小さな魔女アドリが訪れるのは、魔力を持たない魔法使いや魔女が住む土地。そこへ住む母の友人の元へ訪れる意味とは・・・。 細やかな筆致でつづられる描写が綺麗です。童話のように柔らかい雰囲気の中に切なさがある、珠玉の短編です。
童話のような物語なのに、大人に刺さるお話です。 「本を届ける」 それが小さな魔女、アドリの今日のお使いだ。 母の友人に、半年分という大量の本を運ぶ事になった彼女は、箒にまたがって一人で目的地へ。 色鮮やかな世界から真っ白な世界へ。その色の差の理由と、お使いの意味と、魔法が使えない魔女という存在。 短編なのであっという間に読めてしまうけど、彼女達のこの先の未来に想いを馳せずにはいられなくて、自分の中で物語が広がり続ける感じです。 ぜひ本編で味わって欲しい。
小さな魔女さんは母親の友人という女性に、本を届けにいく。その女性が住んでいるのは、魔法が使えない魔女たちがいるホワイト・ウッド。そこに入るには検査があったり、申告が必要だったり。それはなぜか。明らかになる時、切なさが来ます。