概要
留守番をしていた少女を襲う突然の恐怖
2015年、『タイムストーリー 1時間の物語』(偕成社)という児童小説アンソロジーのために書き下ろしたSFホラー短編。ただのホラーでは甘い、子供のトラウマになるようなとびきり恐ろしい話にしてやろう──と目論んで書いたのですが、見事にボツに(笑)。
ボツられた理由は、お読みいただければお分かりと思います。さすがに子供に読ませるには問題があると編集部に判断されたのです。僕はこれぐらいやってもいいと思ったんですけどねえ。
ボツられた理由は、お読みいただければお分かりと思います。さすがに子供に読ませるには問題があると編集部に判断されたのです。僕はこれぐらいやってもいいと思ったんですけどねえ。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!素晴らしい!
勿論フィクションでありSFですが、将来無きにしも非ず……そんな風に思える作品でした。
被害者と同じ方法で加害者にも罰を。
きっと誰しもが一度は思った事があるんじゃないでしょうか?
ですが、この作品はそれを凌駕しています。
最高の罰です!
情状酌量の余地のない加害者には人権なんていりません。
遺族からしたらそう思うはず。
こんな未来になって欲しいですねー( ͡° ͜ʖ ͡° )
ジャンルはホラーですが、私は読んでいて被害者の立場に強く移入してしまったようで、恐怖は勿論の事悲しみの感情が強かったです。
個人的には、高学年以上になら読ませても良いと思います。
内容は過激かもしれませんが、…続きを読む - ★★★ Excellent!!!ただの恐怖体験に終わらぬ一流の技術をご覧あれ。
タイトルにもある「悪夢」、この悪夢というのは、留守番中に強盗に襲われた女子小学生の体験談を指している。
突然現れた見知らぬ男に理不尽な暴力を振るわれ、ペットを殺され、日常が崩壊していく恐怖と絶望を、女子小学生の視点からじっくり味あわされ、もうこの時点で充分酷いのだが、本作の凄さはその先にある。
こういう場所でプロ作家の作品を選ぶのもどうかと思われるのだが、本作はただ「面白い」だけの作品ではない。
さりげない伏線の張り方や、なんとも言えない後味を残すラスト一行など、話の見せ方が非常に巧みで、技術的に「上手い」作品なのだ。
たとえアマチュアの作品であっても、プロ以上に面白いアイデアが盛り込…続きを読む