概要
昭和32年某月、赤軍、皇土に侵攻す!
「もう1つの東西冷戦―KGB少佐・ヨシエ=クツーゾネフ編」の続編です。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!歴史の「If(もしも)」を味わう醍醐味アリ
史実では、昭和20年8月9日にソ連が「日ソ中立条約」を一方的に破棄して参戦したことが、日本降伏の決定的な打撃になったとされています。この物語は、太平洋での戦いに日本が勝利を納め、件の中立条約が二度自動更新された後、効力が失われた昭和31年から32年にかけての日本を舞台にしています。そのとき、一体、何が起きたのか?
詳細はネタばれになるので省きますが、物語が問い掛けてくるものは単なる寓話で済まされないくらい今日、重みを増しています。ソ連の後継国家であるロシア、中国にそれぞれ野心的な指導者が登場し、対外膨張の意思をあからさまにしている現在、物語に登場する人々の向こうに近未来の我々の姿を思い浮…続きを読む