概要
江戸時代、山田浅右衛門は刀剣の試し斬り役をつとめた。
罪人を斬って刀剣の切れ味を試す仕事はおそろしく儲かり、三万石の大名並に裕福であったが……。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!本格的時代劇、その刃は重く、血の匂いがする。
まず、冒頭から、残酷シーンです。
血。よだれ。尿。
「ひぃぃぃ!」
これから死を迎える罪人の、轡がはずれ、悲鳴がもれる。
主人公、浅右衛門は、かまわない。
ざっ!
白刃がきらめき、すさまじい太刀筋で、罪人を一刀両断……。
とても残酷です。
そして、迫力です。時代劇、かくあるべし。
血のにおいが、むっと鼻をつくような、地獄絵図。
主人公は、罪人の首を切るお役目。
そのような日々を重ねていれば、精神が正常でなくなるのは必定。
常にひそみ、いつ爆発するかわからない狂気をはらみながら、主人公は歩きます。
吉原の美しい花魁、この主人公にとっぷり惚れこんだヒロインが、ほほ……、と凄惨な血の宴でも妖艶…続きを読む - ★★★ Excellent!!!平和が似合わない男の殺伐とした生き様
江戸時代に処刑の首斬り役を務めた山田浅右衛門。幕府から直々に仕事を与えられるも、その身分はあくまで浪人。そして太平の世でありながら、日常的に人を斬って暮らしていた。この山田浅右衛門をどう調理するかは書く人によって様々だが、本作の山田浅右衛門は平和な世に似つかわしくない異質な人物として描かれる。
人並み外れた剣の腕を持ちながらも、やっていることは無抵抗な罪人の処刑。当然鬱屈は溜まるばかり。目上の役人のから注意を平然と跳ね除け、遊郭の座敷では何の前触れもなしに突然刀を抜くという、とにかく危険な男だ。だがこの触れれば切れるような危なっかしい態度が、他にはない凄みのある魅力を生むのだ。
そしてこ…続きを読む