概要
どんな罰でも受ける覚悟で貴方を待っていたの。アップルパイを焼いて。
《あらすじ》
聖夜。窓辺で待ち人をしていたニーシャのもとに、黒い外套を羽織った男がやって来る。
彼の名は、ムスタ•ヨウルプッキ。
またの名は——。
※ この物語はフィクションです。実際の伝承•人物とは関係ございません。
『第一回アップルパイ(恋愛)文学大賞』参加作品。
《ロゴーン結果:1.小林多喜二 2.松たか子 3.阿刀田高》
聖夜。窓辺で待ち人をしていたニーシャのもとに、黒い外套を羽織った男がやって来る。
彼の名は、ムスタ•ヨウルプッキ。
またの名は——。
※ この物語はフィクションです。実際の伝承•人物とは関係ございません。
『第一回アップルパイ(恋愛)文学大賞』参加作品。
《ロゴーン結果:1.小林多喜二 2.松たか子 3.阿刀田高》
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!聖夜のアップルパイに秘めた恋心は真実を明かす鍵になる
主人公の少女ニーシャが、小さないたずらを重ねてまで会いたかった人は、一年に一度しか会えない人でした。
彼女の命の恩人なのに、彼の瞳には悲しみが宿っている。
それに気づいたニーシャは、今度は自分が彼を助けたいと、真心を込めてアップルパイを作ります。
果たして、秘めた純粋な恋心は、彼を救うことができるのでしょうか。
罪の裏に隠れた真実は、決して悪だけではありません。そこに愛が溢れていることだってあるのです。
ニーシャのいたずらがその証拠です。
真実を見極める目を持てるようになりたいなと、この物語を読んで思いました。
今宵は聖なるクリスマス。この日、この物語に出会えたこと…続きを読む - ★★★ Excellent!!!聖夜の赤いリンゴと罪と罰。
ムスタ・ヨウルプッキ。フィンランド語に造詣が深い人なら、名前だけでピンとくるかも? 私は読了後に確認のために検索しました。 本編を読むと薄々わかるので、気になる方はぜひ本編でご確認ください!
この物語の世界にも、サンタクロースがいて。良い子にはもちろんプレゼントが届けられるのですが。
考えてみよう。悪い子はプレゼントをもらえないだけ?
なんと悪い子には、プレゼントの代わりに犯した罪に対する罰を与えに来る人がいたのでした……。
主人公ニーシャは、サンタではなく罰を与えに来るというムスタ・ヨウルプッキを待ち侘びる。アップルパイを用意して。
彼女の毎年の願いはいつも切なく、そ…続きを読む