【完結】ヴィトセルクの男〜血に魅せられた夜のイケメンたち〜

　フレーヴァング国の若き王子ヴィトセルクには、城を抜け出す悪い癖があった。そこで知り合った従者のアスート、美貌のハーフエルフのレヴァル。
　三人の関係は、主従関係ともいえるし、仲間ともいえるのだが、彼らのあいだにあるものは、友情という爽やかなものではないし、愛情というような美しいものでもない。この、強い男たちを繋げる一種独特の絆が、なんとも格好いい。

　物語は、ある事件を追ってヴィトセルクが仲間を伴い、無謀にも辺境に赴くところから始まる。そこに待ち構えていたのは、ヴィトセルクの強さも権力も恐れぬ美貌の男、ガランドード。
　このガランドードには、退廃的ではあるが、超越的な力が感じられる。
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傀儡の王の息子として将来を期待されない王子、ヴィトセルク。
彼はそれを受け入れ、貧民街に出ては同年代の子どもたちとつるんでいた。

ある時、人離れした美しさを持つ少年と出会って……

ひねくれ者の王子。辛辣な従者。寡黙な美少年。
彼らが向かうのは、とある郊外の城で……？

三人の男たちを中心に繰り広げられる、摩訶不思議な夢物語のような大冒険。
後に国を背負い立つ者たちの、前日譚。

たった一人の行方不明者を探すはずが、いつしか――

作者さまの別作品では悪者扱いされがちな王子の過去、そして彼の未来に想いを馳せる青春ストーリー。
彼らは本当にイケメンさんですよ(^^♪

かっこいい男たちが、ゴシック調のファンタジー世界で暴れる。
ま、こういう話なら、あるよね。
でもここで読めるのは、それ以上。

メッチャかっこいいイケメンたちが
めっちゃ怪しい城に入り
何度も危機を乗り越えつつ
とてつもなく強い敵と戦う。

王道のアクションファンタジー。
に、オリジナルたぬきスパイスが入ってる(笑)

読んでみてよ。
ひっくり返るオモシロさだから！

ブロマンス、それは、男性の友情以上BL未満のもの。
私は、「ブロマンス」という単語の意味を知らなかった。
だから、この作品を読み始める時に、まずその意味をググった。そして理解した。

この作品は、作者様の他の作品にも登場するキャラクターのスピンオフ作品なのですが、それらを読んでなくても楽しめる作品です。

フレーヴァング王国の王子ヴィトセルクと美貌のハーフエルフのレヴァル。
そして従者アスート。

美しい男たちが妖しげで未知なる存在と戦う姿は、それはそれは情景が目に浮かんできて麗しい。

この作者様は、時として振り切りまくったコメディーも書きますが、こういった妖しい雰囲気のファンタジーを書く…続きを読む

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（176文字）

本作は魔法の存在する異世界を舞台として、後に救国の王となる人物の青年時代を描いた物語です。
長年に渡る降灰により痩せた国土、貧富の差と腐敗に満ちた宮廷の中で、いかに彼は王国を再興させたのか、その謎が明らかになると思われます。

戦うイケメンコンテストの参加作品ですので、かっこいい王子や逞しい仲間、美しい貴族などが好きな方には特にお薦めです。

始まったぜぃ！待ってました！