概要
砂漠の国へと引きずり込まれた、西洋の王女の行く末は。
「一度どちらが蛮族なのか、よく考えてみることだな。」
砂漠の蛮族が攫ったのは、大国の捨て駒姫。姫奪還のために全てを捨てた騎士と、思いが交錯する。
西の大国・アレス王国の忘れられた十三人目の姫・シエナは、辺境に飛ばされてはや数年。突然、父王から王都へ呼び戻されることになるが、護衛騎士らと共に出発した道中で、敵対する東の蛮国アル・シャンマールに捕まってしまう。その若き王子・ザイドは、長きにわたる戦争を終わらせるために、シエナを交渉の道具に使おうとしていた。しかし彼の打算のない優しさ、それまでのアレス王国至上主義を覆すような考え方に、シエナは戸惑いを覚えながらも徐々に惹かれていく。
一方、シエナとはぐれた彼女の護衛騎士・リュシアンは、彼女への忠誠を誓ったゆえに、単身で敵国に乗り込もうと画策し
砂漠の蛮族が攫ったのは、大国の捨て駒姫。姫奪還のために全てを捨てた騎士と、思いが交錯する。
西の大国・アレス王国の忘れられた十三人目の姫・シエナは、辺境に飛ばされてはや数年。突然、父王から王都へ呼び戻されることになるが、護衛騎士らと共に出発した道中で、敵対する東の蛮国アル・シャンマールに捕まってしまう。その若き王子・ザイドは、長きにわたる戦争を終わらせるために、シエナを交渉の道具に使おうとしていた。しかし彼の打算のない優しさ、それまでのアレス王国至上主義を覆すような考え方に、シエナは戸惑いを覚えながらも徐々に惹かれていく。
一方、シエナとはぐれた彼女の護衛騎士・リュシアンは、彼女への忠誠を誓ったゆえに、単身で敵国に乗り込もうと画策し