聖夜のアップルパイに秘めた恋心は真実を明かす鍵になる

 主人公の少女ニーシャが、小さないたずらを重ねてまで会いたかった人は、一年に一度しか会えない人でした。

 彼女の命の恩人なのに、彼の瞳には悲しみが宿っている。
 それに気づいたニーシャは、今度は自分が彼を助けたいと、真心を込めてアップルパイを作ります。
 果たして、秘めた純粋な恋心は、彼を救うことができるのでしょうか。

 罪の裏に隠れた真実は、決して悪だけではありません。そこに愛が溢れていることだってあるのです。
 ニーシャのいたずらがその証拠です。

 真実を見極める目を持てるようになりたいなと、この物語を読んで思いました。
 
 今宵は聖なるクリスマス。この日、この物語に出会えたことに感謝しました。
 皆さんも是非、読んでみてください。お勧めです。

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