王家の血を引きながらも、誰からも顧みられなかった少女。静かに息を潜めていた彼女の運命は、たった一つの命令によって大きく動き出します。 王宮から遠ざけられ、影のように存在を忘れられていたはずの王女・シエナ。王家の駒として扱われる現実と、彼女自身の意志が交錯する展開が印象的です。彼女を支える騎士リュシアンとの関係にも、主従という枠を超えた絆が感じられます。 従うか、抗うか。選択の先に待つものは何なのか。新たな地へ足を踏み入れた彼女が、どのように未来を切り開いていくのかを見届けたくなる作品です。
丁寧な情景描写。人物の動作の細やかな描写。魅力的な人物とストーリー。ゆっくりと確実に読者を物語に引き込んでいき見事です。続きが気になります!