第30話 解毒

【前回までのクルーたち】

・チーフ (リーダー)

・タンクトップのケビン (門に向かう担当)

・上げすぎズボンのフランク 門に向かう担当)

・もみ上げのザック (素晴らしきサスマタ担当)

・海パンのリッキー (素晴らしきサスマタ担当)

・前髪のジョニー (船外で異常行動担当)

・スパッツのトニー (船外で異常行動担当)

・カリスマドクターのマーカス (船外で異常行動担当)

・シークレットヘアーのアンディ(内側のハッチの修理担当)


・初老のおっさん(説明担当)



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(「実は、我が都市にもブラック物質108が蔓延しておっての・・・」)

「蔓延?」

(「そうじゃ・・・ほとんどの民衆が、もう手に負えん状態になっておる」)

「何か方法は!?」

(「解毒剤ではないが、1つだけある・・・だがそれを教えるには条件がある」)

「条件?それは何だ!?」

「この武器を・・・この素晴らしきサスマタを譲ってはくれぬか?」

「素晴らしきサスマタを?」


「だめですチーフ!こいつも嘘をついているのかもしれません!」

「だな、もみ上げのザック!」


「お前が嘘をついていない保証はない!」

(「確かに保障はない、だが、お主らは我が言葉を信じるしか仲間を救う方法はない!そうじゃろ?」)

「・・・・・」

(「よかろう、ある場所に行けば、ブラック物質108を浄化することが出来る!その場所まで我が孫娘アミーラを道案内につけよう!」)

「孫娘?」

(「そうだ、我が孫娘、アミーラじゃ!」)


「どうします?チーフ」

「んん」

「孫娘は人質ってことですよねチーフ?」

「ああそうだ、もみ上げのザック」

「それ程までして、素晴らしきサスマタが欲しいとは、この初老のおっさん相当なもんですねチーフ」

「ああ、頭がスカイハイだな」


「よし!いいだろう!素晴らしきサスマタを1本くれてやる!」

(「おお、そうか!」)

「もみ上げのザック!海パンのリッキー!そいつを離してやれ!」

「了解チーフ!」

「海パンのリッキー!素晴らしきサスマタをそいつに渡すんだ!」

「了解しましたチーフ!」


(「ほほう!こいつは素晴らしい!」)

「おい!道案内を忘れるな!」

(「分かっておる心配するな、すぐに我が孫娘、アミーラに準備させる!ではサラバじゃ!」)

「あ、おい!ちょっと待て!」

「壁をすり抜けましたチーフ・・・」


「チーフ!こちらシークレットヘアーのアンディ!聞こえますか!?」

「どうしたシークレットヘアーのアンディ!ハッチの修理はどうなった!」

「修理完了ですチーフ!わりと早く修理できました!これで内側からハッチを開けることができます!」

「ご苦労、シークレットヘアーのアンディ!こっちに戻ってくれ!」

「了解チーフ!コントロールルームに戻ります!」


「海パンのリッキー!通信を頼む!」

「了解チーフ!」

「異空間の入り口の門に向かっていたタンクトップのケビンと上げすぎズボンのフランクに連絡を取ってくれ!」

「了解チーフ!2人に連絡を取ります・・・・・」

「どうした、海パンのリッキー!」

「連絡取れませんチーフ!さすがに向こうとこちら側では通信は無理かと・・・」

「やはりそうか、無理か・・・」

「え?あ!チーフ!通信が入りました!タンクトップのケビンです!」

「通信が入った?すぐに繋いでくれ海パンのリッキー!」

「了解チーフ!繋ぎました!タンクトップのケビンです!」


「チーフ!(コーー)こちらタンクトップのケビン!(コーー)」

「タンクトップのケビン!今どこにいる!」

「(コーー)チーフたちが門を吹っ飛ばして、そのまま奥まで行ったので、後を追って来ました!すごい空間を通りました!(コーー)」

「ということは、こちら側にいるんだな!上げすぎズボンのフランクも一緒か!」

「はいチーフ!(コーー)上げすぎズボンのフランクも一緒です!というかチーフ!ここはどこです!?(コーー)」

「詳しい説明は後だ!そこから船は!この船は見えるか!?」

「(コーー)はい!見えていますチーフ!今、向かっています!(コーー)」

「よし!2人はそのまま船まで移動してくれ!」

「了解チーフ!船まで移動します!(コーー)」


「チーフ!後部ハッチから戻りました!」

「シークレットヘアーのアンディ!よく修理してくれた!これで無事ハッチが開くようになった!」

「大した事ではありませんチーフ!」

「よく言ってくれたシークレットヘアーのアンディ!早速だが海パンのリッキーから通信を引き継いでくれ!」

「了解チーフ!通信、引き継ぎます!」


「チーフ!チーフ!船の前に女性がいます!」


「海パンのリッキー!メインスクリーンに出せ!」

「何か言っているようですチーフ!」

「海パンのリッキー!集音マイクで拾えるか!?」

「やってみますチーフ!・・・」


「・・・私は、アミーラ・・・」


「聞こえますチーフ!集音マイクで音声拾えました!」

「ん?集音マイク?海パンのリッキー!今すぐ大気を調べろ!この星の大気を調べるんだ!」

「了解チーフ!大気調べます!・・・」

「どうだ、海パンのリッキー」

「非常に近いですチーフ!全く同じではありませんが、地球に近い大気です!」

「呼吸は!?呼吸はできるのか海パンのリッキー!」

「出来ますチーフ!問題ありません!」

「よし!海パンのリッキー!一緒について来い!」

「え?どこへチーフ!」

「外の女に会いに行くぞ!」

「会いに行く?了解チーフ!」


「シークレットヘアーのアンディ!もみ上げのザック!2人はコントロールルームを頼む!」

「了解チーフ!」

「シークレットヘアーのアンディ!通信はこのまま開けといてくれ!」

「了解しましたチーフ!」


「よし!外の女に会いに行くぞ!海パンのリッキー!ついて来い!」

「はいチーフ!あの、それと電撃ブーメランパンツを持って行ってよろしいでしょうか!?」

「好きにしろ海パンのリッキー!急ぐんだ!」




ついに電撃ブーメランパンツを持って行けることになった海パンのリッキー!

海パンのリッキーは無事に電撃ブーメランパンツを装着することが出来るのか!

そしてこの電撃ブーメランパンツがクルーたちの運命を左右することになるとは今はまだ誰も知る由もない!

次回「浄化」お楽しみに!



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