第28話 だめだ!これしかない!

【前回までのクルーたち】

・チーフ (リーダー)

・タンクトップのケビン (船内に入れない担当)

・上げすぎズボンのフランク (船内に入れない担当)

・もみ上げのザック (宇宙人連れ戻し作戦担当)

・海パンのリッキー (通信担当)

・前髪のジョニー (ダイナミックシールドに突撃担当)

・スパッツのトニー (肩車状態での反復横跳び担当)

・カリスマドクターのマーカス (肩車状態での反復横跳び担当)

・シークレットヘアーのアンディ(内側のハッチが開かない担当)





----------------------------------------------------------------------




「チーフ!ハッチが開かないということは!」

「ああ、この船から出られない!そういう事だ 海パンのリッキー!」

「ではどうやってあの門の先にある異空間ホールに行くんですか!?」

「外の2人に行ってもらうしかない!」

「タンクトップのケビンと上げすぎズボンのフランクにですか!」

「そうだ、海パンのリッキー!」

「ですがチーフ!素晴らしきサスマタが無ければ宇宙人を捉えられません!」

「そこが問題だ! 海パンのリッキー!」

「チーフ!素晴らしきサスマタを排出ポッドから外に出すのは!?」

「排出ポッドは小さすぎる!素晴らしきサスマタの棒は不審者を的確かつ安全に捉えるために2.5メートルはある!排出ポッドに入れるのは不可能だ!」

「では、どうやって外の2人に!」

「わからん!海パンのリッキー、とにかく外の2人と連絡を取るんだ!」

「了解チーフ!船外の2人に繋ぎます!」


「タンクトップのケビン!上げすぎズボンのフランク!聞こえるか!」

「(コーー)はいチーフ!聞こえます!ハッチ、開きそうですか?(コーー)」

「いや、まだ開きそうにない!2人ともよく聞いてくれ!」

「はいチーフ!(コーー)」

「左舷方向を見てくれ!そこに大きな門があるはずだ!どうだ!見えるか!」

「見えますチーフ!(コーー)大きな門があります!というか宇宙人がいません!ダイナミックシールドを取り囲んでいた大量の宇宙人が居なくなりました!(コーー)」

「詳しいことはよく分からないが、気にするな!今は気にするな!それより大きな門だ!2人はそこに移動してくれ!」

「移動?ですか?チーフ(コーー)」

「そうだ!理由は後で説明する!とにかく大きな門まで移動してくれ!」

「了解しましたチーフ!移動します!(コーー)」


「海パンのリッキー!シークレットヘアーのアンディに連絡を取ってくれ!」

「了解チーフ!シークレットヘアーのアンディです、どうぞ!」


「シークレットヘアーのアンディ!どうだ!?ハッチは開きそうか!」

「チーフ!外側のドアノブが破損した際に回線がショートしたようです!すぐには修理できません!」

「そうかシークレットヘアーのアンディ!修理にはどれくらいの時間が必要だ!?」

「はっきりとはわかりませんが、1時間ほどですチーフ!」

「わかったシークレットヘアーのアンディ!修理を続けてくれ!」


「だめだ!時間がない!」


「どうします!チーフ!」

「海パンのリッキー!ダイナミックシールドの解除スイッチは正常か?」

「はいチーフ!正常に動いています!」

「よし!海パンのリッキー!ダイナミックシールドを解除してくれ!」

「了解チーフ!ダイナミックシールド解除します!」

「海パンのリッキー、船外で異常行動を取っている3人の酸素量はどれくらい持ちそうか分るか?」

「満タンだと5時間は持ちますが、あれだけの運動量だと急激に減っているのは確かですチーフ」

「酸素が満タンだったかは分からないのだな?」

「はい、わかりませんチーフ」

「海パンのリッキー、3人はレーダーで捕捉しているか?」

「はいチーフ!レーダーで捉えています!」

「海パンのリッキー!3人を捕捉ロックしておけ!」

「了解チーフ!3人の位置情報ロックします!」


「もみ上げのザック!宇宙人捕獲準備は後だ!持ち場に戻るんだ!」

「了解チーフ!操舵、戻ります!」

「もみ上げのザック!メインエンジンはやはり破損しているのか?」

「はいチーフ!タンクトップのケビンがバラバラにしたので、エネルギーユニットが反応しません!」

「もみ上げのザック、補助エンジンの起動準備は出来ているな!」

「はいチーフ!メインエンジンが破損した後、準備はできています、チーフ、一体何を・・・」


「これしかない!」


「まさかチーフ!」

「突っ込む!この船で!あの門に突っ込むぞ!」


「海パンのリッキー!シークレットヘアーのアンディに連絡を取ってくれ!」

「了解チーフ!シークレットヘアーのアンディです、どうぞ!」


「シークレットヘアーのアンディ!ハッチの修理を一時中断しろ!これより船を全力で発進させる!」

「え!?発進!?船を動かすんですかチーフ!」

「そうだシークレットヘアーのアンディ!何かに捕まってろ!」

「りょ、了解チーフ!」


「もみ上げのザック!補助エンジン全開で突っ込む!準備はいいか!」

「準備OKですチーフ!」

「よし!もみ上げのザック!補助エンジン始動!全開だ!」

「了解チーフ!補助エンジン始動!フルパワー!GO!」


「つかまれ!しっかり掴まれ!」


「チ!チーフ!門が!門が!意外と小さいです!この船では通れません!激突します!」






クルーたちを救う時間が迫る中、チーフの決断は正しいのか!

大きな門は意外と小さかった!

一体どうなる!

果たしてクルーたちは無事に宇宙人を連れ帰ることは出来るのか!

次回「その先にあるもの」お楽しみに!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る