概要
「……“アリス”を返して」
【著:百崎千鶴】
十八回目の誕生日を迎えた日、私は“お母様”を殺すことにした。
「だからキミは、ワンダーランドに堕ちるんだよ」
全ての始まりは、主人公が『母』を殺した夜。
罪を犯した彼女を迎えに来たのは、真っ黒な“白ウサギ”だった。
幼少期から憧れ続け、夢にまで見た不思議の国(ワンダーランド)。
しかし、アリスを名乗る主人公を迎え入れた“そこ”は、『アリス』にとっての楽園などではなかった。
犯した罪は決して許されず、思い込みが人を死へ追いやり、
「アリスくん。君は、赤の王に呪われてる」
――……この国には、『呪い』の力を持つ王が存在する。
主人公にかけられた不死の呪いを解き、“普通”の少女に戻るための方法はただ一つ。
赤の王の正体を暴き、殺す事。
「こん
十八回目の誕生日を迎えた日、私は“お母様”を殺すことにした。
「だからキミは、ワンダーランドに堕ちるんだよ」
全ての始まりは、主人公が『母』を殺した夜。
罪を犯した彼女を迎えに来たのは、真っ黒な“白ウサギ”だった。
幼少期から憧れ続け、夢にまで見た不思議の国(ワンダーランド)。
しかし、アリスを名乗る主人公を迎え入れた“そこ”は、『アリス』にとっての楽園などではなかった。
犯した罪は決して許されず、思い込みが人を死へ追いやり、
「アリスくん。君は、赤の王に呪われてる」
――……この国には、『呪い』の力を持つ王が存在する。
主人公にかけられた不死の呪いを解き、“普通”の少女に戻るための方法はただ一つ。
赤の王の正体を暴き、殺す事。
「こん
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!ここは狂気に満ちた不思議の国。彼女は『アリス』で在るために――
――これは、彼女が『アリス』で在るための物語。
『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』のお話はきっと誰もが知っていることでしょう。今作はその滑稽で幻想的な雰囲気を落とし込みつつ、残酷に、狂気的に描かれる作品です。
原典同様、物語を彩る登場人物はみな奇妙な言動をし、時に理不尽でもあります。しかしそれでも不思議と魅力を感じてしまうような描かれ方がされています!
物語が進むにつれて次々と新たな人物が現れるのも、読者を飽きさせないポイントだと思います。誰も彼もが原典の物語とリンクしていて、特にドードー鳥さんのシーンは原典ファンならニヤリとしてしまうでしょう!
そしておそらく、原典との最大の差異…続きを読む