級のインローに決まるツーシームを打たせセカンドゴロに打ち取った。

3回裏の攻撃は僕がこれ以上援護はなくていいと思言ったからかあっさり三者凡退した。

4回表1番に対しインハイに決まるホップ重視のストレートとアウトローに決まるチェンジオブペースで追い込むとインローの高速シュートで三振を奪うと、2番に対し初球のアウトローにダウンカーブを打たせピッチャーゴロに打ち取り3番をインローに決まるナックルカーブ、アウトローに決まるダウンカーブで追い込むとインハイに決まるホップ重視のストレートで空振り三振を奪う。

4回裏の攻撃はまたあっさりと三者凡退した。

5回の表4番に対しインハイに決まるチェンジオブペース、外角高めに決まるホップ重視のストレートで追い込むとインローに決まるダウンカーブで三振を奪い、5番に対して初球のインローに決まるツーシームを打たせてセカンドゴロに打ち取り、6番をインローに決まる高速シュート､アウトローに決まるナックルカーブで追い込むと腰のあたりに決まるキレ重視のストレートで空振り三振を奪った。

そして審判がコールドを告げ､参考記録ながら初登板で完全試合を達成した。