第29話 その先にあるもの

【前回までのクルーたち】

・チーフ (リーダー)

・タンクトップのケビン (門に向かう担当)

・上げすぎズボンのフランク 門に向かう担当)

・もみ上げのザック (操舵担当)

・海パンのリッキー (通信担当)

・前髪のジョニー (船外で異常行動担当)

・スパッツのトニー (船外で異常行動担当)

・カリスマドクターのマーカス (船外で異常行動担当)

・シークレットヘアーのアンディ(内側のハッチの修理担当)





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「チーフ!このままでは門に激突します!」


「トルネードだ!海パンのリッキー!トルネードミサイルを準備しろ!」

「トルネードミサイル!?門を破壊するんですか!チーフ!」

「そうだ!今すぐトルネードミサイルを門に打ち込む!」

「了解チーフ!トルネードミサイル発射準備・・・OK!」

「てー!」

「発射ー!」

「てー!」

「発射ー!」

「てー!てー!てー!」

「発射ー!発射ー!発射ー!」

「てー!」

「発射ー!」


「どうだ!やったか!」

「打ちすぎですチーフ!完全に吹き飛びました!」

「よし!突っ込め!」


「チーフ!裂け目です!空間に裂け目があります!」

「よーし行けー!突っ込むんだ!もみ上げのザック!」

「了解チーフ!突進します!」


「ん?」


「チィィィフゥゥゥ!かぁらぁだぁが~!」

「なぁんだぁ~こぉれぇは~?」

「チィィィフゥゥゥ!ゆっくぅり~うごぉく~!」


「ん?」


「な、何だ今のは!海パンのリッキー!もみ上げのザック!大丈夫か!」

「チーフ!何ですか今のは!一瞬、体がスローモーションのようになりました!」

「異空間の中での現象でしょうかチーフ!?」


「わからん!とりあえず、あそこが出口のようだ!補助エンジンの出力を弱めろ、もみ上げのザック!」

「了解チーフ!出力パワーダウン!出口ですチーフ!裂け目から出ます!・・・チ、チーフ!こ、これは!」


「なんだここは・・・」


「巨大な・・・神殿都市です、チーフ」

「ああ・・・楽園とはよく言ったものだ・・・よし!もみ上げのザック!着陸態勢だ!」

「了解チーフ!着陸準備!」

「あそこだ、もみ上げのザック!あそこに着陸しろ!」

「了解チーフ!逆噴射!着陸します!・・・」


「・・・タッチ、ダウン!」


「よーし!よくやった!海パンのリッキー!もみ上げのザック!通信、攻撃、操舵とよくこなしてくれた!立派だ!」

「当たり前ですチーフ!」

「そうですチーフ!やれる事をやったまでです!」


「さすがだ!2人とも!」


「よーし!海パンのリッキー!お前には電撃ブーメランパンツの装着を許可する!」

「で、電撃!?チーフ!本気ですか!本気で電撃ブーメランパンツを装着してもいいんですか!!」

「当然だ!それだけの功績だ!海パンのリッキー!」

「チ、チーフ!い、今から!ここで装着してもよろしいでしょうか!電撃ブーメランパンツを!」

「ああ、いいだろう!だがここではだめだ!あそこのパーテイションの奥で着替えるんだ!海パンのリッキー!」

「了解チー、あ!」


(「お主らは・・・ここで一体何をしておる・・・」)


「チーフ!船内に!目の前に初老のおっさんがいます!」

「ああ、見えている、海パンのリッキー!」

「こいつじゃないですか?宇宙人の友達っていうのは!」

「ああ、恐らくそうだろう、海パンのリッキー」


「もみ上げのザック・・・素晴らしきサスマタを用意しろ、ゆっくりだ、ゆっくりと初老のおっさんの背後に回れ」

「了解チーフ・・・」


(「お主らはッ!ここで一体何をしておる!我が神殿の中庭に宇宙船を持ち込みおって!」)

「あんたか、宇宙人の友達というのは?」

(「壊れておる!至る所が!めちゃくちゃに壊れておるではないか!我が神殿の中庭が!」)

「あんたが宇宙人の友達なのか?」

(「これまで一度たりとも!我が神殿を汚した者はおらぬというのに!」)

「あんたが宇宙人の友達なのかと聞いている!」

(「お主ら!・・・お主ら許さぬ!我が100万の兵の力で!思い知らせてやる!・・・むぅお!!何じゃ!?」)


「やった!チーフ!捕まえました!」

「よし!逃がすな、もみ上げのザック!」


(「ぬうお!!なんじゃこれは!力が入らぬ!我が力が!」)


「海パンのリッキー、反対側だ!素晴らしきサスマタで挟み込め!」

「暴れるな!おりゃ!や、やりましたチーフ!初老のおっさんを完全に挟み込みました!」


(「お主ら!・・・これは!一体どうなっておる!・・・体が!・・・」)

「分かったか、それが、素晴らしきサスマタの威力だ!」

(「す、素晴らしきサスマタ・・・とてつもない武器じゃ・・・この様な武器がこの宇宙に存在しておったとは・・・」)

「おい!お前に聞きたいことがある!」

(「・・・なんじゃ、お主らは?一体何者じゃ?」)

「細かいことは省くが、お前の作ったブラック物質108の解毒剤が必要だ!」

(「ブラック物質108?どこでそれを?」)

「お前の友達からだ!」

(「友達?あ奴か・・・ん?解毒剤?何のことじゃ?」)

「お前の作った下らない物質に今、仲間が侵されている!すぐに解毒剤が必要だ!」

(「そうか・・・残念じゃが、お主らの仲間は救うことはできん・・・解毒剤など無い」)

「何!?どういう事だ!」

(「お主らは、あ奴に騙されておる」)

「なんだと!?」






なんと!あの電撃ブーメランパンツの装着許可を得た海パンのリッキー!

海パンのリッキーは無事に電撃ブーメランパンツを装着することはできるのか!

それと変な物質の解毒剤がないことが分かった!

どうする!どうなる!

次回「解毒」お楽しみに!


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