第9話 もみ上げのザック絶対絶命!

【前回までのクルーたち】

・チーフ (リーダー)

・前髪のジョニー (再び高速ヘッドスピン担当)

・もみ上げのザック (絶体絶命担当)

・シークレットヘアーのアンディ(通信・スクリーン担当)

・タンクトップのケビン (船外で再び行方不明担当)

・上げすぎズボンのフランク (船外のタンクトップのケビン捜索担当)

・海パンのリッキー (レーダー担当)

・スパッツのトニー (引き続き行方不明担当)

・カリスマドクターのマーカス (医務室で行方不明担当)




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「海パンのリッキー!謎の物体との距離は!?」

「距離約2,000!2,000ですチーフ!」

「衝突までの時間は!?海パンのリッキー!」

「衝突までの時間約20分!20分ですチーフ!」

「20分だな!引き続き監視を続けてくれ!海パンのリッキー!」

「了解チーフ!監視を続けます!」


「チーフ!チーフ!うわ!たすけてチーフ!前髪のジョニーのよだれスプリンクラーが!」

「もみ上げのザック!踏ん張れ!絶対にコントロールルームに入れるんじゃない!」

「でもチーフ!うひゃ汚ね!もう限界です!コントロールルームに入れて下さい!」

「ダメだと言ってる!耐えるんだもみ上げのザック!」

「でもチーフ!ぅわ!チーフ!!」

「あ、ちょっと待ってくれ もみ上げのザック!割り込みが入った!」


「どうした!?上げすぎズボンのフランク!」

「いましたチーフ!船外のタンクトップのケビンを見つけました!」

「どこだ!?どこに居たんだ!上げすぎズボンのフランク!」

「さっきとは反対側の左舷後方です!」

「タンクトップのケビンは無事なのか!?上げすぎズボンのフランク!」

「はい!動いていますチーフ!メインエンジンの底面に張り付いています!」

「メインエンジンに張り付いている!?タンクトップのケビンは何をしているんだ!上げすぎズボンのフランク!」

「分かりませんチーフ!この窓からではよく見えません!」

「もう少し近くに移動できるか!?上げすぎズボンのフランク!」

「了解チーフ!もう少し近くに移動します!」


「チーフ!チーフ!もう開けます!コントロールルームの扉!開けますよ!!」

「ダメだ!もみ上げのザック!絶対に開けるな!」

「でもチーフ!開けてすぐ閉めれば大丈夫です!!」

「ダメだ!もみ上げのザック!タンクトップのケビンは待っているんだ!その扉を開けるのを!!奴は待っているんだ!」

「だけどチーフ!もう目の前に!!目の前に!!」

「あ、ちょっと待ってくれ もみ上げのザック!」


「どうした!海パンのリッキー!」

「チーフ!謎の物体との距離約1,700!速度加速してます!」

「くそ!タンクトップのケビンがメインエンジンに張り付いているのでエンジンを始動できない!」

「というこはチーフ!」

「そうだ海パンのリッキー!この船は動けない!」


「チーフ!開けます!コントロールルームの扉!開けますよ!チーフ!」

「ダメだと言ってるだろ!もみ上げのザック!何度も言わせるな!」

「だけどチーフ!ぅわ!チーフ!!」

「あ、ちょっと待ってくれ もみ上げのザック!」


「どうした!海パンのリッキー!」

「謎の物体との距離が急速に縮まっています!!」

「また速度を上げたのか!?海パンのリッキー!」

「違いますチーフ!謎の物体は!停止しています!チーフ!」

「停止!?どういうことだ!海パンのリッキー!」

「動いているのは我々の方です!チーフ!」

「我々が動いている!?」

「そうです!この船はチーフ!謎の物体に引き寄せられています!!」

「なんだって!?」


「チーフ!こちらもう限界で~す!コントロールルームの扉、開けま~す!」

「何!?よせ!!よすんだ もみ上げのザック!」





遂にコントロールルームの扉を開けてしまった もみ上げのザック!

ヘッドスピンで高速回転を続ける前髪のジョニー!

船外でメインエンジンに張り付くタンクトップのケビン!

いまだに行方不明のスパッツのトニーとカリスマドクターのマーカス!

それぞれの思惑が交錯する中、船を引き寄せる謎の巨大物体!

果たしてクルーたちにバラ色の未来と眩しいほどの希望の光が差し込む時はやって来るのか!?

次回「絶望へのカウントダウン」お楽しみに!



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