概要
未来へ。奴隷の背中に翼を。
マリアは気がついたら異世界にいた。元の世界に戻りたいなら『トカゲネコの尻尾』、『人魚の歌声』、『月のしずく』を集めろと賢者が言う。
いざ冒険だ、と街に出たところで、虐待される悪魔の奴隷がいた。満身創痍の悪魔をマリアは買い取ることにする。どうして、自分はこんな倫理に反したことをしているのかしら、と自問しながら。
出会うはずのなかった二人。お姫様と奴隷。
なにもかもを失った少女と、なにも与えられないまま大人になった悪魔の話。
いざ冒険だ、と街に出たところで、虐待される悪魔の奴隷がいた。満身創痍の悪魔をマリアは買い取ることにする。どうして、自分はこんな倫理に反したことをしているのかしら、と自問しながら。
出会うはずのなかった二人。お姫様と奴隷。
なにもかもを失った少女と、なにも与えられないまま大人になった悪魔の話。
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- ★★★ Excellent!!!お姫様は奴隷の悪魔を買い取った。悲劇の先へ踏みだす、幻想的な冒険譚。
名前はマリア、十九歳。家族とはぐれた迷子の王女。
霧が晴れた丘の上に立ち尽くしていた少女は、自分についてただそれだけを認識し、歩きはじめます。
街に降り目にしたのは、虐待を受けてボロボロになった奴隷の悪魔。その行為をやめさせるため、彼女は悪魔を買い取るのですが――。
わずか4万字ほどの作品で、完結していますのですぐに一気読みできます。(表示文字数は8万ですが、最終話が一気読み用の全文掲載なので、本編は4万字ほどですね。)
フランスの街並みのような、でもやはり御伽噺のような、ふわっとした世界。賢者様の話によれば、元の世界へ戻るためには三つの品物を集めなくてはいけないらしい。マリアは…続きを読む