概要
夫婦の賞味期限は....!?
結婚して三十年。妻を見てふと思い出したのは、かぶと虫の習性だった。
結婚して三十年、夫の姿を見て思い浮かべたのはかぶと虫の習性だった。
ありきたりな夫婦の不満やイライラ。
変わり果てた関係、
時々、愛情。
もしかしたら共感して貰えるかも?
夫と妻、両方の目線から呟く結婚三十年目の日常。
結婚して三十年、夫の姿を見て思い浮かべたのはかぶと虫の習性だった。
ありきたりな夫婦の不満やイライラ。
変わり果てた関係、
時々、愛情。
もしかしたら共感して貰えるかも?
夫と妻、両方の目線から呟く結婚三十年目の日常。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!たらふく蜜をあたえれば、かぶと虫のメスはオスをたべない。 ひとは?
人は? きっと、蜜をてさぐりする夫婦は日々もどかしくて、ほんとは甘い。
ものを創り出されるひとはけっこうに、性別をつかいわけている
または脳を、性別が多種あつかえる仕様に訓練していると、思う時があります。
妻はこう思っていて
夫はこう考えていた
こまやかな思いやりの行動一つでも、もどかしいくい違いのある視点。
冷蔵庫に使いかけの生姜をおく
女はそれ違うよといらつく
いや、そうじゃなくってさと男は切なくなる
ずっと一緒にいる年をかさねて、お互いの思いの色違いに苛立つ、ふたつの視界。
見事な視点の書き分けの仕掛けに、すっかりはいりこまされて
つれていかれるラストシーンには、涙ぐむあたた…続きを読む - ★★★ Excellent!!!ほろ苦くも温かい夫婦の日常と絆
長年連れ添ったご夫婦の日常が描かれたお話です。
一話目を読んだ時、かぶと虫のちょっと怖い習性を知って、少し不穏に思ったのですが……——ぜひ、最後まで読んでみてください!
お互いにムカついたり、冷たい態度をとってしまうけど、その裏には深い愛情が…。
相手を思ってやった事がうまくいかなかったり、お互いに歩み寄ろうとしてすれ違ってしまうところなど、ほろ苦くも温かく感じられます。
ケンカになったとき、妻と夫の視線でお互いに抱えている思いだとか、考えだとかが分かるようになっているので、それぞれの言い分には、なるほど、と思わせられます。
ケンカしながらも、支え合おうとする夫婦の関係が、とても愛お…続きを読む