第3話

---やな夢だ。

何一つ面白くもなかった、現実世界での日々の夢。

夢ならもっと楽しいやつにしてほしいものだ。

あの日、当然のようにいつもの日課であるオンライン対戦ゲームに勤しんでいた時。

突如として日常は非日常へと姿を変えたのだった。


目が覚めたら異世界でした。

なんて、最近流行りのアニメでもない限り起こらないと思っていた。

でもそれが起こった。

夢が映し出した日のちょうど翌日。

私は目が覚めたら電脳世界にいた。

今流行りの異世界転移ってやつ。

……多分違う、っていうか100%違う。

テレビでお偉いさんが言っていた電脳世界、[Imaginary World]に一夜にして連れ込まれたのだった。

それも、人類まるごとと言うんだから頭がおかしい。


それで何があったんだっけ?

……色々ありすぎて思い出せない。

もし私が自伝を書くときにこんな曖昧な記憶でどうするんだ。

絶対書かないけど。

いや、案外今寝たら夢の続きから観れるかもしれない。


案外良い考えなのでは?

わかんないけど。

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