ジャスティス・ウォー　デンマーク編 おとぎの国のヴァイキング

人工知能を搭載した、犬型や猫型、鳥型といったアンドロイドを、家庭に置くようになった時代。デンマークの王立図書館、通称ブラックダイヤモンドで、美術品盗難事件が起こった。その矢先、郵便博物館にても貴重な切手が盗み出された。立て続く盗難事件の捜査に当たるのは、英国の警察官の警部を務めている、ルイス・ジョナサン警部だ。この事件を裏で操る人物はエミリアン・ビヤールだ。彼は、ナポレオン・ボナパルトの末裔であり、パリ大学出身の哲学の合理主義哲学を専門にしている教授で、歳は二十二歳だ。ヨーロッパを舞台に登場する人物達の各々の愛と正義の戦いは収まる所を知らず、未だまだ加速するのである。